「お前ら、8年おきにしか来ないのかよ~。」と大切な韓国の友人、卓瑛桓(タク・ヨンファン)氏は嘆いているので、きっとこれからは1、2年に一回は行きたいと思うのです。
仙台から帰って一日準備をして、東京でクロサワと合流し、朝早い飛行機に乗り込んで昼にはソウル金浦空港に到着しました。
最初は1人で行くつもりだったので、気軽にリムジンバスで全州まで行こ~、と思っていましたが、都合でクロサワと一緒になり、なんとソウルまで車で3時間かけての卓さんのお迎え付きでした。
ありがたいことです。
■食食食
ホテルに荷を置いて、とりあえず展示会場のギャラリーを確認した僕たちを待ち受けていたものは、とにかく食・食・食の報復…じゃないおもてなしでありました。
この5日間で食べたもの、スンドゥブチゲ、カルビタン、ユッケ、クッパ、カルグクス(麺料理)、サムギョプサル、レバ刺し(わーい)、ビビンパ、チヂミ、等など、うまかったなあ。
ある夜は、卓さんの家にお呼ばれして、奥さんが料理してくれた大量のワタリガニ(ケジャン)を頂いた。とにかくひたすらカニカニカニ。多分10匹ぐらいは食べました。
これ本当にうまかったんだ。身も心も満腹。
■映像とは何だろうか
いかん、今回僕たちは遊びに来たわけではない。
韓日交流展「映像とは何だろうか」という企画展をしに来たのであります。
これは日韓の映像作家5人による作品展で、このタイトルは武蔵野美術大学に関係する映像の巨人の言葉だそうです。
僕は、そのギャラリートークにて、友人クロサワ氏の映像作品に生の音をつけた「映像楽曲」というパフォーマンスを披露するため、お招きいただきました。
映像楽曲の今回の内容は、過去に作った「Airial Line」「まだ融け残るパラフィンの霧」「Taxi Way」「xylophone」「静かな光」という5つの作品から映像を抜粋して一つにつなげました。
音楽は半分ほど書き下ろしの曲に挑戦しました。
その分音楽家は昼間練習をし、一瞬の輝きに備えて体力を温存…。
韓国の皆さんの反応やいかに、というところです。
■全州韓屋村
ギャラリー「Gyodong ArtStudio(ギョドン・アートスタジオ)」は「韓屋村(ハノク・マゥル)」という、韓国の昔の家が文化財として残っている区画の一角にあります。
今回久しぶりに全州に降り立って、まず目を疑ったのは、韓屋村が一大観光地に変貌していたことでした。
8年前には、こんなところもあるよ、というほどの静かな風情ある佇まいだったものが、都市からやってきた若者で連日ごった返していました。
必ずしも大勢の人に注目されるから文化が残っていくわけではありません。
必ずしも大勢の人に注目されるから文化が残っていくわけではありません。
高い建物は建ててはいけないというようなルールもあるそうで、雰囲気は守られていましたが、卓さんは、ちょっと恥ずかしいと言っていました。
僕は、卓さんのそういう感覚が好きです。
最近韓国では子どもたちにもどんどん習い事をさせて、ソウルを目指し、追いつけ追い越せの教育が主流なのだそうです。
卓さんは、あえて自分の子どものために自然の多い田舎の学校を選んで、習い事はさせずにその分のお金で家族旅行を増やしたり、いろんな文化と触れ合ったりすることを大切にしたいと、サウナで肩を並べた時、語っていました。
最近韓国では子どもたちにもどんどん習い事をさせて、ソウルを目指し、追いつけ追い越せの教育が主流なのだそうです。
卓さんは、あえて自分の子どものために自然の多い田舎の学校を選んで、習い事はさせずにその分のお金で家族旅行を増やしたり、いろんな文化と触れ合ったりすることを大切にしたいと、サウナで肩を並べた時、語っていました。
これからも全州韓屋村がいい場所であることを願います。
つづく
0 コメント:
コメントを投稿