2013年12月31日火曜日

12/31 2013年

あっと言う間に歳の瀬であります。

暮れも押し詰まりました。

今年は本当に忙しかったですがやっと振り返る時間が出来ました。


長々文章で振り返っても手前みそになりそうなので書きませんが、今年は、いろいろな活動にお誘いいただき、新しい音、新しい音楽に対する思いを沢山発見できました。

今年、起った沢山の出来事が頭の中でぐちゃぐちゃになって回っています。

沢山のいい思い出と、課題です。


それが段々と一つにまとまっていって、形になったらいいな。

年が明けたら、またあっという間にバタバタとした渦の中にのまれて行くでしょう。

このお正月にゆっくり頭の中をクリーンにしたいと思います。


皆さま、本年もお世話になりました。

来年もよりよい音を目指して頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2013年12月29日日曜日

12/24 ダンスワークショップ最終日


一年間続けて来た、デイサービスのダンスワークショップがついに終了の運びとなりました。

3月にコミュニティダンスのシンポジウムがあり、この1年のワークショップの報告を、論文にまとめて発表することになっています。

僕も一参加アーティストとして文章を寄せることになりました。

このお正月の課題であります。

機能訓練や、運動療法の報告書は多々ありますが、1年を続けて同じ施設に通い続けた報告はなかなかないそうで、面白い報告書になるだろうというスタッフ一同の見解ですが、どうなることやら。


僕たちがこれから生きていく上で避けて通れない事実。

それは高齢社会ということであります。

物質社会が行き詰ったかどうかはわかりませんが、本当の幸せとは何だろう、とか本当の人の生き方とは何だろう、と考える人がだんだん増えてきています。

単に元気で、長い時間を生きることが仕合せとは限らない。


福祉施設は、自立を促すように機能維持を謳ったり、安全で効率的で敬意を払ったサービスを謳ったりしています。

だからこそ、より希薄な家族・親戚関係に拍車がかかったり、他人が他人に対して何かを施すことに関して感謝を忘れ、大変わがままになったりする人も増えているような気がします。


そんな中で、ダンサー・アオキさんの「心が躍るダンス」ということにとても希望が持てました。

体が動かなくても心が躍動することによって、どんな人でも表現が出来る。

表現を通じて自分の内面を探り、より深い関係性の認識に至ることが出来る。

かもしれない。


施設の何人かの人が、一生の思い出にしたい、とか、冥途のみやげになるよ、というようなことを言ってくださいました。

自分が出来ているかどうかは別として、これからもいろいろと芸術の可能性について探していきたいと思う瞬間でした。

2013年12月23日月曜日

12/22 ブズーキ


今日は冬至であります。

一年で一番夜が長い。

また段々と日が長くなって春に向かっていきます。


レコーディングに使うため、ずいぶん前に家にやってきてそのままになっていた「ブズーキ(ギリシャの楽器)」の弦を数年ぶりに張り替えました。

そうしたら、とてもいい音がしたのです。

どんどんライブでも使っていきたいと思うのですが、自分のところにはそうして何故か不思議なご縁で回ってくる楽器が数多くあります。

実は自分でお金を出して買った楽器というのはほとんどなかったりして。


感謝の気持ちを表すのは、やはりいい演奏をするということ以外にはないはずです。

いつまでも下手くそでいるわけにはいかないなあとつくづく思うのでありました。

2013年12月21日土曜日

12/21 前夜

雨が上がって、今朝は山が霧がかって綺麗でした。


夜中に雨の国道を走る。

速すぎもせず、遅すぎもしないスピード。

何かと、いろんな事が頭に浮かんでは消えていきます。

特に深く追求せず、かといって無理に押し込めたりもしない。

インドの哲学者が車の運転は「瞑想」に似ていると書いていましたが、僕は瞑想というものをしたことがないのでわかりません。


最近車でよく書けている音楽。


Nik Bärtsch  Ronin  Modul38_17
http://www.youtube.com/watch?v=BdJqOFLP4kA

2013年12月18日水曜日

12/17 川の流れのように

ダンスワークショップもいよいよ佳境。

来週、クリスマスイブを最後に企画満了という形になります。

今日は、「川の流れのように」をみんなで合唱しながら自由に踊りました。

驚くことにお年寄りの皆さんは、ほぼアドリブで踊れるようになっているのです。

前回、今回と立てる人は立って踊ろうということになり、ついに椅子から離れて踊るということにも成功しました。

転倒があってはいけないので、職員さん一同も気が気ではないのですが、僕たちを信頼して内容を任せてくれる、それは一年の積み重ねであり、まとめ役の文化会館の方々などのこつこつとした努力の賜物だなと思い、歌いながら目頭が熱くなる瞬間が何度かありました。

