美容院のサービスで、頭や肩をマッサージしてくれるようになったのはいつ頃からだろうか。
久しぶりに髪を切りに行って、さりげなく美容師さんが肩を揉んでくれたのがとても気持ちがよかった。
別にどこがどうなったわけではないけれど、家に帰るまでとても体が軽くてなぜか気持ちまでやさしくなりました。
肩揉んでもらっといて、批評するようなことを言って申し訳ないのですが、手が触れるだけでほわーっと暖かく、気持ちよーくしてくれる人と、ツボや筋をぐいぐい押すだけの人がいますね。
一体何が違うんだろうな、と前々から思っていました。
「俺、肩揉むの上手いよ。」と言ってやってくれる人はほとんどの場合後者です。
どうやら何だかそれは、音楽の演奏にも通じるところがあると思いました。
声や楽器の音が気持ちよくて、いつまでも聴いていたいなと思う人と、フレーズや音程は上手なのに何だか心に響かないなと思う人がいます。
今日の美容師さんは、自分のすばらしい才能にきっと気がついていないでしょう。
自分の演奏は聴くことができません。
録音して聴いたり、演奏しながら自分を聴くのは、自分で自分の肩をつまむのに似ています。
たまには父親の肩揉みに実家に帰るかな。
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