2010年12月31日金曜日

12/30[父のおもいで その2]

かつては栄えたであろう、いやひょっとしたら、

ずっとひなびているのかもしれないそのホテルは、

1、2階にはもう何十年もやっているスナックやすし屋や、
誰のためにあるのかわからない歯医者や仕立て屋などが、
ひっそりとならんでおり、
(お客さんがいるところを一度も見たことがない)

まだタスポの導入されない(!)たばこの自販機が現役で動いている。

僕が幼いころのまま完全に時間が止まっています。


問題のお風呂は…、

少し新しいロッカーが導入されたり、
柱の一部が塗りかえられたりしてはいるものの、

打ちっぱなしのサウナも、
修復だらけのタイルも、
洗い場も、
トイレも、
足ふきマットも、

まったくそのまますぎて、
つい昨日まで毎日来ていたような錯覚すら覚えました。

しかし体を洗って、サウナに入って、お風呂につかっていると、
なんだか子供のころの父との思い出がよみがえってきました。

はしゃぎまわって怒られた記憶。

知らないおじさんに亀の子だわしで背中をこすられた記憶。

当時初めて登場したポカリスウェットというものを飲んで、
なんだか変な味だなあと思った記憶。

小さかったのでお漏らしして、
みんなに後始末してもらった記憶。

ガラスに張ってある、ビジネスホテルには不似合いな、
魚やサンゴのシールは、ひょっとしたら僕のためにホテルの人が、
貼ってくれたのかもしれない。

無意識のうちに、そこに集まる男たちを見て、
自分も男性としての素養を身につけたような気もします。


父の数十年と僕の十数年も、ここに思い出として、
詰まっているのだと思うと感慨深いものがありました。

東京の中心から、急に浜松の田舎に転任になって、
さしたる楽しみも少なかったであろう父の、
心の発散の場だったでしょう。

大切な場所がなくなるのはさびしくもありますが。

男たちの今は…、近所の別のスーパー銭湯に集まって、
また裸の付き合いをしているようです。


年末の、一つの感傷でありました。

2010年12月30日木曜日

12/30[父のおもいで その1]

僕の実家の近所に、
もう何十年と続いているビジネスホテルがあります。

その中に、サウナ付の大浴場があり、
宿泊客でなくても、お金を払えば入れるようになっていました。

当時、「サウナ」というもの自体まだ珍しく、
今のように街中にスーパー銭湯などなかった時代、
そこは、父や様々な浜松の男たちの憩いの場になっていました。

僕も幼いころから父に連れられて、
毎週のようにそのいわば「銭湯」に通っていました。

僕が生まれる前のことなので、いつ頃から、
どういうきっかけでその付き合いが生まれたのか、
正確にはわかりませんが、数十年に登るその付き合いには、
10年ほど前に終止符が打たれることとなりました。

ホテルの中の制度の問題だとかいうことですが。


お坊さんである父は「お師さま、お師さま」とみんなに慕われており、
今でも交流のある人は、時々実家に届け物に来てくれたりします。

若いころはサウナで汗の水たまりを作って、
どちらが大きいか勝負したとか、

みんなでヤクザものと戦って追い出したとか、
市の議員さんと政治について議論したとか、

裸の付き合いなので知らずに侮っていたら、
実はとんでもなく凄い人でびっくりしたとか、

いろいろな武勇伝は今でも語り草になっています。


なぜそのようなことを書くかというと、
今回偶然、ちょっとした都合から、
そのホテルに宿泊することになったのです。

しょっちゅう通っていた場所ですが、
部屋に泊まるのは生まれて初めてです。

僕は久しぶりにそのお風呂へと足を運びました。


つづく

2010年12月29日水曜日

12/27

「フォークテラス海風」にてライブおさめをしました。
今年最後の演奏は、暖かい雰囲気の中で行うことができました。

今年起こった出来事を振り返ってみると、
本当にいろいろなことがありました。

まずは録音や演奏ツアーで、
新しい経験をたくさんさせてもらった年でありました。

そして自分がどれだけ未熟で、小さな音楽家であるか。
本当に小さな世界の中で、一生懸命もがいた年だったのです。


しかし、僕の心にずっと残っている一言があります。

ある宴会の中でひょんなことから、お店に同席した、
仲間とは関係のないお客さん達に向かって演奏する機会があり、

何人かで交代で演奏をして場を盛り上げていたのですが、
僕の番になったとき、僕はお客さんがもう疲れていると思って、
みんなが知っている曲を小さな音で演奏してさっと降りたのです。

