2012年8月31日金曜日

8/30

どうして夏というものは、かくもあっという間に行ってしまうのでしょうか。

今日はとても暑かった。

でも暑いのと夏らしいのはやっぱりどこか違うのです。


最近、宮沢賢治「ポラーノの広場」「銀河鉄道の夜(初期形第3次稿)」と、「風に谷のナウシカ(コミック)」を読み返しました。どうも涙なしには読めないこの物語です。

その分、新しい本に手が付きません。

早く、詩集「海潮音」を読みすすめたいと思っているのですが、なかなか。


あたふたしている間に、大事な時間が行ってしまうのです。


今日は、UHUにて黒川くん企画「音楽酒場」に出演しました。みんな本当にかっこよくて、自分が彼らにまさっている部分など一つもないような気がしました。

でもそれはそれ、少しずつ磨きだしているきれいな形を、少しでも早く見出したいと思っても、なかなか足踏みしてしまい進まない今日この頃なのであります。


Hermeto Pascoal - Sao Jorge

最近ちょっと気になりだしたミュージシャン、ブラジルの鬼才、エルメト・パスコアール。

ちょっとマニアックすぎるような気もしますが、一度ご視聴あれ。

2012年8月29日水曜日

8/29

秋の部分と、夏の部分が混ざり合って、だんだんと秋の部分が多くなってきました。

バイクに乗っているとよくわかりますが、もよもよとあいまいな境界をしていたり、時には面のようになっていて急に変わったりします。


「決して前を向くな、遠くを見て歌え。」というのがかつて所属したメジャーレコード会社で唯一学んだことだった、と共演したミュージシャンの方がMCで言っていました。

妙に心にくる言葉でした。

それは単なる物理的なことなのですが、近くばかりを見ていると、お客さんと変に目があったりして、ステージ上でおどおどしたり迷ったりしているように見えます(そういう演出は別として)。

僕なんか、それこそぶよぶよとした自分の、あの気持ちとこの気持ちの境界面につかまって、すぐ揺さぶられたりするので、ある一定の距離を見つめながらまっすぐ突き通って行く感じ、は大事にしたほうがいいのかなあ、と思いました。

こちらのほうは精神的な話です。


今回の東京ツアーは個人的には「稲生座」がべストライブでした。かまえず素直にできたような気がします。

稲生座はかなりマニアックな、というかジャンキーなというか、強烈なというか、ぶっ飛んだ感じのお店。なぜこのお店が僕たちを気に行ってくださるのか…、というような不思議な場所なのです。それに共演の荒井さんの思い出が詰まっている素敵な場所。

次回は11/17に演奏させていただきます。高円寺探索のついでにぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。


さて明日は、UHUにて黒川浩和くん企画「音楽酒場」にお呼ばれしました。平日ですがお時間ある方は遊びにいらしてください。


■8/30(木)
静岡七間町 LIVEHOUSE UHU
イベント「音楽酒場」
出演 黒川浩和、丸山研二郎、会津里花、恵次、@mikan’、おざわりお
open 18:00  start 19:00 ¥1000

2012年8月25日土曜日

8/25

UHUにてジルバンド、たけさん率いるCamp Loversと、僕とでライブをしました。

何だか久々に、いいライブだったなあと思える企画になったと思います。


僕は、昨日の夜、どうもおなかの調子が悪くて、力が出なかったのですが、ジルくんやたけさん達がステージにいい気を残して行ってくれたので、それに助けられて、体が元気になりました。

UHUにこないだモンゴルで買ってきたウオッカ(大瓶)をお土産したら、終わった後の打ち上げで、結局4、5人であけてしまいました。

ま、たまにはしこたま飲むのもいいですね。だからおなか悪くするのか。


今日はきょうとて、今から東京に行ってきます。

今夜は下北沢、明日は狛江市、明後日は高円寺にて3本のライブがあります。東京方面の方、お時間がありましたらぜひおこしください。

あ、高円寺で、古本買おうっと。

どうも最近の日記はとりとめがないですね。



□8/25(土)
東京下北沢 Live&bar Colored Jam
出演 塩倉亮治、丸山研二郎&荒井豊
open 19:00  start 19:30  \1500

□8/26(日)
東京狛江市 茶茶
出演 丸山研二郎&荒井豊
open 17:30  start 18:00
\2000 (1ドリンク付)

