2011年11月29日火曜日

11/29

つまらない批判を書くのですが、

最近のTVで、若手の歌手が映像の美空ひばりと、
デュエットをするというのをやっていました。

もし自分がその歌手の立場だったら、
事務所がなんと言おうが、
プロデューサーがなんと言おうが、
全力でお断りしたいと思ってしまいました。

赤っ恥はかきたくないと思うからです。

時として大御所の胸を借りることは大切ですが、
いくら一般に人気があるからと言って、
幕下が横綱と同じ顔をしていることはできないでしょう。

評価として、ただ単に歌やパフォーマンスが上手なのと、
心の芯から人の気持ちを震わせることができるのとは、
全く次元の違う基準だと思うのです。

不肖、自分も美空ひばりの曲を、
時々ライブで歌わせてもらっていますが、

いくら楽器演奏や歌が上手になっても、
まさかそんなことを何千人もの前で披露して、
平気でいられる時が来るとはどう考えても思いません。

こりゃ言いすぎですかね…。

時に、同じような話題として、TVのなかでは最近、
天才子役とかいうものが、よく取りざたされていますが、
あんまり何でも褒めほめしすぎちゃあ、
本人のためにはよくないような…、

と思ったら、美空ひばりもそういえば、
天才子役としてデビューしたのでした。

結局、好きなようにやればいいのでしょうか?
本当の芸術家はどこにいるのでしょう。

それを育てる本当のお客さんも、
同じように、少ないかもしれません。

2011年11月28日月曜日

11/28

HPの「作品」のページで、
新しい音源の試聴ができるようにしました。

それから、よく色々な方に、
「詩は読めるようにしないの?」
と尋ねられますので、できるようにしてみました。

お暇があればご覧ください。


2011年11月25日金曜日

11/25

夕方の富士山がとてもきれいで、しばし見とれました。

うちからチラッとだけ見える、
南アルプスの某山も、雪をかぶったようです。


今回の録音の中で、勉強になったことは、
「良くも悪くも」、客観的な視点を、
どの程度持ち得るかということでした。

演奏自体に関しても、
ミックスなどの技術的なことに関しても、
こだわり続けた先の音が必ずしも、
他人にも心地よいとは限らないと思います。

結局、突き詰めて何度も録り直したり、
何度も音を作って、試し聴きしてみないと、
それもわからないわけで、改めて自分の練習量、
知識量、経験の不足を感じました。


しかし、ある意味では新鮮に、自分の音や、
それが録音された音源のあり方について、
真剣に向き合うきっかけになりました。

最近の、没個性的な音源のあり方には、
少しだけ不満を感じてもいます。

結局、不特定多数に、「売るため」に、
膨大にメディアにあふれる他の音源よりも音を大きくしたり、
「知られるため」に、ありもしないその人らしさを取ってつけたり、

さびしいなあと思うこともよくあります。

もちろん自分も、その雑多な氷河から溶け出た、
水滴の一粒であります。

2011年11月24日木曜日

11/23

いくつかの録音がしたいと思い立って録り始めたものの、
出鼻というところで葛藤が多く、いろいろと考えさせられました。

詳しく何を考えたかは、自分でもよく、
分かっていない部分を整理して、また追々書くとします。

とりあえず、ミニアルバム「しらさぎの歌」、
完成の運びとなりました。














1 Castanopsis
2 朝の光に
3 五月雨と緋色の山
4 Egretta Alba
5 林道のレクイエム

参加ミュージシャン
ハンマーダルシマー 荒井豊
キーボード 藤森一郎
ベース 中司和芳

まあCD-R作品ですので、どどーんとレコ発!
ということにはあまり興味が湧きませんが、
自分では前作よりも、ずっと気にいっています。

ライブ会場などで見かけたら、これ何?と聞いてやってください。
12月頭にはライブに持って行けると思います。


続編というべきか、また全然違った趣向のもので、
あと2枚ぐらいミニアルバムが作れたらいいなあと、
編曲中です。

ひとつはギターをもうちょっとみっちり弾くもの、
もうひとつは「合唱曲」などやりたいと、
ひそかに思っているのですがどうでしょう?