そうしたところ、お客さんの中の一人が、
「わかってるのはあんただけだなあ。」とふっとつぶやきました。

僕はその言葉が忘れられません。


音楽は自己主張や自分勝手な表現の場ではない。
その場にいる全員が前向きに共有していくものであり、
協調の中に存在してこそ、
メッセージや心意気が生きていくのだと僕は信じています。

自分に与えられた初めてのほめ言葉だったと感じています。

自分が音楽と向き合って「わかった。」と思ったことなど、
何一つありませんが、自分の指がひとりでに動き出すようになるまで、
一生懸命続けていきたいと思います。

たいへん偉そうなことを書きました。
でもこれは自分の不肖な自己主張であると思って、
心に納めている次第です。

まあ、そんなところをもちまして、
今年の演奏のしめくくりにさせていただければ幸いであります。

ありがとうございました。

2010年12月28日火曜日

12/26

いつの間にかクリスマスも終わり、
せわしない年末へと突入しようとしています。

クリスマスの次の日にはもうコンビニの入口に、
「恵方巻(2/3)」と書いたのぼりが立っていたのには笑いました。



















僕の演奏の方は、もうちょっとだけあります。

最近、偶然中学時代の友人と再会したところ、
浜松でお店を開いているのだということを知り、
彼の経営する「Bar Grand Line」へと演奏がてら行ってきました。

詳しい人はわかると思いますが、上写真にもあるように、
漫画「ONE PIECE」を広く普及する目的もあるのだとか(^^)


当時、彼とは「友達の友達」というような間柄で、
実はそんなに深く話した記憶がなかったので、
思い出を語れども「こんな感じの人だったっけ?」 と、
なんだか不思議な感じがしてしまいました。

しかしこれから仕事を通じて、
新しい感覚を共有して行けそうな魅力を感じることができ、
嬉しい再開になりました。

中学の頃の感覚なんてやっぱりあてにならないものです。
あいつ不良だったなあという奴が、とってもいい人になっていたり、
当時の人格からは想像できない仕事をしていたりと、
人は変わっていくものだとしみじみ思わされます。

例えば僕がミュージシャンをやっているってことなどですね。
なにせ漫画ばっかり描いていましたからね。

2010年12月24日金曜日

12/24















うちのすずめうり君が、ついに実を赤く色づかせました。

ちょっと見ないうちに、
いつの間にか植物としての成長をとげています。
誰に褒められるわけでもないのに素晴らしいことだと思います。

今日はクリスマスイブです。

サンタさんも世界中に配るプレゼントを整理するのに、
きっと今頃大忙しでしょう。

僕は仏教徒ですけどね。

もちろん主義主張に関係なく、
世界中の人に、心の平穏が訪れることを祈っています。

12/23「スナゲリー」

天皇誕生日の今日は、

静岡大学の真向いにあるcafe「スナゲリー」にて、
学生さん主体のカフェイベントに出演しました。

他出演は、
ナカムラタツキ君たち(グループ名を失念した。すまん…。)
おざわりおちゃん
yosuさん

それぞれ全然違う個性の下、
素敵な音を響かせているミュージシャンです。

今日は、学生さんはもちろん、
いつものライブハウスのお客さんから大学の先生まで、
いろいろな方が来てくださいました。

みんなの楽しげな会話が最後まで響いており、
何だか嬉しい気持ちになりました。

そのように、何かを限定しない開かれた場所が、
ミュージシャンにとっても、誰にとっても必要だと思います。




















僕ももう、2度ほど演奏させてもらっていますが、
いい空間だなと思っていたら、残念なことに、
来月いっぱいで閉めてしまうのだそうです。

最後にもう一度ライブを企画させてもらおうかな、
とひそかに思っていますが、どうでしょうね。タツキくん?