写真展 「旅する写真…」 Seiko Onodera
企画 Acoustic Live

□8/27(月)
東京高円寺 稲生座
出演 丸山研二郎&荒井豊、某ゆきの
Open:19:30/Live time:20:00~22:00/Bar time:22:00~2:00
Live chage:\1.500~(+1drink)

2012年8月23日木曜日

8/22


何だかこうして写真で見ると、おもちゃの家みたいですね。もちろんマスターの狙いどおり。

クレイ・ファクトリーでのライブも年数回で5回目、1年半ほどのお付き合いになりました。

そろそろまた趣向を凝らして、よりよくしていかなくては、と思います。


今日はライブの1曲目に、予期せぬ「虫」のお客さんが来て、女の子は逃げ、男は退治に奔走といういきなりのハプニングから始まりました。

どんなに練習して準備していっても、たった虫一匹の存在感にかなわない。音楽家とは誠にはかないものです。


演奏以外の部分でも、今回は自分なりに考える部分が多くて、終わった後ちょっと反省会をやろうかと思っていましたが、素敵なお客さんと楽しい会話に花が咲いたので、少し安心して胸にしまいました。

次回に向けて。改めて…。


明日は、いつものように「ロック喫茶 マキタさんとミッちゃんトコ」でのライブです。お仕事帰りにどうぞ足をお運びください。


■8/23(木)
静岡伝馬町 ロック喫茶 マキタさんとミッちゃんトコ
20:00~、21:00~、22:00~、3ステージ
¥1000(飲食別)

2012年8月21日火曜日

8/21


東京にはクマゼミがいないので、何だか情緒あるミンミンゼミが一生懸命鳴いていました。

夏はうまく心の形がとれないです。


いい音源を聞きました。

兄が最近はまってよく聴いている「スピリチュアル・ジャズ」というジャンル。

McCoy Tyner
http://www.youtube.com/watch?v=GpJct4MdKzs&feature=relmfu


さて明日は、ジルくんと2人で、cafe&art Clay Factryにて5回目になるライブです。
まだ席には空きがありますのでぜひぜひお越しください。飛び込みでも歓迎いたします。

■8/22(水)
静岡市清水区 cafe&art Clay Factry
出演 ZilL、丸山研二郎
open 19:00  start 19:30

Pあり TEL 054-351-0161

2012年8月17日金曜日

ライブのお知らせ

今日は、UHUにて風太さんの日に出演しました。

焼酎を頼んで、しめサバと、鯉と、ごぼうの漬物を食べる。何だか幸せな時間でした。


さて、明日からは家族の用事で、少しだけ東京に行ってきます。2、3日ブログが滞りますが、ご了承を。別にあえて言うほどのことでもないけれど、特に必要がなければ、家の外ではブログの更新はしない、というどうも変なポリシーがあります。


ついこの間、携帯を変えました。僕はどうもあのスマートフォンというものが好きではなくて、できる限り抵抗していたのですが、使いたいと思えるような、今までどおりの携帯というものがそもそもなくなってきて、買いやすい機種はみんな「スマホ」になってしまったのです。

なので最近僕もスマホユーザーになりました。

起動してみると、何に使うのかわからないようなアプリケーションが無数に入っていました。買い物をするものとか、テレビ見放題とか、電子書籍とか、健康管理(?)とか、日経新聞ニュースとか、目が回りそうです。

うーむ、「声の宅配便」って何だろう…?


ライブの行き帰りに今日は電車を使いましたが、乗っている人を見ると、みんな携帯を何やらいじっているのです。乗っている間ずっと。

そんなにやることがあるんだろうか、と真剣に思いました。

僕はとりあえず、「連絡」と必要にかられてのインターネット使用以上のことでは使うまいと勝手にルールを決めました。

そうしないと、必ず、何かはわかりませんが精神にあまりよくない影響およぼしてきたりするような気がするのです。

きっと将来は、 パスポートや身分証明ともくっついたりするかもしれない。

携帯で消臭ができるとか、消火活動ができるとか、携帯を吸うと気持ちよくなったりするというのはどうでしょう。鍋に入れて煮込むといいダシがでるというのはどうかな?

そう、これはだれも考えないかもしれないけど、近い将来にはやっぱり「電話」ができるようになると僕はみていますね。え?それが最初!?


