2012年2月29日水曜日

2/28

昔の日本では、「山」には神様が住んでいて、信心や修行のために登るものでしたが、国によっては山登りはスポーツに近くて、「制覇」する、というような感覚になる場合もあるようです。

どちらも正しいあり方だと思いますが、同じように、楽器に対する考え方も人それぞれです。

僕が、最近目につくことは、結構平気で楽器を「またぐ」ミュージシャンが多いということ。

和楽器奏者とよく演奏していたころ、神聖な楽器をまたいで師匠に怒られた、というような話を時々聴いて、僕は、電車の中で仕方ないとか、部屋が狭いとか、特別な場合以外は、一切しなくなりました。

敬虔な人になると、バイオリンや、三味線の、「頭(ヘッド)」の部分には精霊が宿るというので、演奏する時以外は、カバーをかけるというような人もいます。

僕はそこまでのことではないなあと思うので、せめて例えば帽子や本のように、足の下にしないなど、ちょっと大切にしようという程度に心がけています。

逆に、楽器はただ表現するための道具で、大事なのは自分の心や体、というような考え方もあって、どちらが正しいというわけではないですが、まあ、そんな風に考えてる人もいると思って、他人の楽器をまたぐのはやめてほしいなあと思うわけであります。

2012年2月28日火曜日

2/27

新しいレパートリーとして、トム・ジョビンの「Eu sei que vou te amar(あなたを愛してしまう)」という曲を歌い始めました。

エレス・レジーナという人が歌っているものが有名で、それも素晴らしいですが、個人的にはカエターノ・ヴェローゾの弾き語りが好きで、それを参考にカバーしてみました。

ギターを弾いて歌う、というスタイルは、いつからか当たり前になって、ポピュラー音楽の世界では、まずはそこからキャリアの始め、とでもいうように、まるで多数派になっています。

でも、ゆっくりとボサノバや、ファドや、古いフォークソングなどのレコードを聴いていると、そういった「型」は、もっともっと、静かに人の心に沁み入ってゆく深い感傷や情緒を歌いあげるためにこそあるんじゃないかなあと思います。

自分の表現力なんか子供みたいなもんです。

2012年2月27日月曜日

2/26

夏にモンゴル旅行をすることになりました。

妻の姉が仕事で赴任しているので、そこを頼ってちょっと遊びに行ってこようということです。
モンゴルなんて自然や文化だけでも考えるだにわくわくします。


文化や習慣とは不思議なもので、そこに住んでいたらかえって当たり前になって、気づくことが出来ないことも多々あるようです。それはいい面でも悪い面でもあると思います。

僕は、まとまった海外旅行をしたのは何年か前に行った「インド」が最後でした。

インドはよい勉強の連続で、ジェットコースターみたいな日々でしたが、牛の糞と生ゴミだらけの街にも、めちゃくちゃな交通にも、しつこい客引きや、麻薬の売人にも、いろいろな姿の物乞いにも、ガンジス河を流れる水死体にも、さほど驚かず、そういうもんだろうと受け入れることができた自分なのに、いちばんのカルチャーショックは、以外にも日本で起こりました。

それは、帰ってきて、空港から静岡へ戻る列車内での事。
車内のあまりの静けさにふと気が付くと、自分以外の乗客「全員」が下を向いて携帯電話をいじっているではありませんか。ほんとうに「全員」です。

つい何時間か前まで、やかましいインドの喧騒を浴びていた自分にはシーンと静まり返った車内でのその光景がまるで、異文化の出来事のように感じ、困惑しました(インドの電車内は、平気でみんな携帯でもしゃべるし、会話もにぎやか。だからこそ気楽にいられると僕は思いました)。

あ、あそこに一人だけ普通に前を向いて座ってる人がいる。と思ったら外国人でした。

ほんの2週間ぐらいの旅行でしたが、外の文化に触れて、逆に自分たちの文化の空虚さのようなものを、まざまざと感じさせられました。オーバーに言えば、マナーがいいわけではなく、干渉しないだけであり、皆がそこにいるようでそこにいないのです。