2010年12月22日水曜日

12/22

今日は「冬至」です。
一年のうちで一番夜が長い日ですね。

昨年まで毎年とあるカフェのキャンドルナイトに、
音楽係で出演していましたが今年はありません。

よそではキャンドルナイトがブームになって、
本来の、節約や環境保護に対する啓発という考えから遠く離れ、
何千個キャンドルを焚いたとか、何千人集めたとか、
ただのイベントになっていることに何となくあさましさを感じます。

もちろん僕が出演していたところはそうではありません。
ゆっくりと時の流れについて考えられるすばらしいイベントです。
また企画してね(^^)


最近読んだことには、環境によいという植物洗剤の材料を作るために、
外国で大量の熱帯雨林が伐採されて農場が作られているそうです。

以前仕事で、某コンビニのキャンペーン品の、
「マイ箸と箸ふくさ」の大量廃棄を手伝った時には、
何だか泣きそうになりました。

環境保護ということはほんとに難しいようです。


今日は予報が外れて晴れましたね。
今夜のライブでは雨男と言われなくて済みそうです。

2010年12月21日火曜日

12/21

冬らしくなったと思えばまた暖かくなるようです。
確かに三寒四温という言葉もありますが…、

それにしても不思議な陽気です。

まあ言う人に言わせれば、人も風邪をひいたりするように、
気象にも異常があるのが当たり前だそうで、
例年と比べてどうだと言って、そんなに驚くこともないようですが。

一度話題になると、そのことばかり気にして、
うまくいったところを見ないというのは人の観賞の常のようであります。

例年通りいってることもきっと沢山あるはずです。

だからまあ、僕が演奏をする時になぜか雨が多いというのも、
そういうものの表れであります(どういうものでしょうね?)。

明日は、
静岡ストフェス以来ひさしぶりにTHE FAWNでのライブです。

■12/22(水)

静岡市清水区新緑町 「もでらあと
20:00~ ¥1500 飲食別
1部 メンバーソロ
2部 The Fawn

清水の郊外にある素敵なレストランです。
一度足を運んでみてはいかがでしょう?

ただし明日も雨みたいですけどね(\ 3/;)

2010年12月20日月曜日

12/19

山茶花の花も咲き、
やっとなんだか冬らしくなって来たようです。

昨日とある知り合い内で、
今年初めての忘年会をしました。

いつもはきちんとして、「あ、どうも。」なんて言っていても、
お酒が入ると急にざっかけない話で盛り上がったり、
普段は知らなかった、相手の意外な趣味に気づいたりします。

しかし、ひと月もおかずに、
同じメンバーで新年会をしたりするわけですから、
どれだけみんな宴会が好きかわかりますね。


 垣根の 垣根の 曲がり角
 たき火だ たき火だ 落ち葉焚き
 あたろうか あたろうよ 北風ぴいぷう吹いている

 山茶花 山茶花 咲いた道
 たき火だ たき火だ 落ち葉焚き
 あたろうか あたろうよ しもやけお手てがもうかゆい

 木枯らし 木枯らし 寒い道
 たき火だ たき火だ 落ち葉焚き
 あたろうか あたろうよ 相談しながら歩いてる



最近この歌がよく頭に浮かんできます。
大好きな冬の歌です。

最後の歌詞がどうしても出てこなかったのですが、
検索したらわかりました。
 
主人公たちは結局あたらなかったのですかね?
控え目な性格がうかがえて心地よいです。

2010年12月19日日曜日

12/18「Cafe Piano」

一番古い記憶は、「高い高い」をしてもらって、
お父さんに背中から落っことされたことだった。

「シベリウス」の「交響曲第2番」が好きで、よく聞いていた。

幼稚園のころピアノを習っていたが、
先生は僕が犬が大っきらいだったのに(今は大好き)、
何度お願いしてもつないでおいてくれないし、
「やめたかったらやめてもいいよ。」などと言われて、
音楽が楽しくなくなってしまったなあ。

