2014年9月19日金曜日

9/18 ティナリウェン


Tinariwen(ティナリウェン)というバンドにはまってしまった。

Youtubeのオススメ動画に、不思議な格好をした人たちがエレキギターを持っている映像が上がっていたので何気なくクリックすると、恐ろしいグルーブで魔術のような言語の音楽が流れてきました。

な、な、なんだこれは!僕はたちまち虜になってしまって、早速CDを注文してしまった。


調べてみると、2001年にフランスのプロモーションによりデビュー(?)したサハラ砂漠の遊牧民「トゥアレグ族」という人たちのバンドだと知りました。

彼らの住む地域、マリやアルジェリア、リビアなどでは70年代後半からその活動は有名だったらしく、その音楽は、今は亡きリビアのカダフィが無血革命を指揮したときの兵士ためのアイコンにもなったそうです。

(その後のカダフィの賛否についてはここでは触れないけれど、いろいろな情報を見ていると、身の回りの報道だけを鵜呑みにしてはいけない大きな問題の一つだろうと思わされます。)

その歌詞はとても精神的で、古くはヨーロッパの入植から、独立、貧困、長きにわたる情勢不安と、激動する地域のまさに大きな意味でのブルースでありました。


動画でしかお目にかかれないと思いきや、なんとこのグループ、数年前にFujiRockに来ていたらしい。

なんだか急に話が身近になってきたが。

彼らを世界的に有名にしているのは西欧諸国であり、また彼らの国に大きな問題をもたらしているのも西欧諸国であります。

映像の中の、結成当時からのメンバーであるリーダーの、Ibrahim Ag Alhabibという人のまなざしに吸い込まれそうになる。

そのまなざしの中に、決して単なる娯楽として音楽を捉えているわけではない、力強さと悲哀とを同時に感じるのは僕だけだろうか。


そのプロモーションにおいて、先進国の好奇の目にさらされている感じはどうしても否めないが、皆さんこんなステキな音楽、どんな風にお聴きになりますか?

普通は聴かないか(笑)


ちなみに「風の谷のナウシカ」の中に、伝説の民・青き衣の一族というのがありましたが、それはこの「トゥアレグ族」の衣装がモデルになったそうです。

その服装は高貴で、また怪しくも見え、持っている楽器とのミスマッチも魅力の一つだろうと思います。

Tinariwen - Lulla
https://www.youtube.com/watch?v=oABeNjFWpkc

Tinariwen - Ulla illa
https://www.youtube.com/watch?v=mbb49mUPYyc

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