2011年12月5日月曜日

12/3

博多で、友人の結婚式に参列してきました。

(一般的に言って、)まったく結婚式など茶番であります。

沢山のお金を払って、知りもしない作法にのっとり、
一度の付き合いもない人に場を取り仕切らせ、

信じてもいない神をたたえる歌を唄い、
偽物の祭壇で、偽物の先導者が愛について教え、
その「神聖なる」祭壇に尻を向けてヅカヅカと上がった、
カメラマンが、ばさばさと「思い出」の写真をとるのです。

単なるファッションのために異教の神の名をも借りるなど、
まったく僕には信じられないことです。


しかし、新郎新婦の愛と、
そこに集まる家族や友人の祝福の思いは、
ほんとうの本物であり、静かに胸を打ちます。

かくいう自分の結婚式も、大変なお芝居でありました。

今回、僕の古い親友の結婚式は、
沢山の人にあたたかく祝福されたいい式でした。

どんな心情を持ちつつも、初々しい奥さんの言葉や、
ご両親の愛情あふれる言葉、
やさしい式場のスタッフの心遣いがあればこそ、

僕は、そのオーバーな劇に毎度泣かされてしまうのです。
僕は結婚式というもので泣かなかったことがないのです。

それは心のこもったすばらしいお芝居なのであります。
そして、その心意気において正真正銘の真実なのです。

ほんとうにおめでとう!末長くお幸せに。


 愛は寛容であり 愛は情け深い
 またねたむことをしない

 愛は高ぶらない 誇らない
 不作法をしない

 自分の利益を求めない
 いらだたない 恨みをいだかない

 不義を喜ばず 真理を喜ぶ

 すべてを忍び
 すべてを信じ
 すべてを望み
 すべてに耐える

 愛は いつまでも絶えることがない

2 コメント:

氷見の河村ふみこ さんのコメント...

お友達の、ご結婚、おめでとうございます。
自分たちは、私が二度目ということもあり、
式も、披露宴もなしの、ないないづくしでした(笑)

マルケンさん、そしてご友人に、この詩を、贈りたいと
思います。私たちにとっても、大切な詩です。
(ご存知でしたら、ごめんなさい)

「祝婚歌」 吉野弘

二人が睦まじくいるためには 
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは 
長持ちしないことだと
気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと 
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが 
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで 疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは 
少し控えめにするほうがいい
正しいことを言うときは 
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか 正しくありたいとかいう
無理な緊張には 
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら 
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるものであってほしい

まるけん さんのコメント...

ふみさん。

素敵な詩をありがとうございます。

私たちも、自然でやさしい夫婦でありたいと思います。
「ありたい」というのではなくて、
そのままでいられれば一番それがいいのでしょうか?

いろいろ教えてください。