別にインドの電車のありかたが正しいわけではありません。
自分はそっちの方が好きかなと思うだけであります。


もちろん日本には日本のよさがたくさんあって、
もっともっとそういうものを感じたいと思っています。

2012年2月26日日曜日

2/25

段々気候が春めいてきて、梅の花も咲き出しました。
山が霞んで、ぼんやりとしています。

こないだ演奏をした時。

お客さんの感想の中で、
「丸山さんの曲の歌詞には、ほとんど人工物が出てこないですね。」
というようなことを言われました。
あまり意識していなかったけれど、うーむ、さもありなん。

「プロペラ」とか、「お茶」とか「換気扇」とか「宇宙船」とか、そんなようなものは出きますが、結局のところ架空の世界の話なので、実在するものではなかったのです。

実際的に体験したことを、架空の物語の中に配置した、というのが正しいかもしれません。

主旨、要点とは違う話です。
あくまで方法論のことなのでそれでいいのかもしれませんが、たまには「コンクリートジャングル」とか、歌ってみましょうかね。

作詞をする仲間が、いったいどんなことを考えて言葉を紡いでいるか、いろいろと伺ってみたくなりました。


この間、夢の中で、ものすごく素敵な文章が思い浮かんで、ああ書きとめよう、と思ったのに、そのまま眠気に負けてしまいました。

それが悔しくて、メモ帳とペンを枕元に置いて寝るようにしましたが、それからは残念ながら何にも浮かんできません。

時々夢の中で言い知れぬ名曲に出会いますが、それはそれだけの楽しみにしておいたほうがいいのかもしれません。

2012年2月25日土曜日

2/24

自分の作った曲を、バンドや共演者と一緒に演奏するために、なるべくフルスコアに近いものを用意したいと思い、今、新しい曲を楽譜にしようと奮闘しています。

発想した音を楽譜にしていくと、自分がいかにコードの理論の中に、縛りつけられていたかがよくわかります。

まあ難しい話はさておき。
ギターを弾いている人を見ると、いつも決まった色々な形で和音を押さえていますね。

その形にとらわれていたなあと思ったのです。

最近ブラジルのあるミュージシャンをよく聴いていて、その中で、ある音からある音へ向かってフレーズが移動するのに、途中の音だけ抜き出すと、明らかにコードに乗っていない音なのに、最終的にきれいにつじつまが合ってしまうという、魔法のような音作りに魅了されました。