小学校の頃、今思えば珍しい校則で、
小学生らしい恰好を、という理由から、
「長ズボンをはいてはいけない。」というのがあり、
冬の寒い中、半ズボンで登校したなあ。

中学は、男子は丸刈りが強制されていて、
みんな仕方なく丸刈りにしていたが、
僕が入学する2.3年前に廃止になったのでほっとしたなあ。

昔は漫画家になりたいと思っていた。

高校になって、ギターをはじめたが、
急に身辺にマニアな音楽が流入し始め、
やればやるほどモテなくなっていったなあ。
















静岡は浅間通り商店街にある「Cafe Piano」にて、
トークライブを含めた演奏会が企画されています。
その1回に参加させていただけることになりました。

人に歴史ありと言いますが、僕のような、
まあ言ってみればキャリアのないミュージシャンでも、
話を聞いて、笑ってくれたり、興味をもってくれたりすることは、
光栄の至りです。

ホストのリッキーさんは、気さくで、共感でき、
何でも心の内を明かしたくなるような素敵な人です。

今度はリッキーさんの舞台のほうでも、
また必ず共演しましょうと固く誓ったのであります。

興味深いことには、リッキーさんの一言の中に、
「まるけんさんは、言葉の人だ。」というのがあり、
こないだ別の人からもそのように言われた覚えがあったので、
妙に心に残りました。

そういえば、僕が美術系の学校に進学したいと言ったら、
高校の担任の先生に「お前は文学部に行け。」と言われたっけ。

先生ごめんなさい。
今は音楽をやっています。

2010年12月17日金曜日

12/17

最近は夕日がきれいです。
近所のサザンカも満開になって照り映えています。

うちのアパートの駐輪場にサザンカが2株植わっているのですが、
葉っぱでアパート名や入居者募集の看板が見えなくなっていたので、
秋口に、枝をバッサリ落とされてしまいました。

専門の植木屋さんと違って、そういう業者さんは、
かたちも何にもこだわりませんから、
かわいそうにスカスカになってしまって、なんとも寒そうにしています。

花も今年は数えるほどしか咲かないようです。

大量の蜘蛛の巣の発生源にもなっていたので、
それがなくなっていいこともあるのですが、
もう少し美しく刈ってほしいものだと思います。

来年はもう少しつぼみがつくでしょう。


今日はこれからジルクラブに顔を出してきます。
外で演奏することが多くなると、やはりホームであるUHUが恋しくなります。

2010年12月16日木曜日

12/16

北陸はずいぶん寒かったのですが、
静岡も今日はずいぶん寒い夜です。

とある会議に出席するのにバイクで走っていましたら、
身を切るような寒さに驚きました。

お正月が待ち遠しくなります。、
しかいまだ今年もいろいろな演奏があります。

ライブのお知らせです。


ピアノdeライヴ vol.11


日時 2010年12月18日(土)
    19:00 OPEN (変更あり)
    19:30 START

会場 「Cafe' Piano
    静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町21
    浅間通り商店街
    
演目 オープニングトーク  リッキー&あさみどり
    トーク         “いさおのばなし9”
                 ゲスト 丸山 研二郎
    ライブ          丸山研二郎 ライブ

入場無料のチップインスタイルです。
座席数に限りがありますので、予約をしてのご来場をお勧めします。
座席があれば予約がなくても入場可能です。

予約 Cafe' Piano
054-221-0272(11:00〜19:00 水曜定休)
Ricky's Stone
rickys-stone@hotmail.co.jp 