あれ?変な前置きになってしまってすみません。

8月はライブが目白押しになっています。

どうぞ、夕涼みにおいでください。



■8/22(水)
静岡市清水区 cafe&art Clay Factry
出演 ZilL、丸山研二郎
open 19:00  start 19:30  \2000 (1ドリンク+軽食付)


■8/23(木)
静岡伝馬町 ロック喫茶 マキタさんとミッちゃんトコ
20:00~、21:00~、22:00~、3ステージ
¥1000(飲食別)


■8/24(金)
静岡七間町 LIVEHOUSE UHU
イベント「七間町夜の森」
出演 ZilLBAND、Camp Lovers、丸山研二郎 他
open 18:00 start 19:00
前売 ¥2000 当日\2300


□8/25(土)
東京下北沢 Live&bar Colored Jam
出演 塩倉亮治、丸山研二郎&荒井豊
open 19:00  start 19:30  \1500


□8/26(日)
東京狛江市 茶茶
出演 丸山研二郎&荒井豊
open 17:30  start 18:00
\2000 (1ドリンク付)

写真展 「旅する写真…」 Seiko Onodera
企画 Acoustic Live


□8/27(月)
東京高円寺 稲生座
出演 丸山研二郎&荒井豊、某ゆきの
Open:19:30/Live time:20:00~22:00/Bar time:22:00~2:00
Live chage:\1.500~(+1drink)

2012年8月15日水曜日

8/14

テクノプレイヤー「Jimmy」さんの音源のミキシングをしました。

今日はJimmyさんがうちに来てミキシングの音を確認し、大体完成にこぎつけました。
あとは、いろいろなスピーカーで再生してみて、問題ないようならば…。

新しい音源のお披露目にはもう少しかかりそうです。


昼間、お互いの音楽のルーツや、ライブ、パフォーマンスについて考えていることなどを、しばらく話し合うことができました。

全然違うジャンルの音楽をやっているようでも、同じステージに立つ者同士、共感することが沢山ありました。

Beatlesの曲の中で何が好き?と聞かれて迷わずこの曲を挙げるところとか。


Tomorrow Never Knows
http://www.youtube.com/watch?v=spjcPS4ekOA



肩の力を抜いて無心になり
気持ちを鎮めてごらん
それは死ではない
それは死ではない

なにも考えず
虚無に身をまかせてごらん
それは輝いている
それは輝いている

おのずと内なるものの意味が
見えてくるかもしれない
それは確かに存在する
それは確かに存在する

(Beatles/Tomorrow Never Knows)

2012年8月13日月曜日

8/13

しとしと雨が降っているのに、外套の下に蛾がたくさん集まっていました。

彼らは大雨の時どこでしのいでいるのでしょうか?

昼間はセミの大合唱でした。僕はセミの声を生まれてこのかた一度たりともうるさいと思ったことがありません。意外と好きなのです。


今日はうちの奥さんとその双子の姉と、以前から仲良くさせてもらっているモンゴル人の留学生、ミャグさんのお家に遊びに行ってきました。

お昼時だったので、彼女はモンゴルの郷土料理「ツォイワン」という焼きそばを作ってくれました。僕は、モンゴルでこのツォイワンを食べて少しおなかをやられました。にっくきツォイワン。

モンゴルの人はとても小麦粉の使い方が上手です。

彼女もあっという間に小麦粉を練って、麺と、あまった生地で餃子やワンタンを作ってしまうのでありました。


ミャグさんの作ったツォイワンはとてもおいしかった。

僕も真似して作ってみようかな。

素敵な食文化の交流。う~むこっちにはラーメンがあるぞ。

2012年8月12日日曜日

モンゴル旅行 まとめ その4


草原から帰って数日は、ウランバートルで、買い物をしたり、カフェをはしごしたり、知り合いのモンゴルの人と交流したりしていました。

僕はよく人にモンゴル語で話しかけられました。普通に道をきかれたり…。何となく態度が現地化するので、現地の人に見えるのでしょうか?