危うい階段をのぼっていくのですが、階にたどり着いて振り返ってみると、なんて美しい道のりだったんだろうと思いだされる、という感じでしょうか。

きっと、もっと自由に考えてもいいのですね。
まるで人生みたいです。

言いすぎました。たかが音楽、されど音楽であります。

2012年2月23日木曜日

2/22

夜、いつも、ある交差点の電線には、
セキレイがたくさんとまっているのに、

今日は雨が降っているので、
一羽もそこにはいないようでした。

家やお店の軒先や、木かげで眠っているのでしょうか。

旅先などで出会って、
もう二度と会うことはないであろう人や、

何かの拍子にふと印象に残った動物たちは、
今この瞬間どこで何をしているんだろう、
と思いました。

技術が進歩して、どこにいる仲間とも、
すぐに連絡が取れる時代になりましたが、

それは別れることに対する理解を、
浅くしただけのような気もします。


「花に嵐のたとえもあるぞ

さよならだけが人生ならば また来る春は何だろう」

一雨一雨暖かくなっていく今日この頃であります。

そういえば、今日は、
職場の上司にお孫さんが生まれました。
おめでとうございます。

新しい出会いを本当にうれしく思います。 

2012年2月20日月曜日

2/19

東京は狛江市にある、
カフェ「茶々」にて演奏をしてきました。

東京の下町にある、あたたかいカフェです。
こんなお店がうちの近くにもあったらいいなと思います。

ハンマーダルシマーの荒井さんと、
今回は2人でのライブでした。

前後半で2ステージをやりましたが、

前半は今までになく不出来。後半は今までにない上出来。
という自分にとっては不思議なライブでした。

荒井さんのしゃべりの空気感に助けられて、
ふと気持ちを軽くすることができました。

ミュージシャンの基本はひとりでの演奏だと思います。

でも仲間がいて、アンサンブルができ、
時には高まっていくことができたり、

足を引っ張ってしまうことがあっても、
それを補い合ったりできるということは、
素晴らしいことだなと思いました。


今度、茶々が企画する、イベントにも、
お誘いいただけるということです。

また新しい関係が深まっていくことをうれしく思います。


そういえば、荒井さん。
今日2/20の「静岡新聞」の朝刊に載っているそうですよ。

2012年2月18日土曜日

2/17

ふと昔作った曲のメロディを思い出して、

滅多にしないことですが、
MDに録音してあった、その曲を聴き直してみました。

リコーダーと、ハープと、ギターを一人で重ね録りして、
作った音源で、「山桜」をモチーフにした曲でした。

当時住んでいた部屋の感じや、その時思っていたことが、
少しだけよみがえってきたような気がします。

もちろん稚拙なところはありますが、

その録音が不思議と、活き活きとした音に感じたので、
今度アレンジしなおして、バンドで演奏してみようかなと、
思いました。

折にふれて思い出すメロディです。


関係があるかないかはわからないけれど、
妙に縁のある物品ってありますね。

特に大切にしているわけではないのに、
何故かいつもそばにあるという。

僕は、ギターを拭くための布(眼鏡拭きみたいなものですね)、
がそうで、高校の時、ギターを始めたと言ったら、
両親が、プレゼントと言ってメトロノームや楽譜などと一緒に、
楽器屋で買ってきてくれた、その布を未だに使っています。

時々部屋の中でなくしたりして、
新しいのを買ったりするのですが、

何故かしばらくすると新しいものがなくなってしまい、
その古い布がいつの間にか出てきて、
やっぱりそれを使っているのです。

2012年2月16日木曜日

2/16

僕たちもライブハウスやカフェなどで、
いろいろな企画を立てますが、

ボランティアの世界でも、知る人ぞ知る、
素敵なイベントが行われています。

今日は、福祉会館「はーとぴあ清水」にて、
「ぼらカフェ」という企画に歌いに行ってきました。

これは、毎回ミュージシャンだけでなくいろいろなゲストを呼んで、
パフォーマンスを鑑賞したり、講演を聴いたりすることを通じて、
皆にボランティアに興味を持ってもらおうという趣旨の企画です。

月に1回(隔月の時もある)のペースで、
もう30回以上続いているそうです。

実は僕は第4回の時、ソロでも出演させていただきましたが、
今回は、仲間で、福祉の世界にも関係の深い、
風太さんと会津里花さんと3人での出演でした。

お客さんは、普段いろいろな形で、
福祉会館を利用している人たちです。

なつかしいメロディー、みんなで歌える歌を織り交ぜながら、
自分たちの曲も聴いていただきました。

ボランティアライブということになると(まあいつでもそうですけど)、
特に気を遣うことは、やはり自分たちの表現の押し付けや、
こちらが楽しむだけの演奏になってはいけないということです。

しかし、今回は以外にも自分たちのオリジナルソングが、
よかったという声を多くいただきました。

もちろんそう言っていただけないようでは、
僕たちが僕たちとしてやっていく価値はないのですが、

これは音楽をやらない人が想像する以上に、
僕たちにとってはうれしい言葉なのです。

予定調和ばかりではなく、うけるかどうかはわからなくても、
聴き手が普段触れない世界のものを、演目の中に少し、
ちりばめておくことも、楽しみとして、大切なことだなと思いました。

とはいえ中には、知っている曲以外には興味がない、
というような方も時々いて、
じゃあその知っている曲を最初に聴いた時はどう思ったの?
と突っ込みたくなる時もあるのです。

考えてみると実際、自分も人の演奏を聴いて、
「さっきやってた○○のカバーよかったですねー。」
と褒めてしまうことは…、多いのですね。

2012年2月15日水曜日

2/15

大切な音楽仲間、
NolenNiu-de-Ossi(ノレンニゥー・デ・オッシ)
のイベントに参加するため、奈良県に遠征に行ってきました。

中学の修学旅行以来、始めての奈良県です。

街中にある、築100年の古い民家を、
そのまま使ったというゲストハウスに宿をとり、













ならまちセンター街にあるお店、
英国パブ「Wembley Crown」に向かいました。

内容はDe-ossiと、静岡から同行のZilL君と僕で、
3曲ずつの2ステージ、計6ステージの予定です。

6ステージを終え、アンコールがかかると、
音響なしのDe-ossiの生演奏が始まりました。

僕は、いつでもエンターテイナーたろうとする、
彼らの姿勢に胸が熱くなりました。



 
 