----------------------------------------------
楽しい時間にしたいと思います。
ぜひ遊びに来てください。

2010年12月15日水曜日

12/14「ムサ美」

石川県から一路、北陸道、名神、中央道と乗継ぎ(一路でないか…)、
東京は武蔵野美術大学に向かいました。

途中、福井県で事故があり、1時間ほど通行止めをくらいましたが、
おそらくけが人もなく、ひどいものではなかったので一安心です。

中央道には、夜の諏訪湖、甲府の街の夜景などが、
雨の中、幻想的に横たわっており、眼を奪われました。















ムサ美の映像科研究室には、映像の新領域を開拓する試みがあり、
今回その面々と、約2年ぶりのセッションが実現しました。

巧みな撮影法による抽象映像が1つ、ドラマ形式の映画作品が1つ、
2つの作品に今回は曲を当てました。

会場は、ムサ美「助手展」のクロージングパーティにて。

おや?作品展の打上げにみっちり部外者が公演するなんていいのかしら?
と、一瞬思ったのですが…。
僕はお呼ばれなので、まあいろいろな思惑には無関係ですがね(笑)















今回の演目たちは、今後少し外に出し、
静岡などでも上演したいと制作者一同、考えております。
また、お披露目できることを願っています。

12/11「クラプトン」、12/12「DNAROCKCAFE」

よその土地で演奏するのは面白いことですが、
その中で、来てくれるお客さんとの、
共通の感覚を探すことは大切なことだと思いました。

おいしい食べ物を教わったり、いろいろな名所を教わったり、
会話が弾むことがとても楽しく思います。

石川には「とり野菜味噌」というものを使った、
「とり野菜なべ」という鍋があるそうです。
「とり野菜味噌」は他県に売っていないため、
県外でも、わざわざ取り寄せてまで食べたい人もいるのだとか。

北陸3日目は、Rock&Bar「クラプトン」にて。















「プロジェクトB」というビートルズ専門のカバーバンドが、
対バンで出演してくださいました。

やっぱりビートルズはいいな。
盛年の名曲がたくさん出てきて楽しい時間を過ごしました。

北陸4日目は「DNAROCKCAFE」にて。

プロデューサーのロベルトはツアーに出ており、
いませんでしたが、ゆっくりとしたいいライブができたと思います。

少し思うところあり、ずいぶん長い時間、電話で彼と話をしましたが、
いろいろお互いの考えを話し合うことができました。

今回のツアーでいろんなことを体験し、
僕は、自分と家族とが責任をもって暮らしていける以上のお金や、
名声がほしいわけではない。ということをはっきり悟りました。

もちろん生活のためにやらねばならない事があります。
しかし「音楽」をやる以上、
ほんとに深い精神まで共有する覚悟が求められるように感じます。

みんなで身の回りの幸せを作っていくために、
より心の中を磨いていきたいと思いました。

2010年12月14日火曜日

12/10「珈琲のばん」







 








今回の宿泊先はぜいたくでした。まるで旅館です。

入るといきなり鷹の彫り物の屏風があり、
広い和室があり、シークレットバーがあります。

誰に泊めて頂いたかはもちろん内緒です(^^)


2日目は、金沢市内にある、
珈琲のばん」という喫茶店にて演奏をしました。














以前にも書きましたが、録音のために石川県に来ていた時、
自分の居場所として、とてもお世話になったところです。

学生さんのたまり場にもなり、
近所の奥様方の息抜きの場にもなる、
そんな素敵な、レトロで居心地のいいカフェです。

「ばん」で演奏が出来るという事は、何か一つ付き合いの中で、
感謝の気持ちを表す事が出来たような気がしてとても嬉しく思いました。

2010年12月12日日曜日

12/9「夕焼け」

雷というと、太平洋側の人間からすれば夏にゴロゴロ鳴るイメージですが、
北陸では冬に鳴るのが当たり前なのだそうです。

僕が石川に着いた日は嵐で、稲妻が空を走っていました。

12/9は、聞けば山の神様の日なのだそうで、
いつもその時期になると、このあたりでは、
大嵐と雷鳴とともに冬がやってくるのだそうです。

なるほど、
古い山岳信仰の残っている土地ならではの想いを感じました。


1日目は溜まりBar「夕焼け」にて。














オープニングアクトは「ひろのひとみ」さんという、
ピアノボーカルの素敵なミュージシャンでした。
彼女は偶然、ラジオで僕がしゃべっているのを聞いて、
興味を持ってくださったのだそうです。