7、モンゴル人の面白い習慣

モンゴルの人は、肩がぶつかっても謝りもしないが、人の足をふんづけた時だけは非常に礼儀正しい。古い言い伝えか何かから来ているらしく、足をふんづけると喧嘩にならないよう、お互いに験担ぎの握手をするのであります。

一度は僕がおばちゃんの足をうっかりふんづけ、一度は、お兄ちゃんに足をふんづけられましたが、どんな場合でも向こうから握手を求めてくるのであります。

道端でいきなり知らない人と握手をする。向こうはどう思ってそうしているのか知りませんが、心温まる風習でありました。


8、馬頭琴の人間国宝

最後の2日間僕たちが泊らせてもらったホテルは、馬頭琴(モリン・ホール)の人間国宝級の演奏者「ツェレンドルジ」さんの息子さんが経営しているホテルでした。正月には国営放送で彼の演奏が流れ、それとともに年を越すのだという話です。

そんな名のある奏者の演奏を聴くことができました。


息子さんのソヨルさんと2人のミニコンサート。馬頭琴や口琴の演奏、ツェレンドルジさんは「賛歌」、いわゆる褒め歌の達人で、年季の入った何とも深みのある声と、重厚な擦弦の響きに僕はただちに酔ってしまったのであります。

彼らは、よく日本にも公演に来ているらしく、ソヨルさんは最近習っているという津軽三味線も披露してくれました。三味線のご先祖はこちら大陸の楽器なので、似たような弾き方のものはあるとはいえ、まさに「センス」という言葉は、こういう人たちのためにあるものだと思いました。

本当に素晴らしい演奏でした。

と、同時に、彼らはあくまで都市ウランバートルに住む、一流の演奏家なのだと気付きました。

遊牧民や、自然の厳しい郊外の田舎町に住む人たちの心は、一体どんな音を紡いでいるのだろうと考えると、もうやはり、どこまでも広い大陸のあちこちでついたり消えたりしている、人間の命の音に思いを馳せずにはいられないのです。


ゲルに泊ったとき、遊牧民の少女が遠くで、長唄をうたっているのを聴きました。

こんなに素晴らしい歌がこの世にあっただろうか。

いつまでも聴いていたかったのですが、行ってしまいました。



9、モンゴルともお別れ

ああ、何だか書いていてさびしくなってきました。いくつかの外国に行きましたが、こんなに帰ってすぐにまた行きたくなる国は初めてです。


ある夜、お義姉ちゃんの友達のトゥブシェくんがウランバートルの高台に夜景を見に連れて行ってくれました。

ボグド・ハン(モンゴルのかつての高僧)のまつられている、草原と針葉樹の山がすぐ南にあって、きれいな月がかかっていました。月明かりに照り映えた山を見て、「私はこっちのほうが好きだな。」と、トゥブシェはつぶやきました。僕もそう思っていました。

彼曰く、ウランバートルは急激に先進国から新しい物が入ってきて、皆の心や道徳がそれに追いつく前に都市化してしまった。だから都市の人々の心は物をもてあまして、荒んで来つつある。

でも、なぜチンギス・ハンが、あのような大帝国を率いることができたのか、それは彼が人の宗教や、風習に寛容で、街の中にいろいろな文化を共存させることに成功したからである。

その根底には、モンゴルに古くから伝わるシャーマニズムという考え方があって、その思想が、宗教や、文化を越えて、モンゴルの人々を今でもつないでいるのだ、ということでした。


しかし彼らが、享受している沢山の物の多くを作っているのは、僕たち日本人や先進国の人間なのです。

僕たちが僕たちの生活をよくするために作っているものが、違う国では、悩みの種になっていたりもします。本当の意味で彼らとつながっていくためにはどうしたらいいのでしょうか。

僕たちの文化の根底に脈々と流れているもの、トゥブシェは簡単に表現したけれど、僕は日本人として僕たちのそれを答えることができませんでした。

僕たちの心に流れているもの。

「私はこっちのほうが好きだな。」と言ったトゥブシェに、「俺もそうなんだよ。」って答えたかどうか忘れてしまいました。

ま、いいか。そのあと彼は、うちのお義姉ちゃんを一生懸命口説いていました。


センチメンタルになったところで、旅行レポートを終えようかと思います。ちょっとだけ書くつもりが、こんなにいくつも長い文章になってしまいました。

陳腐な表現だけど、何か大切なことを教わった気がします。

ありがとうモンゴル。また必ず行くからね~。

バヤルタイ。


2012年8月10日金曜日

モンゴル旅行 まとめ その3


5、ゲルに宿泊する

遊牧民のテント「ゲル」は木の骨組みに、布を掛けただけの簡単なものですが、これがものすごく合理的で、居心地がいいのです。

僕たちが泊ったのはツーリスト用に改造されたものでしたが、本物のゲルには、いろいろなしきたりがあって、家長の座は奥、お客さんまたは男性は向かって左側に座る、家の女性子どもは右側、真中の2本の柱の間を通るのは縁起が悪い、敷居を踏まない、などなど、日本でも大切にする人はしているような、素朴なものなのでした。