2011年11月22日火曜日

11/19.20

「木枯らしの 用押しのけて 野分かな」

まるで、台風のような暴風雨で、
ストリートフェスティバル1日目は異例の中止でした。

しかし2日目は汗ばむような陽気にからりと晴れ、
UHUBOSSのバンド「ショットガンブルースバンド」に、
参加するために、遊びに行ってきました。

静岡ストリートフェスティバルは、実行委員にも、
出演・出展者にも知り合いが多く、
毎年同窓会のようになっているイベントです。


いつもあっちこっちで友達や知り合いに会うので、
現場に着いてすぐには、
こっち向いては、こんにちは、
あっち向いては、あら久し振り、と、

挨拶をするのに非常に忙しくなります。

今年は、自分にとっては、
いつになく充実したイベントになりすぎたもんですから、
いやはや、ちょっと飲みすぎてしまい、

ふらふらと友人に送ってもらって、
家に帰ってきたら、急にお酒がまわってきて、
何年かぶりにゲロゲロッとしてしまいました。

大丈夫だと思ったんですけどね。

もう酒なんて見たくもない!とその時は思うのですが、
今ワインを飲みながらこの文章を書いています。

「酒のない 国に行きたい 二日酔い
また三日目に 帰りたくなる」

今日は出だしと締めの差がひどい文ですね。

2011年11月17日木曜日

11/14

最近ちょっと忙しくて書くことがうかびません。

そういう時は書かないのがいいのか、
それともひねり出したほうがいいのか。

まあブログを書くのが仕事ではないので、
どちらでもいいのかもしれませんが、


そういえばこの間、
往年のフュージョンのピアニスト「ボブ・ジェームス」が、
岩手県での復興支援のジャズコンサートに出演したそうです。

そのドキュメンタリーをTVでやっていたので、
ついつい見てしまいました。

ボブ・ジェームス(以下B・J)といえば僕は、
ブレッカーブラザーズなどと、
こてこてのフュージョンを演奏していたというぐらいの、
イメージしかもっていなかったのですが、

震災のために書き下ろした曲を、
岩手のビッグバンドと一緒に上演するという企画で、
とても素晴らしい演奏を披露しており、

熟年の深みが感じられて、
がらっと自分の中でイメージが変わったのであります。

コンサートが終わった打ち上げの席で、
岩手のバンドの団員さんが、B・Jの手を握って、
「自分は、この震災で、家や思い出の何もかもを失ったけれども、
明日からまた頑張ってゆこうという気になりました。」

と、話していました。

彼と別れた後に、B・Jがそのことを思ってか、
ひとりで咽び泣いているところが映り、
僕も見ていて泣かされてしまいました。

とてもやさしい人なんだなと思いました。



書くことが思い浮かばないなあと思いながら…、
とりとめのない文章であります。

2011年11月14日月曜日

11/12

とても暖かい一日でした。

藤枝市は、びく石ふれあい広場にて、
マッサージと健康食のイベントがあり、
その音楽ステージにTHE FAWNで出演しました。

河原にテントを立てて、お店が出て、
という、いわゆるきれいなヒッピー祭りといった感じ。

ボーカルの風太さん、パーカッションの筧さんは、
共に家族連れで来ており、何やら楽しそうな雰囲気でした。


さて、そういうお祭りには、太鼓や鳴り物や、
カリンバやらの即興演奏というのがつきものです。

今日は、久々に「プロパノータ」制作者の、
菅井鉄工所さんとセッションをしました。
菅井さんのタブラと、僕のシェイカーという構成です。

僕は、厳しい試験をパスし(?)、
晴れて菅井鉄工所、所員見習となれたようで安心しました。


即興と言えば、
僕は、例えば一部のアフリカ音楽のような、
ミニマルで、より直接的な音楽は大好きですが、

それは大体ある集団の中の、
形而上のコミュニケーションや、意識を高め合うための、
大切なメソッドで、わざわざ外に開示して、
鑑賞の対象にする必要は、ないことが多いようです。

(西洋人が勝手に録音機材を持って録りに来るのですね。)

逆にきちんとしたステージングの中にある、
ジャズのアドリブなどは、音楽として成り立つためには、
気が遠くなるような基礎練習をしなければならず、
何でもかんでもやればいいというわけではありません。