「だそうです。」ばかりの文ですね。

とりあえず、大嵐とともにツアーは始まったわけであります。

「夕焼け」は不思議なところです。静岡を出た頃は、
どこかへ向かっている感じで車を走らせているのですが、
到着する頃になると、どこかから帰ってきているような感じがします。

2010年12月8日水曜日

12/8

韓国での活動を一時終え、久々に帰ってきた、
芸術家「奥中章人」がうちに泊まっていきました。

彼は、僕の大学の先輩であり、
学生時代から家族のように接してきた大切な友人です。

学生のころから常識外れで、奇想天外な発想を持ちながら、
繊細で、とてもやさしい人間性を持ち合わせている不思議な男であります。

そしてアートのこれからのあり方を真剣に考えている一人です。
彼はこれから鹿児島県に滞在制作をしに行くそうです。


僕の方は、明日から石川に行きます。

昨日チェーンを買って来たので、
奥中君と一緒に車につける練習をしてみました。

最近のタイヤチェーンの主流はゴム製で、ジャッキアップも、
車の移動も必要なく、簡単につけられるので便利ですね。

北陸とはいえ、本格的に降るのはやはり年明けからのようです。
今はまだ雪は降っていないようなので、
今回は使わずに帰ってこられそうですが、念のため…。

2010年12月7日火曜日

12/7

空がだんだんと曇ってきました。
今夜には雨になるようです。

昨日の夜中、にわか雨があり、冬だというのに、
ふっとなんだか夏のような感覚がよみがえってきました。
今年は本当に不思議な年でした。

このあたりで、ひとつお礼を申し上げたいと思います。

このブログを立ち上げてから、もうすぐ5か月が経とうとしています。
今日カウンターが延べ7000を超えました。

今のところ一日に大体平均して30~40名の方が、
このブログを見てくださっているようです。

自分の交友関係からいきなり40人を挙げろ、
と言われてもなかなか思いつきません。

しかし、実家に帰ったりすると、例えば父の仕事の関係の方など、
思いもよらない人から「読んでるよ。」と声をかけていただいたりもします。

嬉しいやら恥ずかしいやら、複雑な気持ちになります。

稚拙な文章ではありますが、
これからも面白い記事を書くよう努力します。

みなさま、ありがとうございます。

あれ?肝心の音楽はどこへ行ってしまったかわかりませんね。

2010年12月6日月曜日

12/6

12月9日から、4日間石川県へ。
そのあと13日14日と東京へ行って演奏をしてきます。

なかなかの強行スケジュールです。

石川県では、なじみのお店などで演奏会。

東京では、最近長らくお休みしていた映像とのコラボレーションを再開し、
あたらしい作品とともに演奏をしてきます。


□12/9(木)solo
石川県白山市 溜まりBAR「夕焼け」
20:30~ ¥1000 1ドリンク付き
出演 ひろのひとみ 丸山研二郎

□12/10(金)solo
石川県金沢市 「珈琲のばん」
19:30~ ¥1500 1ドリンク付

□12/11(土)solo
石川県金沢市 Rock&Cafe「クラプトン」
20:00~ ¥1500 1ドリンク付

□12/12(日)solo
石川県白山市 「DNArockcafe」
アンプラグド・ライブ
open18:30 start19:00 ¥1500 1ドリンク付


僕はドライブは大好きなので、
長距離運転というものは一切苦になりません(^^)

