2014年4月30日水曜日

4/29 引っ越しの音楽

雨の夜に、ちょっとしたBGMを。

引っ越しが迫ってきてすこし切ないような気持ちです。

CDを、ラックのものは段ボールの中にほとんど入れてしまったし、普段よく聴くのは車の中に放り込んであるので、箱の一番上に偶然重なった何枚かを聴いています。

「ビバルディ」なんか聴いてみたりして。


先日あるバーに行った時に、マスターがブラジル音楽が大好きだというので話していたら、僕のことを気に入ってくれたのか、これあげるよと言ってくれたCDが出てきました。

ミナス・ジェライスのミュージシャン「Affonsinho(アフォンシーニョ)」という人。

先輩ミュージシャンのカバーをやっているアルバムで、有名な曲が素敵なアレンジで演奏されていました。

ここ2、3日ヘビロテしていますが、今日のさわやかな雨にぴったりあう音源でした。


AFFONSINHO - Nada Será Como Antes
https://www.youtube.com/watch?v=6duUdKHDH74


スピーカーも棚からおろしてしまったので、部屋の隅に積み上げてコンセントだけつなげて再生しています。

そんな時にしかできない雰囲気がありますね。

2014年4月29日火曜日

4/26 土搗唄

大切な友人であり、先日、アルバム「ある海のための音楽」を一緒に録音した、和楽器奏者「原口朋丈」氏が結婚パーティを開きました。

彼のユニットである「僖響」と僕と、また別のご縁の和楽器集団「ようそろ」とでお祝いの演奏をしました。

洋楽器は僕だけ。

いい友人たちの集まった、素敵なパーティでした。


彼らとはもう10年ぐらいのお付き合いになります。

居酒屋で一緒にライブをし、ぜんぜん興味がなくて聴いてくれなかったお客さんを最後に振り向かせて、拍手喝さいを浴びた時、楽屋に降りてきてから交わした握手の感触は今でも忘れられません。

僕は原口氏とその仲間との活動の中で、ステージの厳しさ辛さを実感し、それ以上に、お客さんに向き合う喜びや楽しさを知りました。

そんな彼の門出を祝うことが出来てとても嬉しかった。


「ようそろ」の面々が、福島の民謡で、家に大黒柱を打ちこむ時に歌う「相馬土搗(どつき)唄」というのを歌ってくれました。

これは感動ひとしお。

ああ、これが本当の歌だなあ、と思いました。自分も、きちんと家族を支えられるような柱にならなくては。

原口くん、奥さんの智美さん、いつまでもお幸せに!


 相馬土搗唄


 ここは大事な 大黒柱
 頼みますぞえ 皆様に

 ここは大事な 大黒柱
 小石砕けろと 突いてたもれ

 上げろ持ちゃげろ 天竺までも
 天の川原の 果てまでも

 この家旦那は お名前何と
 蔵は九つ 蔵之助

 金の柱に 黄金の垂木
 屋根は小判の 鱗葺き

 さんよ胴突き棒は 上がるようで上がらぬ
 米の水でも 飲みてえか

 ここは大事な 乾の柱
 頼みますぞえ 綱元様よ

 エーエンヤーレ
 サノヨーイサ ヨンヤラサーノー
 エー ヤレコノセー
 ヤーハモーエンヤ
 コレワサエーエンヤーレ

2014年4月27日日曜日

4/25 銀の演奏会

4月の銀の演奏会は、とてもイイ感じでした。

来て下さった皆さま、ありがとうございました。


■Hoeneさん

フォークソング風の日本語のオリジナル曲に、フラダンスが入るという大変珍しいグループです。

フラを踊るKaiさんの動作はとてもしなやかでやさしくて、僕は今までに趣味のサークルのようなフラダンスしか見たことがなかったので、まるで新しいものを見るような気がしました。

弾き語りの三浦さんの作る曲も、どこか繊細ないい曲ばかりで、ダンスと歌がお互いを活かしあっていました。

Hoene(ホエネ)とはハワイ語で「響き」という意味だそうです。まさにそんな言葉にぴったりのグループでした。

■リトルキヨシさん(from横浜)