三味線、ジプシーギター、アコーディオン、ピアノ、
今回はマンドリンのゲストが入って、
不思議な世界により磨きがかかっていました。

聴かないとわからないのですが、彼らの歌詞、
曲からにじみ出る、うーん、なんというのか、

「神社」「因習」「祟り」「神隠し」「きつね」「とおりゃんせ」
「わらべ唄」「暗号」「埋蔵金」のような雰囲気はいったいなんなのか。

日本の裏側みたいな感じ。
やろうと思ってできるわけではないなあといつも思います。

これからもじっくりと交流していきたいミュージシャンの、
ひと組だと改めて感じたのであります。


翌日は、奈良観光をし、東大寺、興福寺に行きました。

八部衆の「阿修羅像」に中学以来また出会えたわけですが、
その表情をじっと見ていると、ぐっと目頭が熱くなりました。

まだまだ奈良の入口です。
地の果て山の果てに神様の住まう土地なのです。


De-ossiの歌詞です。

「割 分 厘 毛 糸 忽 微 繊 沙 塵 埃 渺 漠糊 逡巡 須臾 瞬息 弾指 刹那 六徳 空 虚 清 浄 阿頼耶 阿摩羅 涅槃寂靜 一 十 百 千 万 億 兆 京 垓 杼 穣 溝 澗 正 載 極 恒河沙 阿僧祇 那由他 不可思議 無量大数」

意味、わかりますか?
「さあご一緒に!」というMCに「歌えるか!」と突っ込みました。
コアなファンは歌えるのだということです。

恐るべし。

2012年2月13日月曜日

2/13

時々、コンサートの準備をバタバタとしている時や、
その休憩の合間、打ち合わせのふとした瞬間に、

たまらない喜びを感じることがあります。

謙虚な気持ちも、義務感もおおいにありますが、
ステージというのはやっぱりわくわくするのです。

「The Fawn」でのライブは、
何だかいつもそんな気持ちにさせてくれます。

今回、音のバランスが悪かったかも知れないことは、
ひとつ反省の種ですが。


レストラン「Coco Palms」でのライブを終え、
打ち上げでご飯を食べていると、
どっしりと肩に乗っかるような疲れを感じました。

とはいえ、翌日には奈良遠征ライブが待っています。
朝早く起きて、道中雪が積るかも知れないというので、

自分の車を置いて(四駆なのに…)、
スタッドレス使用のレンタカーを借り、

今回偶然、目的が重なって同行することになった、
われらが大切なお客様、ふあなさん、ちいさんと、
同じくライブに誘われていたZilLくんと、
4人の珍道中に出かけたのであります。

最近、ツアーがなぜか珍道中ばかりですね。

奈良のレポートはまた次の更新で…。

2012年2月11日土曜日

2/11





















餅つきであります。

ちょっとした会に呼ばれ、
「みんなで歌いましょう。」とやってきました。

今日は「春が来た(童謡)」「世界にひとつだけの花」、
「川の流れのように」をリクエストされました。

ミュージシャンをやっていて、
一番ニーズが多くて、一番盛り上がるのが、
「歌声」系のような気がしますが、

昔、「流し」と呼ばれる仕事のあったころは、
3000曲ぐらい知っていて、すぐその場で歌えないと、
仕事にならなかったといいます。

いつの時代も先人たちはすごかったなと、
言われるのかもしれません。


さて今夜は、
静岡は草薙にある「Coco Palms」というお店で、
バンドThe Fawnでのライブがあります。
ありがたいことに、35席売切御免ということです。


そして明日はお楽しみ、奈良県にお呼ばれしました。
今回はミュージシャンではない仲間も同行で、
半分は遠足気分ですね。

関西方面の方、よろしかったらお越しください。
読んで下さっている方は…、少しいますね。

□2/12(日)
奈良 「The Wembley Crown」
奈良市餅飯殿町14 西村ビル2F
0742-26-7741
イベント『奈良にくぎづけ vol.6』
開場17:00 開演18:00 投げ銭ライブ