しかし、北陸の雪対策に念のためタイヤチェーンを買わなくては…。

2010年12月5日日曜日

12/4

地平線の彼方が燃えて、
上空に向かって、色を変えていきます。

昼と夜との交換が行われ、
昼の部分は山の向こう。
夜の部分では、木星がひときわ明るく輝いています。

今日の夕暮れは、ほんとうに虹の色をしていました。

子供のころ、
白い光がプリズムの中を通ってくると虹色に変わる、
ということを読んで、妙に心に引っかかった覚えがありますが、

大気全体がプリズムとなって、
巨大な作業をいとも簡単にやっているのです。

あの地平線の下で、大気とひとつになって、
風おこしのプロペラなどと一緒に、
巨大な作業の一部になりたいとも思うのですが、

また違う場所から見れば、僕はその地平線の下にいて、
何かの作用を担っているのだと信じることにしました。

そんな幻想を抱いてしまうような夕焼けでありました。。

2010年12月4日土曜日

12/3

昨日は、ライブハウスUHUにて、
バンド「アドバルーン」企画のイベント、
「下へまいります」に出演させていただきました。

ヘンな名前ですね。
理由は「UHUは地下にあるから。」
だそうです(^^)

僕としては荒井さんとのデュオを、
UHUで初めてきちんと披露できましたので、
ちょっとうれしい日でした。

段々と、お互い演奏の中で会話できるようになって、
複雑な和音を体感できるようになってきました。
これからいろんなところへ出ていきたいと思っています。

1人は自由だけれども、
やはり信頼できるミュージシャンと合奏すると、
今までにないものが生まれます。

そして、いつもアドバルーンの演奏を聴くたびに、
もちろん調子がいい時、悪い時はあるだろうけれど、
みんなで一つの音楽に向かっている感じがして、
改めて、バンドっていいなあと思わされます。

2010年12月2日木曜日

12/2















子供のころは、街のデパートがバーゲンだというと、
屋上にアドバルーンが上がったものでした。

僕は、いつもそれを見るのが好きだった(ような気がします)。

最近どうも見かけなくなったと思っていたら、
この間、うちの近所にアドバルーンが上がりました。
珍しい光景だなと思うと同時に、郷愁にひたりました。

静岡にも「アドバルーン」という名のすばらしいバンドがあります。
明日、初めての対バンということをします。


12/3 (FRI) 静岡UHU <下へまいります vol.1>
OPEN 18:00 START 19:00 Ticket ¥1500 (D別)

出演
丸山研二郎&荒井豊、しけもく、アンドウサトル
伊藤大樹、アドバルーン、ノダフルタ

お時間があれば見に来てください。

2010年12月1日水曜日

12/1

今日から12月です。

個人的には、ここ最近では、
特にあっという間に過ぎて行った1年でありました。
師走はじめの今日は、夕日がきれいな日でした。

僕は遠くの景色が特に好きです。

別にそこに行きたいと思ったりするわけではありませんが、
自分の手の触れられない場所にも何かが存在し、
何らかの現象を引き起こしている、
ということに不思議と興味をひかれるからです。

夕日ということも、その一部を垣間見ているのだなあと思うと、
いろいろな好奇心がわいてくるように感じるのです。


















今日は東京から、高校時代の同級生であり、
現在映像制作をしている友人が来て、
12/14に、武蔵野美術大学で発表する作品の打ち合わせをしました。

そのコンセプトが、なかなか面白かったのですが、
ある日本画の作品と、彫刻の作品から印象を受けて、
その作品たちの「カバー」作品を映像を用いて作る、ということです。

正確にいえば作品の内容を別のメディアを使って表す、ということでしょうか。

そこに僕が音をつけます。

武蔵野美術大学助手展、クロージングパーティの一幕に披露されます。

映像というものは虚構かもしれませんが、
それでも鑑賞者に感動を与える不思議な世界のものだと思います。

しかし自分が実際この世で見ているものも、
多く、手の触れられない世界であるのだなあと、ふと思いました。