真中にある、かまどで暖をとったり、お料理をしたりする。

うちは、赤いテントにしようとか、ソファー置こう、とかそういう家庭は一つもなく、どの家庭もみーんな同じ(たぶん)。装飾としての文様などはいろいろな個性がありましたが。

外には家畜も必要なだけいて、無駄なものが何にもない、シンプルな生活…、と思いきや、最近の遊牧民は、ソーラー発電をしているらしい。


実際にお邪魔したご家庭にも、テレビと洗濯機がちゃんと置いてあるのでありました。原始生活と最新科学の共存する、今日本人が見習うべき生活(?)のような気も、しないでもありません。


6、オボー

峠道や、街道の脇にところどころ立っている。旅人は、オボーのまわりを3周回って、石を積んだり、お酒をかけたりして、旅の安全を祈りまた進んでゆきます。

以前にTVでモンゴルの特集番組を見たときに、遊牧民の旅人がこれに祈りをささげるシーンがあって、妙にかっこよく見え、興味をそそられました。

本物に出会えてうれしかった。実際、大小問わずた~くさんありましたが。


止むをえず、自動車で横を行き過ぎる時も、クラクションを3回鳴らす。ガイドのアルタンさんはオボーの脇を車で通るときにはそうしていました。

大きなオボーのある所は、それだけ沢山の旅人が通ったことでありましょう。モンゴルで最も旅情をそそられるものの一つであります。


湿地帯にに突如、硫黄の温泉が湧いていました。ちょうどお湯の湧いている所には、木で作ったオボーがまつられていました。日本でもそうであるように、温泉は大地の恵み。

脇に湯船があり(普通のバスタブでしたが)、僕たちもその温泉につかることができました。河の水で熱い源泉をうめて入る何ともワイルドな温泉。疲れた体を癒しました。




言葉はわからないけれど、僕は、モンゴル人の宗教観や、柔らかな表情や気立てのよさに惹かれました。モンゴルの人は、あまり笑わないので、一度心を許してくれた時の、笑顔や、心意気がものすごく輝いて見えたのです。

草原は、自分の心をもほぐして、大きくして…、くれてたらいいなあと思いました。

つづく

次で終わるからね。

2012年8月9日木曜日

8/8

何だかずいぶん長いこと出掛けていたような気がしますが、ほんの2週間ぶりのライブでした。

地産地消の伊太利亭のライブですが、今回は初めて県外は奈良から、バンド「NolenNiu-de-ossi(ノレンニュー・デ・オッシ)」をお招きしました。


今回のデ・オッシの演奏は、「神隠し」っぽさ(なんじゃそりゃ)が少し身を潜めて、ポップス色が強かったように感じました。

素晴らしいライブ。デ・オッシのお二人、来てくださったお客さん、ありがとうございました。


先日、伊太利亭に打ち合わせに行ったら、有機栽培の農家さんや農学の学生さんなどが集まって、農業についての勉強会が行われていました。

今こういう時代だからこそ、「食べる」ということに関して、いろいろ勉強しなくてはならないと思いました。

同じように耳にとっての…、まあなんというか僕は、食料と同じぐらい大事だと思っている音楽ですが、大量生産、農薬がいっぱいかかって、見た目ばかりきれいで栄養のない音楽があふれることになってはさみしい。

これからも、自分の音楽に関して、手塩にかけて育てているであろう、大切な音楽の仲間を紹介していきたいと思います。


15回目を無事終えました、この「リアルフードプロジェクト」ですが、マスターからの提案もあり、次回からは、食事付の企画にさせていただきたいと話し合っています。

次回は9/12(水)、今までは、飲食別途で音楽チャージ¥1000だったところ、マスターのおいしいお料理付きでチャージが¥2500になりまして、音楽の内容は今までと同じです。

