3月にコミュニティダンスのシンポジウムがあり、この1年のワークショップの報告を、論文にまとめて発表することになっています。
僕も一参加アーティストとして文章を寄せることになりました。
このお正月の課題であります。
機能訓練や、運動療法の報告書は多々ありますが、1年を続けて同じ施設に通い続けた報告はなかなかないそうで、面白い報告書になるだろうというスタッフ一同の見解ですが、どうなることやら。
僕たちがこれから生きていく上で避けて通れない事実。
それは高齢社会ということであります。
物質社会が行き詰ったかどうかはわかりませんが、本当の幸せとは何だろう、とか本当の人の生き方とは何だろう、と考える人がだんだん増えてきています。
単に元気で、長い時間を生きることが仕合せとは限らない。
福祉施設は、自立を促すように機能維持を謳ったり、安全で効率的で敬意を払ったサービスを謳ったりしています。
だからこそ、より希薄な家族・親戚関係に拍車がかかったり、他人が他人に対して何かを施すことに関して感謝を忘れ、大変わがままになったりする人も増えているような気がします。
そんな中で、ダンサー・アオキさんの「心が躍るダンス」ということにとても希望が持てました。
体が動かなくても心が躍動することによって、どんな人でも表現が出来る。
表現を通じて自分の内面を探り、より深い関係性の認識に至ることが出来る。
かもしれない。
施設の何人かの人が、一生の思い出にしたい、とか、冥途のみやげになるよ、というようなことを言ってくださいました。
自分が出来ているかどうかは別として、これからもいろいろと芸術の可能性について探していきたいと思う瞬間でした。
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