認知症などのために毎回「初めて」の方もいらっしゃるのですが、中には顔見知りになって楽しい話が出来るようになったご利用者さんもいます。

川の流れのように。

1人ひとりの「人生」などを想像してしまったりすると、もうたまらなくなってしまいます。

自分もいつかは皆さんのような年齢になり、枯れてゆくのだなと考えました。ところが以外にもそれは、とても前向きになれることのように思いました。


来週でしばらくのお別れだと思うと、とても寂しいですね。

今年一杯の本当に思い出に残る活動でした。

2013年12月15日日曜日

12/12、13、14 寝たほど楽はなかりけり


3つのライブ。

絵本やさん「PeeKaboo」にてソロライブ。

スノドカフェにて中山一朗さんとの「朗読+音楽夜会」。

福祉施設「葵の森」にてのクリスマスコンサート。


どれも素晴らしい時間でありました。

来て下さった皆様、関わってくださった方々、ありがとうございました。


どうもこのところ忙しくて仕方がないこともあって、ブログの方に手が回りません。

年末年始、時間が出来たらゆっくりと今年のまとめなどを書きたいと思います。

ちょっと更新が滞ったりしますが、健康でがんばっていますのでご勘弁を~。

2013年12月13日金曜日

12/10 職員向けワークショップ


ずっと行ってきた、デイサービスのダンスワークショップも12月で終了です。

ほぼ月に一回ずつでしたが、12月は大詰めで3回あります。

はじめはなかなか心を開いてくれなかったお年寄りも、本当にすばらしいそれぞれの自己表現が出てきて、そのエネルギーは皆さんにも感じてもらいたいぐらいのものです。


今回は、職員さん向けのワークショップも行いました。

ダンスや音楽のようなアートの世界では、技術と感性のバランスはとても大切なことです。

時に「技術」は画一的で排他的であり、一定の技術のレールからは必ずこぼれる人がいます。

それは生活も同じで、用意された方法論の中でしか生きられない人、こぼれてしまって理解されない人、いろいろな人が実際にはいます。

どんな場所にいる人も平等に、正しい道を考えていくのが「福祉」なのでありますが、その中にもやはり技術偏重主義がひそんでいます。

安全で上手なお風呂の入れ方だけを学んでも、それは音楽で一生懸命地声と裏声の切り替えだけを練習しているようなもので、本当の歌にはならない。

相手を思いやったあたたかい手があって初めて、素早いおむつ交換が優しさを生むのだと思います。

お互いが本当に必要とするものは何だろう、と考える感性を養いたくて、僕たちは介護にアートを組み込んで何かをしようとしています。

でも本当は介護そのものをアートにしていかなくてはいけないのかな、と思いました。

2013年12月10日火曜日

12/8 ある海のための音楽


原口氏とのレコーディングが始まりました。

和太鼓ドラムセット(?)とギターのセッション。


今まで収録したことのない音になりそうです。

昨日録ったデモを聴いていると、何かが足りないような気がする。

もう少し、細かいところの作りこみをしたいと思います。

2013年12月4日水曜日

12/1 カンタ・ティモール

「Canta!Timor(カンタ・ティモール)」という映画を見ました。

2002年に独立した東ティモールの惨状については、ここに書くべくもありません。

もちろんその事が色濃く描かれてはいるものの、政治的な映画ではなくて、広田さんという女性が10年にわたってティモールを訪れ、大切に作り上げた人間関係の中で、少しずつ現地の人々の言葉を引き出し、そのインタビューを中心に描かれたものでした。

その様々な言葉たちを、ティモールのミュージシャン「アレックス」とその仲間たちの音楽のメッセージが、見事に貫いていました。

ティモールは、もともと文字のない文化であったそうで、コミュニケーションや教育において音楽が大きな意味を持っています。

アレックスは、映画の中で、「いいかい、小さなものの言葉を代弁して歌うんだ。」と子供たちに言い聞かせていました。

―人間は大きな力(文明)に流されて行ってしまう。その先で、心は荒れ、大切なものを失ってゆく。小さなものの声に耳を傾けるんだ―

それは紛れもない本物の「歌」でありました。

僕たちは音楽という名の「お遊戯」を、どれほど本当の人間の言葉のようにうそぶいて来たでしょうか。

少なくとも自分のギターなどは、ただの指の体操であります。



監督の広田さんと打ち上げで話をする機会に恵まれました。

ティモールの人の中には、現地語の分からないこちらが英語で話しかけると、向こうは英語が分からないのに、通訳が伝える前に現地語で的確な答えが返ってくる、そんな人がいるそうであります。

それは、当然僕たちの方が忘れてしまった力なのでしょう。

彼等は、インドネシアの兵にどれほど仲間や家族を虐殺されても、決して逆にとらえた捕虜を拷問したりせず、自分たちの心情や、正しい道を説き、傷つけずに帰した。

そのことで、ティモール側についた兵もいたのだとか。

そして彼らの信じる、日本の八百万の神に似た自然信仰「ルリック」の力。

そのような事象が積み重なって独立を導いた、などというほど世界は楽観的ではありません。


でも、本当の人間の生活、本当の文化、本当の芸術は、そんな人たちにこそ与えられるのではないか、とも思います。

2013年12月3日火曜日

11/30 港町マルシェ


小春日和の暖かい一日。

前回に引き続き、清水区は港町商店街のイベント「港町マルシェ」のステージを任されました。

魚屋さんの駐車場、ピザ窯バスの隣にステージを設置し、音響を組む。

今回は、

はちまんたろう(from東京)さん
赤花さん
ノーザン☆スターさん
マキタさん

が出演してくれました。

お越し下さった皆様、ありがとうございました。

ふうふう、今日はとりあえず報告まで。