今回初めてお会いしましたが、あいさつしただけで何だか好きになってしまうような人でした。

エレキギターの弾き語りで、小気味いいリズムと、すぱっとしたユーモアのある歌詞。何より声がとても気持ちがよかったです。

話をしていると、音楽の趣味がとても近いようで嬉しくなりました。またきっと静岡に来た時にはUHUで演奏してほしいと思います。

■空の灯音楽隊

僕たちです。

今回は、ボーカル彩友美ちゃんと、ピアノまゆちゃんと、僕の3人で3曲演奏しました。

まだまだ細かいところは荒いですが、ある雰囲気にはたどり着けたような気がしました。これから練習回数を増やしていって面白いバンドにしていきたいものです。



UHUで行っている「銀の演奏会」にもっといろいろな風を吹き込みたいと思います。

今回はフラダンスというまた異なる世界のものが、とても面白い要素の一つになりました。

普段ライブハウスには存在しないものを中に入れていくと、何か不思議なことが起こるのではないかと感じています。

その分、僕たちミュージシャンはどんどん、普段音楽の存在しない場所に出ていかなくてはならないでしょう。


次回は、5月16日です。

出演者は僕のほかに、変幻自在のからくり音楽「NolenNiu-de-Ossi」と、元・野狐禅という有名なバンドで活躍した「ハマノヒロチカ」さん。

なんだか有名人のライブに、僕が紛れ込んでしまったような感じです。

きっといい時間になります。

ぜひ遊びに来て下さい。

2014年4月22日火曜日

4/21 音楽隊始動

自分のバンドを組織したい、と思って何年たっただろうか。

僕はいつも二の足を踏んでしまうほうなので、なかなか実現できずにいたのですが、やっと仲間と一緒に形にしたいと思う曲がそろったので、踏み出すことが出来ました。

とりあえず最小限のメンバーがそろって練習をしました。

帰ってきて、簡単に録音した音を聴いてみると、やさしく、懐かしい音が聞こえてきました。


「空の灯音楽隊」というグループ。


宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」のゴーシュが所属している楽団が、「金星音楽団」という名前でした。

