近所ではちらほらとセミが鳴きだし、だんだんと夏も盛り出しました。
個人的には季節としての夏は大好きですが、外に佇んでいると、強い日差しや、暑さで膨張した大気に責められて、自分が自分の胸の中に押し込められる気がして、どうにも立ち行かなくなる時があります。
夏になると、ぐーっと内向的になってしまいます。
冷たい空気のほうが、ふっと遠くまで自分を解放できる感じがするのは気のせいでしょうか。
下北沢「BIGMOUTH」でのライブは、偶然まったく別ルートで、静岡のシンガーソングライター「ZilL」くんと一緒だったのでありました。世間は狭いものです。
僕としては初めての場所で、行く前に電話をしてやり取りしたりしているうちは、なんとなく不安だったのですが、まじめで面白い(?)独特な人柄のマスターと妙に共感を得てしまい、とても打ち解けられる場所だということがわかりました。
街に着いて、お店があるであろう方に向かって歩いていると、子供たちが、
「今からビッグマウスいくんだよね?」
と、会話しながら横を自転車で走り抜けていきました。
ん?おんなじような名前の場所が他にもあるんだかな?、と思いながらお店に上がってみると、さっきの子供たちが何人も、テーブルで宿題を広げてやっているではありませんか。
それはマスターのお子さんとその友達だったのですが、なんともアットホームで、ひとんちに遊びに来たような場所だなあ、というのが第一印象でありました。
しかもこのライブハウス、とても変わったことに¥2000のミュージックチャージで、大盛りの突き出しが3つ、その後にも、カレーやら、お肉やら、デザートやら、マスターのサービスのお料理がどんどん出てくるのです。
別途料金は飲み物代のみという、?マークがいっぱいついてしまうような、お客さんにとっては、とてもリーズナブルなお店ですね。
自分の演奏自体は、今回は少し緊張して、肝心なところで指がうまく回らない感じでした。しかしマスターを始め、共演者のみなさんも気に入ってくださったようで、きっとまた出演させていただくことを約束して帰ってきました。
ZilLくんを乗せて。
2 コメント:
とても素敵な「ライヴ後記」でした。
つい読み入ってしまいましたよ。
偶然、ZilLくんと一緒になるだなんて、すごい奇跡的なコトもあるんだねー!
なんだか微笑ましく感じました。
きっとまるけんさんも初めてのお店で幾分緊張されていたのだと拝察しましたが、知り合いである彼の登場でほわーっとその緊張がほぐれた様子が行間にあふれていますよー(=´∀`)
お料理もいっぱい出してくださるアットホームなそのお店にも行ってみたいと思うのでありました。
まるけんさんの音楽は、苛立っていたり、焦っていたり、落ち込んでいたり、気負っていたりする時の僕の気持ちを、ニュートラルに引き戻してくれるんです。
そして、前向きな気分の時には、励ましていてくれているように聴こえます。
だから好きなんです。
素直になれるというか・・・
今までのアルバムもそうして、時々聴き直しています。
その中に入っている数々の曲たちも好きなんですがこれから紡ぎ出してくれるであろう新しい作品たちにも大いに期待をしています。
押し寄せる熱気という大気に追い立てられることなく、涼しげな新曲でもって、熱気を涼気に変えてやっちまってくださいね!
では、暑い季節がいよいよやって来ますが、お体に気をつけて!
また、聴かせていただきます。
あ、8月8日の伊多利亭のライヴは、1枚予約できるのでしたら、お願いします。
アイちゃん
アイちゃんさん。
コメントありがとうございます。
そのように言ったいただけることが、一番ミュージシャン冥利に尽きるというか、やっててよかったなと思える瞬間です。
BIGMOUTHはとても素敵なお店でした。
ZilLくんも本当にいろんな場所でやっているので、やっぱりツアーミュージシャンとしては、尊敬できる「先輩」なんですよね(^3^)
僕のほうも、期待にこたえられるように、いい音楽を作っていきたいと思います。
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