プラス、マスターによる「食に関するコラム」と題して、少しだけためになるお話を間に挟むことになりました。

今度は、久々に僕一人で2ステージ、みっちり演奏させてもらおうかと思っています。

新しくなった企画をぜひお楽しみに、遊びに来てください。

2012年8月8日水曜日

モンゴル旅行 まとめ その2


3、モンゴル草原マラソン

もうずいぶん前から行われているらしい、日蒙共同企画「モンゴル草原マラソン」に参加しました。

モンゴル人、日本人入り乱れ、1、3、5、10Km、ハーフ、フル、とクラスに分かれて草原の中を走るという大会。

ハーフ、フル、の1等賞には「馬」1頭が贈呈されます。日本人がとった場合どのように持ち帰るのか。

幸いにも(?)今回は、日本人の優勝はありませんでしたが。

僕は5kmを走りましたが、何だか信じられないぐらい空間が広くて、自分がギュッと小さくなった感じがしました。もうどうなってもいいので、このまま空の中に消えていきたいような気持になりました。


モンゴルの式次第は非常に長い。

すべてのクラスの1~3位の表彰のほかに、日蒙それぞれの最年少賞、最年長賞、毎回参加してるで賞、いろいろ貢献したで賞、などなど沢山の表彰があり、

それが終わると、伝統舞踊、モリン・ホール(馬頭琴)、オルティン・ドー(長唄)、ホーミー、の公演があり(これは本当に面白かった。特にオルティン・ドーは一度生で聴きたいと思っていたのです。)、やっと終わったと思ったら、感極まったモンゴル人のおじさんが出てきて、喜びの詩を朗読し、長~いハーモニカの演奏を聞かせてくれるのでありました。

Urtiin Duu
http://www.youtube.com/watch?v=1Vr-QiYDHJk


4、アルハンガイ県にゆく

義姉と、JICAの隊員さん、ガイドのアルタンさんと計7名で、ウランバートルを離れ、キャンプに出ました。


ウランバートルから車で8時間、ハラホリンに到着する。かつてチンギス・ハン時代「カラコルム」と呼ばれ中国から、東ヨーロッパまでを支配した大帝国の首都でありましたが、今は小さな街と、遺跡が残るのみ。

歴史というものは不思議であります。かつては日本にも攻め込んだ、蒙古民族の栄枯盛衰。


チベット仏教寺院で、馬乳酒(アイラグ)をふるまわれる。これがうわさに聞いた馬乳酒!

お味のほうは、日本人にとっては、何ともはや、今まで体験したことのないお味、しかし、飲むごとに舌がなじんできて、ん、ひょっとしてこれは、場合によってはうまいのではないだろうか、というようなことも感じないでもない、そんなお味なのでした。

お椀いっぱい飲み干すと、お坊さんは「グッジョブ!」と英語で言ってくださった。思わず「センキュー」と言ってしまった。


ハラホリンは、広大な遺跡群であり、その一つ、「ハル・バルガス遺跡」という所にテントを張って一泊しました。


たき火の燃料は、なんと馬糞。侮るなかれ、馬糞は草がきれいに固まって乾燥し、その煙はかなり性能のいい虫よけになる、理想の燃料なのであります。

馬糞の火で、ハムを焼いて食べる我々。


夜は信じられないほどの星のシャワーでした。あんなに素晴らしい星の海を僕は今までに見たことはなかった。

夜中、僕たちの10mぐらい近くまで、ヤクの群れが近づいてきて、じっとこっちを窺っていた。こちらもじっとあちらを窺うと、静かに一番大きなオスが動いたのをきっかけに去って行きました。あたりは全くの静寂。たき火の音とヤクのざわざわした足音だけが響くのでした。

そして遠くで時々、馬のいななく声が聞こえました。


チベット仏教の密寺、トッフン寺院にゆく。

標高は2200m。

馬に乗って、頂上を目指し、最後は岩をよじ登ってご本尊にたどり着く。

恥ずかしながら僕は初めて馬に乗りましたが、いきなり一人で乗ってみな、と補助輪を外されてしまいました。教えられた「チョゥ!」という掛け声を上手に使えるようになると、よくしつけられておとなしいお馬だったのもあってか、ぽっくりぽっくりと馬は小走りに歩いてくれました。


日本ではありえないが、モンゴル人はいい加減である。

しかしそのゆったりさが、旅人にとっては、なんとなく心地よかったのであります。現地で働く日本のみなさんにとっては、まあある意味それは仕事の妨げにもなって、まあ大体の愚痴のタネなのです。これもまた愛すべき文化の違いかもしれません。

つづく

え?まだ続くの?

