7月の終わりに行ってすぐに次の回がやってきた、銀の演奏会。
今回はいろいろなタイミングもあって、さびしいかなお客さんは少なかったけれど、純粋でいい会だったと思います。
来て下さった皆さま、ありがとうございました。
■赤花さん
沖縄音楽を専門に演奏するご夫婦のデュオ。その演奏はゆるゆると気持ちよーくさせてくれます。
沖縄の音楽のある一部を抽出して物凄く濃く煮出したような、そんな感じでしょうか。
お二人のオリジナル、特攻隊をモチーフにした「すみれ島」という曲は、世の中に数ある戦争について歌った曲の中では特に大切にしたい曲の一つだと思います。
■足助知哉(あすけともなり)さん
僕と同い年で、最近仲良くさせてもらっている、ラップ・ポエトリーリーディングのミュージシャン。
彼に会うまでは僕は、“ジャパニーズ”ラップ、ヒップホップなどほとんど聴きませんでした(もちろんTVで流れている狭い世界のものの話ね)。
でも彼の言葉は、ちょっと違った角度から不思議な精神性を持って心に入ってきます。
ミュージシャンが同じステージに立つ時、ジャンルという壁は意外にも大きい。単なる技術同士のぶつかり合いではお互いのやりたいことが全く煙に隠れてしまって、分からなくなってしまうことがあります。
足助君とは、同じ方に向かって何かが作れそうなそんな感じがしました。もちろん勉強不足なのは僕の方ですが。
例えば青にも、藍、群青、藤色、紺、浅黄色、勿忘草、等など沢山の呼び方があるように、音楽にもいろいろな色があります。
最近は、どんなミュージシャンでも「アーティスト」と一口にごちゃまぜにして、「泣き歌」などと言ったりして、大体このあたりの曲はみんな「青」です、というようなそんな分け方をします。
でも、赤花さんの曲に泣けるのと、足助君の曲に泣けるのは、どうも全然色が違います。
美しい青の種類が沢山並び合って、透明に重なって透けて光っていたら。
いつもそんな景色が見たいと考えています。
僕は…、よく人に「透明」だと言われます。
透明とは何色でしょうか。
力強い透明でいたいものです。
0 コメント:
コメントを投稿