何となく似てるなと思いますが、真似したわけではありません。

でもいつの日か、床下のネズミの病気を治したりできるようになったら、やっと人間としてこの世に生れて来た意味があったなと思えるのだと思います。

そんな事を夢想しているようでは、まだまだ未熟ものかもしれませんね。


バンドの詞です。


はるのかぜにのり

 のべをふきわたり

  けわしやまをこえ

   かがやく にしのそらへ

    かがやく にしのそらへ

2014年4月20日日曜日

4/19 それは来月


うっかり、というかてっきり、とある予定の日にちを勘違いして出かけてしまった。

約束のお店を覗くと、仲間が一人もいないので、おや、と思いマスターに聞いてみると、その話は来月じゃなかったでしたっけ?と笑われてしまいました。

ありゃりゃ。

日にちを間違えたりすることは滅多にないのですが。

とりあえず一杯だけ、と思ってお茶していると、久々の知り合いが偶然入ってきたり、マスターとも仲良くなれたりで、それはそれでいい時間になりました。

そんな日もあるでしょう。


ところで、僕たち夫婦は来月引っ越しをすることになりました。

といっても今住んでいるところの近所ですが。

少し広めで安いところが見つかりました。

僕も妻も自宅で仕事をするので、今のアパートは何となく手狭で公私の区別がつけ辛い。

部屋のあり方はそのまま精神のあり方を表すそうです。今までの家には感謝しつつ、自分たちに合った新しい部屋づくりをしたいと思います。

今日の写真のほこらみたいな家がいいなあ。

ちょっと違うか。

2014年4月18日金曜日

4/17 カニ・カ・ピラ

もう夏の「ジー」という虫が鳴いています。

真っ赤なツツジが咲いていて、初夏の装いです。


今度、銀の演奏会に出演していただくユニット、「Hoene(ホエネ)」さんのスタジオに遊びに行きました。

ギター弾き語りの三浦さんと、フラダンサーのKaiさんの2人組のユニット。日本語のフォークソングとフラという、異色ですがとても暖かいデュオです。

踊っているKaiさんの手の向こう側に、何だかやさしげな海が見えたような気がしました。


踊りのための歌のことを「mele hula(メレ・フラ)」というそうです。

ところがこれは和製ハワイ語なのだそうで、本当のところは「kani ka pila(カニ・カ・ピラ)」というそうです。

「カニカピラ」かー。いいなあ。


カニカピラじゃないけど、僕の好きな曲を。

Taj Mahal & The Hula Blues - The Calypsonians
https://www.youtube.com/watch?v=aQAQhRSf1ts

2014年4月15日火曜日

4/10-13 名古屋・北陸ツアー その2

携帯のカメラが壊れて一枚も撮れなかったので、NolenNiu-deOssiのブログから写真を拝借。

自分の撮った写真ではないので自分ばかり写っているのが恥ずかしいです。


デオッシの二人に会うため、北陸道を通り、最初の会場がある福井県へ。


■Cafe RagTime

ラグタイムは福井県は鯖江市の住宅地にある静かなカフェバーです。

全く初めての場所でしたが、音も雰囲気もぴったりと合って、出会うべくして出会ったようなそんな気がしました。

マスターは、リハーサル後の空き時間に桜が満開の公園の縁日を紹介してくれ、ライブ後、沢山のお料理でもてなしてくれました。

きっと近所にこんなお店があったら、足しげく通ってしまうだろうなと思います。


■溜まりBar夕焼け

このお店とご縁が出来てどのくらいになるだろうか。

すでに僕にとっては沢山の思い出の残る場所になっています。

デオッシのやっさんも偶然同じように感じたようですが、夕焼けにまつわる人々は、どこか童話の中の架空の世界の住人のような気がしてしまいます。

北陸の田んぼの中にぽつんと灯るような場所のせいかもしれません。

夕焼けからは、レーベルで一緒だったシンガーソングライター「宗玄カズヒロ」さんがライブに参加してくれました。

彼の物凄いマシンガントークに一同やられぎみでしたが、久しぶりに腹を抱えるほど笑った夜でした。


■フォーク酒場ぷかぷか

木造りの壁が印象的な縦長の小さな店です。

意外と一般のミュージシャンはやりにくいと思うかもしれないけれど僕は大好きな雰囲気。

マスターはお客さんが来ると、冷蔵庫にある飲み物を自分で適当に出して、棚にある食べ物を適当にとって飲み食いしてください、と説明していました。

え?!自分でやるの?と思いきや、これが楽しいシステムなのですね。

デオッシのライブはこの日が一番熱かった。


夕焼けのライブの時、デオッシの「惜別の歌」を聴いてほろりと涙してしまいました。

それを告げると、とるこさんは「純粋やな~」と言っていました。その返答に嫌みなく爆笑でした。


ライブの合間に、僕の金沢のオアシス「珈琲のばん」に行くと、以前にはなかったピアノが。

次回のツアーは、きっとばんでのライブも実現するでしょう。


出来事を並べただけの散漫な報告で申し訳なし。

今回は、ただ楽しかっただけでなく、自分がステージで演奏を続けていく上での何か大きな自信につながった旅でした。

デオッシの二人、名古屋の皆さん、北陸の皆さん、ありがとうございました。


帰ってきて、新しいアルバムに録音した古い歌「天使の歌」をUPしました。


天使の歌/丸山研二郎
https://www.youtube.com/watch?v=0Vn-zh4G2uk

4/10-13 名古屋・北陸ツアー


北陸ツアーが決まったので、行きがけに、僕の使っているギターの制作者であるタローさんの住んでいる名古屋にちょっと顔を出そうと思い、連絡すると、なんと、彼らの場所であるフラメンコスタジオ「カルダモモ」でのライブが実現しました。

