ずっと行ってきた、デイサービスのダンスワークショップも12月で終了です。
ほぼ月に一回ずつでしたが、12月は大詰めで3回あります。
はじめはなかなか心を開いてくれなかったお年寄りも、本当にすばらしいそれぞれの自己表現が出てきて、そのエネルギーは皆さんにも感じてもらいたいぐらいのものです。
今回は、職員さん向けのワークショップも行いました。
ダンスや音楽のようなアートの世界では、技術と感性のバランスはとても大切なことです。
時に「技術」は画一的で排他的であり、一定の技術のレールからは必ずこぼれる人がいます。
それは生活も同じで、用意された方法論の中でしか生きられない人、こぼれてしまって理解されない人、いろいろな人が実際にはいます。
どんな場所にいる人も平等に、正しい道を考えていくのが「福祉」なのでありますが、その中にもやはり技術偏重主義がひそんでいます。
安全で上手なお風呂の入れ方だけを学んでも、それは音楽で一生懸命地声と裏声の切り替えだけを練習しているようなもので、本当の歌にはならない。
相手を思いやったあたたかい手があって初めて、素早いおむつ交換が優しさを生むのだと思います。
お互いが本当に必要とするものは何だろう、と考える感性を養いたくて、僕たちは介護にアートを組み込んで何かをしようとしています。
でも本当は介護そのものをアートにしていかなくてはいけないのかな、と思いました。
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