さて次なるは、個人的にいつか恩返しをしたいと思っていた場所。
金沢市郊外にある喫茶店「珈琲のばん」です。
前にも一度ミニライブをさせてもらったことがありましたが、今回は自慢の仲間である「NolenNiu-de-Ossi(ノレンニゥー・デ・オッシ)」を連れて行くことができました。
白山でレコーディングをしていた時、知り合いに教えてもらい、マスターの人柄にほれて、いろいろとその疲れや愚痴を落としに寄せてもらっていました。
その御恩は、別にばんのマスターが売ったわけではなく、僕が勝手に買って大切にしまってあるものです。
石川県に行くと今でも必ず寄ってしまうところ。
ライブは完全生音で、レンガ造りの雰囲気にぴったりと合いました。
マスターは、もっと聴いていたかったと言ってくれた。
僕の拙い演奏に対するお世辞かもしれないけれど、ひとつこの北陸にご縁ができてからの目標を果たせたような気がして、充実した気持ちになりました。
写真のふたり。
何だか、時間を飛び越えたような感じだ。
やっさんのメガネ以外は…。
ツアー最終日。
鯖江市の「Rag Time」。
前回は、この場所から始まったツアー。今回はぐるっと回ってこの場所に帰ってくることができました。
ライブ前に、鯖江の街を散策する。
本当に静かで穏やかな街です。
しかし、このバーに集まってくる人たちは、何故か皆一様に人懐っこくてとても優しい。
もちろんそれは、静かだけどあたたかいラグタイム・マスターの人柄によるものだと、触れ合っていて思いました。
僕はツアー最終日であることも相まって、喜びで一杯になりました。
デ・オッシのふたりもどうやらそうだったようで、この鯖江でのライブが僕が今まで観たふたりのライブの中で一番だった…、というのは悔しいのでふたりには言わなかった。
はてさて、ツアーミュージックとは何だろうと常々思っていた疑問はもちろん解けません。
遠くからやってきたという音楽家を待っているお客さんは、そのミュージシャンに何を求めているだろう。
僕は、普段はあまり遠出はせず、地元でいろいろな形を周りから求められて演奏をすることが多いです。
それこそ、来週はコンテンポラリー・ダンスの音楽をやるのだし、その次はエレキギターを持って友人のサポートに入ります。
あちらこちらへ行ったり来たりするうちに、僕は自分のステージを何年も掛けた長い絵巻物のように考えるようになっていました。
その中には、エネルギーの強い場所もあれば、弱い場所もあり、退屈な場所もあれば、ひと段落する場所もあります。
その時々のいろいろな気持ちをお客さんに感じとってもらうことは、とても大事だろうと考えていました。
でも、一期一会のツアーミュージシャンは、その場その場で確実にその演奏に決着をつけていかなくてはならない。
今日はこんな感じだったから、来週また違うのを…、というわけにいかないのです。
今回のツアーは、あえて、僕はいつもこれです!というような演奏を心がけるようにしました。至極あたりまえのようですが、それが少し功を奏したような気がします。
ところが、中にはいわゆるそういった一期一会の手法ばかりを身につけて、奥深さのないミュージシャンもいます。
なかなか難しいバランスだと思います。
いつも、ツアーに出るといろいろなことを学びます。
それも、忙しい中駆けつけてくれるお客さんや、素敵な場所を支えている皆さんがあってこそ。
ありがとうございました。
絵の上手なお客さんが葉書に描いてきてくれた一枚。
これは嬉しい!
いつの間にかデ・オッシとはかけがえのない仲間になった。
この絵を見ているとそんな風に改めて思います。
デ・オッシの新曲。いい曲です。PVは最後の方ちょっとクサいな…(笑)
輪廻の郷 NolenNiu-de-Ossi
0 コメント:
コメントを投稿