太郎さんは数年ぶりにいつもの笑顔で迎えてくれました。


ライブの前、週末の公演のために高校生の生徒さんがフラメンコの踊りのリハーサルをしていました。

数年前、僕は彼らの公演に二度ほど音楽で参加させてもらいました。

僕の経験不足から足を引っ張った部分もあったかもしれませんが、それは自分の音楽活動の大きな下地になっています。

そのスタジオの凛とした雰囲気が、いろいろなことを回想させてくれました。


太郎さんと、そのパートナーでダンサーのおりはさんは、僕の曲を公演にいまだに使ってくれていて、以前はイタリアのコンテストに持っていってくれ、先日は中国との交流のイベントで中国語に翻訳して歌ってくれたそうです。

本当に素晴らしい仲間だと思うのです。


ツアーはいつにない熱い気持ちでスタートしました。

デオッシの2人と落ち合うため、翌日は一路福井へ。

北陸道は、満開の桜でありました。


今年は、地元の桜、兵庫県の桜、北陸の桜と、満開の花を3回も楽しむことが出来ました。


今回のツアーは残念なことに僕の携帯のカメラが故障して、名古屋以降の写真がありません。

拙い日記ですが、北陸の出来事はまた明日。

2014年4月9日水曜日

4/9 出立

明日から4日間ツアーに行ってきます。

旅の空の静かな夜。

とても待ち遠しいです。

ライブは賑やかですが。


帰ってきたら、報告を書きたいと思います。


■4月10日(木)       
名古屋市東区「スタジオ カルダモモ」
「丸山研二郎CDリリースミニライブ」
19:30 start 入場料¥500
出演 □熊谷薫 □佐久間瑛司 □丸山研二郎

フラメンコスタジオカルダモモ
名古屋市東区葵2-12-6 TEL 052-932-5222
http://cardamomoflamenco.com/


■4月11日(金)       
福井県鯖江市「cafe RagTime」
「春の夜の音楽会」
19:00 open 19:30 start ¥2000(ワンドリンク付)
出演 □NolenNiu-de-Ossi □丸山研二郎

RagTime
福井県鯖江市長泉寺町1-2-46
http://sabae-ragtime.jimdo.com/


■4月12日(土)       
石川県白山市「溜まりBar夕焼け」
「ダブルCD発売記念ライブ
~NolenNiu-de-Ossi &丸山研二郎~」
19:00 open 19:30 start ¥2500
出演 □NolenNiu-de-Ossi(ノレンニゥー・デ・オッシ)
   □宗玄カズヒロ □丸山研二郎

夕焼け
石川県白山市幸明町134 TEL 076-287-5563
http://noppo.cu-tablet.com/index.htm


■4月13日(日)       
石川県金沢市「フォーク酒場ぷかぷか」
18:30 open 19:00 start
¥3000(飲み放題+フリー乾き物付)
出演 □NolenNiu-de-Ossi(ノレンニゥー・デ・オッシ)
   □宗玄カズヒロ □丸山研二郎

ぷかぷか
金沢市片町1-7-16ナインビルB1F TEL 076-262-3210
090-9443-7635(丸山店長)
http://www.puka-puka.com/

2014年4月8日火曜日

4/8 森の国


兵庫県宍粟(しそう)市は素晴らしい土地でありました。

そこで1年に1回行われている「森の国オカリナフェスティバル」も、とてもあたたかい人たちが集まっている素晴らしいイベントでした。

数十組のチームが1~2曲ずつどんどん演奏していくという長丁場で、特に順位がつくわけではなく、趣味のレベルの人から、プロ級の人まで、ひたすらに吹き続けていました。

前夜祭から、フェスティバル当日の2日間、いろいろな形態・選曲のオカリナ奏者のチームの演奏にふれましたが、共通して、みんな楽器に対する愛情にあふれていて気持ちの良いミュージシャンが多かったです。