2012年2月9日木曜日

2/8

伊太利亭にて「北街道の唄プロジェクト」の、
ライブをやりました。

今回は、ハンマーダルシマーの荒井さんとのデュオ。
いつものように暖かい皆さんが聴きに来てくださいました。

最近はライブをするたびに、新しいつながり、
次の演奏のきっかけができ、うれしいです。

また最近は辛いことも、いいこともあり、
まさに怒髪天を衝くというような腹立たしいこともあり、
いろいろなことが重なりましたが、

そんな、小さな自分の感情も、
その生き死にに関わる出来事も、

あっという間に時の流れの中に消えてしまうことでしょう。
正しいも、間違っているも、
大したことではないのかもしれません。


それでも、この小さな街の片隅で、
生活するみんなに、心の平穏が訪れることを願いつつ、

北街道の唄プロジェクトは一つの歌を、
唄い続けるのであります。

2012年2月7日火曜日

2/7

静岡は磐田市にあるオーダー家具のお店、
「折々」さんにてライブが決定しました。

先日知り合った切り紙作家、
栗林さんの作品展示に合わせて演奏をします。

直接のコラボレーションではないけれど、
「モクセイの音楽」と題して、

切り紙、家具、と同じように木製品である、
ギターの音色をどのようにつなげていくか、
考えどころかな、と思っています。

新しい出会いをまた深められるよう、
楽しみが広がります。

今日、打ち合わせに初めてうかがいましたが、
普段はカフェも営業しているオープンなお店でした。

20人限定のミニライブですので、
お気軽に、ご予約どうぞお願いします。

■3/10(土)
オーダー家具「折々」
静岡県磐田市大久保10-3
出演 丸山研二郎 & 荒井豊
19:00~  ¥1500 (1ドリンク付き)
要予約→TEL:0538-38-5820 (折々) 

オーダー家具「折々」HP
http://www.ori-ori.info/

作家「-kirigami-chestnut tree」栗林さんHP
http://chestnuttree.jimdo.com/






















静岡で、知り合いのお店にちょっと寄ると、
何年も会っていなかった大切な友達にばったり会いました。

もう静岡を離れて別の街にいるけれど、
偶然、立ち寄ったのだということ。

思い出話をし、近況を報告しあい、
何だか暖かい気持ちになりました。


時に喧嘩をしたり、お互いを誤解したりしても、
友達とはまっすぐに向き合っていきたいと思います。

2012年2月6日月曜日

2/5

知人の結婚式の二次会に呼ばれ、
余興演奏をしてきました。

静岡の、廃校になった幼稚園をかりて、
その講堂を、みんなが持ち込みでデコレーションし、
会場にするという、斬新なイベントでした。

以前静岡に、「aura」というお店があって、
そこには、いろいろな畑の老いも若きも、
面白い人たちが集まっていました。

今は残念ながら、閉めてしまいましたが、
そのつながりは今も生きています。

そんなところで、時々一緒になって、
お酒を飲んだり、話をしたりしたことから、
こんなご縁が生まれることは、うれしい限りです。

新郎新婦、フミさん、めぐみさんおめでとう!


近頃、悲しい別れもありましたが、
今回この式で、いくつかの素敵な出会いや、
再会がありました。

新しく形を変えてゆく関係の中に、
人は生きていくものなのだなあと思います。

静岡のひそかなパワーを感じる会でありました。

2/4

僕の恩人である静岡のフォークシンガー、
森下よしひささんが亡くなりました。

10年前、大学1年生で、
まだ高校生に毛の生えたような僕を、

ミュージシャンとして、
初めて外の世界に連れ出してくれたのが、
森下さんでした。

音楽を通じて、彼と過ごしたちょうど10年の時間は、
僕にかけがえのない、経験を与えてくれました。

何も詳しい事は書きますまいが、
本当に感謝しています。


それとは別に、もう一件不幸があり、
それは、妻の方の大切な人でありました。

偶然にもいろいろと重なってしまったので、
この所ばたばたとしています。


死は誰に対しても訪れるものです。

悲しみもいつしか心のいたるところに、溶け込んで、
ふとした瞬間に心をしめつけたりします。

それが静かに、当たり前になって、
やさしくもあるような気がしますが、

体の疲れをいやすために、
銭湯に行って、湯船につかりながら、

ふと無心になると、
胸の奥から、ぐっとあふれるように涙が出ました。













わけあって、義姉とドライブに行き、
白糸の滝を見ました。

無意識の中に隠れていた「思い」に気づく瞬間。
自分は未熟だと思います。