2012年8月6日月曜日

モンゴル旅行 まとめ その1


モンゴルといえば、草原と遊牧民でしょ、というイメージを持っていました。

行ってみると本当にどこまでも続く草原と山、遊牧民のテント(ゲル)、家畜の群れ、鮮やかな空なのでありました。

僕たちの行ったところは序の口。南にはゴビ砂漠、北にはタイガ、西には遥かなアルタイ山脈もそびえている自然景観の宝庫であります。


1、首都ウランバートル

国としての知名度は高いが、全人口は何と約270万人。そのうち半分近くが首都ウランバートルに住んでいます。(インド人は12億人、それはどうでもいいか。)

急激な都市化によって貧富の差が激しく、治安は非常に悪い。


近代的なデパート(ルイ・ヴィトンなども入っている)と、共産主義時代の建物が共存する不思議な街並み。インフラは非常に行きとどいていないので、道路はガタガタ、路肩は掘り返されたまま。お家のお湯はすぐに止まるのでありました。

最初は、街の人がとても冷たいような感じがしました。しかし慣れるにつれ、モンゴルの人の独特のあたたかさに触れることになります。

車のマナーは世界一悪いが、愛すべき街ウランバートル。


2、ザハ(市場)に行く


街の人が買い物に行く場所は、スーパーマーケット、デパート、そして沢山の小売店、的屋の並ぶ場所、「ザハ」であります。

とにかくスリや泥棒が多いので、気をつけろ気をつけろということばかりを言われました。


中でも一番大きな「ナラントール・ザハ」は食料品、衣料品、日用品、電気製品、家具、から遊牧民のテント「ゲル」まで、ここに行ってなかったらあきらめろ、とモンゴル人が言うほどの巨大なザハ。

とにかく僕たちの知識で思いつくものは、何でもあるのではないだろうか、と思うほどです。

僕たちは、JICAの隊員さんたちと一緒に、アルハンガイという県にキャンプに行くための買い出しをしました。

食堂でゴリアシ(定食)を食べ、お酒や、食料を買いました。


東南アジアのカオスな感じとは違って、散らかってはいるのだが、どこか整然とした感じ、割と物価に忠実なこともその一つ。お店の人たちは、ない商品は他の店のをすすめたりと、どこか柔らかなものを感じさせました。

人口の少ない国だからこそか、モンゴル人同士の無意識の連帯感のようなものを、旅行中じわじわと感じさせられることになるのでありました。


しかしタクシーは、最近は正規タクシーも増えたものの、ほとんどが自家用車で勝手にやっている「白タク」であり、よくぼったくってくるということであります。なので、ぱっと見では、どの車がタクシーかわからないのでした。

日本でも昔はいたらしいですが、今でもそうだったら面白いなあと思いました。危ないかな?

つづく

8/5


旅行から帰ってきて、法事と、祖母の墓参りと、入院中の叔母の見舞いのため、ほとんど直接京都に行ってきました。

つ…つかれた。

モンゴルは平均気温20度ぐらいで、毎日長袖を着ていました。ところが帰ってきたら毎日35度でお湯に落っこちたみたいではありませんか。

負けそうになっています。


とりあえずたまった仕事などを明日から一生懸命やらなくちゃ。

一番近いライブは、8/8(水)伊太利亭ライブ。
奈良からバンド「NolenNiu-de-ossi(ノレンニュー・デ・オッシ)」をお招きします。


■8/8(水)
静岡紺屋町 リアルフードレストラン 伊太利亭
「リアルフードプロジェクト~音楽を感じよう~VOL.15」
出演 NolenNiu-de-ossi(ノレンニュー・デ・オッシ)、丸山研二郎
19:30~ 休憩あり2ステージ
¥1000(飲食別)

ぜひぜひいらしてください。



宣伝はさておき。

旅行中に起こったことを、ブログに書こうと思って少しずつまとめています。

しかしまずは、JICA(海外青年協力隊)の仕事であちらに住んでいる義姉と、その仲間の隊員さんたちが、いろいろとかまってくれたおかげもあって、大きなトラブルもなく無事に帰ってこられたことを感謝します。

さあて、これからもがんばるぞ~。

2012年8月3日金曜日

8/3

ただいまー。

モンゴルから帰ってきました。

またゆっくりレポートを書きます。


あんまり楽しかったので言葉になりませんが、今日は寝かせてくださいーZzz