2011年12月17日土曜日

12/17

やっぱりアンサンブルはいいものです。

荒井さんのプレイに助けられながらも、
昨日はちょっといい演奏ができたかも知れない、
と思います。

そして本当にうれしいことがありました。

石川県から、大切な友人夫婦が、
僕のライブを聴くために来てくれました。

何かの用事のついでではなく、
たったそれだけのために、
雪の降る北陸道を5時間も車を走らせて、
静岡まで来てくれたのです。

4月に、石川県は白山市で、
2人の結婚のお祝いのパーティがあるということ、
僕は死んでも行こうと決めました。



演奏をするということの目的を、
何となく、自分に都合のいいように、
心に撫でつけようとしていた今日この頃でした。

僕はミュージシャンかも知れないが、
いや、大してそんなものとも言えないかも知れない。

などという、うすぼんやりとした虚栄に、
手を伸ばし、触れようとも触れられないのです。

「わが臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為」です。

うろうろせずにきちんと見据えなきゃいけないと、
気づかせてくれたことであります。

「己の珠に非ざることを惧れるが故に、
敢えて刻苦して磨こうともせず、
又、己の珠なるを半ば信ずるが故に、
碌々(ろくろく)として瓦に伍することもできなかった。」

一時期、心を奪われた「中島敦」の、
小説の一編を思い出しました。

2 コメント:

シンヤ さんのコメント...

良い夜、良い演奏でした。ありがとう。

 まったくもう・・・僕も高校の時「山月記」にやられているんだ。同じようなコメントばかりで申し訳ない。

 ではまたゆっくりと。

まるけん さんのコメント...

シンヤさん。

ありがとうございました。

これからもいい演奏ができるよう頑張ります。

しかし、お互いの趣味の似た所を探しあってるっていうのがそもそもアヤシイですよね。


僕は「名人伝」を読んで、ギターを弾かないギターの名人になりたい、と思ってしまったのです。


50年ぐらい早いですかね。