本番前、僕たちは比地の滝というところに行きました。

サザンカの木がところどころ山肌を彩り、大きな糸杉が守るように立っている、やさしい滝です。

オカリナ奏者長谷川さんが、そこでオカリナを取り出しておもむろに「遍路道」という曲を吹き出すと、けたたましく鳥がさえずりました。

彼の曲はこういう場所のためにあるのだろうと思います。


とても楽しい2日間でした。

ステージでも、道中でもいろいろなことを考えましたが、何やら何を書くべきか分からなくなってしまったので、今回の報告はこんなところにしたいと思います。




久々に著しく緊張したステージを終えて外に出ると、大きな虹が。

僕は霧雨の中をしばし呆然としました。

それだけで何か報われたような気がします。

2014年4月4日金曜日

4/4 春の夜のツアー


4月の名古屋・福井・石川ツアーの全容が決まりました。

名古屋で久しぶりにギター制作家TAROさん達と、フラメンコスタジオ「カルダモモ」にてライブをし、その後、NolenNiu-de-Ossiと合流、福井県鯖江市→石川県白山市→金沢市と回ります。


久しぶりの再会が沢山あるであろう、とても楽しみな旅です。


お近くの方、ぜひ遊びに来て下さいね!


または、友達が近くに住んでいる、という方は宣伝してくれたら嬉しいです。



■4月10日(木)       

名古屋市東区「スタジオ カルダモモ」
「丸山研二郎CDリリースミニライブ」
19:30 start 入場料¥500
出演 □熊谷薫 □佐久間瑛司 □丸山研二郎

フラメンコスタジオカルダモモ

名古屋市東区葵2-12-6 TEL 052-932-5222
http://cardamomoflamenco.com/


■4月11日(金)       

福井県鯖江市「cafe RagTime」
「春の夜の音楽会」
19:00 open 19:30 start ¥2000(ワンドリンク付)
出演 □NolenNiu-de-Ossi □丸山研二郎

RagTime

福井県鯖江市長泉寺町1-2-46
http://sabae-ragtime.jimdo.com/


■4月12日(土)       

石川県白山市「溜まりBar夕焼け」
「ダブルCD発売記念ライブ
~NolenNiu-de-Ossi &丸山研二郎~」
19:00 open 19:30 start ¥2500
出演 □NolenNiu-de-Ossi(ノレンニゥー・デ・オッシ)
    □宗玄カズヒロ □丸山研二郎

夕焼け

石川県白山市幸明町134 TEL 076-287-5563
http://noppo.cu-tablet.com/index.htm


■4月13日(日)       

石川県金沢市「フォーク酒場ぷかぷか」
18:30 open 19:00 start
¥3000(飲み放題+フリー乾き物付)
出演 □NolenNiu-de-Ossi(ノレンニゥー・デ・オッシ)
    □宗玄カズヒロ □丸山研二郎

ぷかぷか

金沢市片町1-7-16ナインビルB1F TEL 076-262-3210
090-9443-7635(丸山店長)
http://www.puka-puka.com/

2014年4月2日水曜日

4/2 開花

仕事中、車を停めて、小雨の降る灰色の空と満開の桜をしばし眺めました。

本当にきれいだ。

坂口安吾の小説によると、昔の人は満開の桜を見ると気が狂いそうになったそうであります。

わかりはしませんが、全くわからないとも言い切れません。


心の奥底からざわざわと迫ってくるもの。

なぜだか急に、ごく幼いころのことを思い出しました。

思い出した出来事とは別に、何となくほの暗い、意識から疎外された何かが、急にわっとふたを開けて飛び出してくるような気がして、僕はあわててエンジンをかけました。

なんてね。

あわててエンジンをかけた、というのはウソです。

桜を見た後、車で走りながらそんな思いに至りました。



事務所に帰ると、職場の人が、急に降り出した雨に雨ざらしになっていた僕のバイクのヘルメットを中にしまって、バイクにシートをかけておいてくれました。

とてもうれしい出来事でした。