時々、そんな即興のスタイルだけをまねした、
アンビエントなどと呼ばれる音楽やバンドに、
独特の空虚さを感じることがあります。

しかし、菅井鉄工所のあり方を見て、
基礎と節度と、心意気があれば、
何でも響いてくるようになると信じるようになりました。


もちろん、鑑賞者がいればこそ、
アフリカの何とか族の音楽だってレコードが出て、
知ることができたりするわけなのですが。

2011年11月13日日曜日

11/12

俳優「中山一朗」さんが再び静岡にやって来て、
朗読会が開催されたので行ってきました。

今回の演目は、
「山本周五郎・作 かあちゃん」

まるで落語の人情話のような
江戸の厚い心意気を感じることができる作品で、
ぐっと感動してしまいました。

詳しいストーリーは拙文では伝わらないので、
省きますが、皆に紹介したい短編の一つになりました。

(市川崑監督が映画化しているらしいのですが、
それはあんまり良くないとの評判です。
あくまで個人の好みの話でありますが。)

後で、中山さんも含め数人集まって、
日本の「おかあさん」についての話をしました。

西洋と、日本との「おかあさん」像の違い、
結婚、恋愛観や、芸術から見る文化の違い、

風俗や、歴史の話、オタクについての話、原発の話、
と、深いような軽いようないろいろな話に派生し、

結局、そんな世界のあり方にまで、
思いを馳せさせてしまう「おかあさん」ってすごいね、
という結論に至りました。

とても面白い時間でありました。


と、今自分でここまで書いてきて思いましたが、
まるで小学生のような感想文ですね。

2011年11月10日木曜日

11/10

ブログ更新をさぼっていました。

なんとかかんとか、作品の音は録れて、
あとはミックスというところまで扱ぎつけました。

ちょっとしたCD-R作品ですが、

1 Castanopsis
2 朝の光に
3 五月雨と緋色の山
4 Egletta Alba
5 林道のレクイエム

という曲たちの入ったミニアルバムです。
ジャケットのデザインも同時に考えなくては。

さてすっかり寒くなりました。
昨日は月がきれいな傘をさしているなと思ってみていたら、
今日明日と2日間、雨のようです。

細々と鳴いていた、
鈴虫や松虫もすっかりいなくなってしまいました。

冬の到来であります。

2011年11月6日日曜日

11/5

バンドTHE FAWNで、山梨は、山中湖畔にある、
DINO DINER」というお店でライブをしてきました。

湖畔には独特な人が住んでいるといいます。
やはり熱い、雰囲気のある人たちがいる所でした。

ライブも、どのバンド、ミュージシャンもすばらしく、
本当に楽しい時間を過ごすことができました。

FAWNは、新しくパーカッションの筧さんが加わったこともあり、
より音が締まって来たように思います。

下ネタ満載のおしゃべりはまったく締まりませんが。


今日僕にとっての山中湖は、ライブハウスと、
近隣のいくつかのお店しか認識できない狭い空間でした。

どこからともなく、幾ばくかの人が集まってきて、
そこでの楽しみや、また不満や、常識を作っています。

特に地方へのツアーの時によく感じることですが、

自分が演奏をするお店という区切られた空間から見ると、
そのお店のある街や通りが、なんとも不思議な、
架空の世界にある存在のような気がします。

演奏の時間は主に夜。

限定された空間しか知りえない、よその者にとって、
自分が触れる由もない場所に、異形の生き物や、
出来事がひそんでいるような気がするのです。

だからちょっと離れた場所に、
飲み物を買いに行ったりすることさえ、
素敵な大冒険になりえるのです。

普通の旅行では感じられない、不思議な瞬間です。


夜の山道を抜けて、幹線を通って、
静岡に帰ると、自分のよく知っている道や、
ビルや、家がたくさんあり安心しました。

山中湖畔の人にとっては、山中湖畔は、
よく見知ったる道や、建物や、風物詩の、
連続なのです。

それがきっと素晴らしい安心感でもありましょう。


僕は富士五湖は、4湖は行ったのですが、
山中湖は初めて行きました。

ちなみに芦ノ湖、田貫湖は富士五湖ではありませんですよ。

2011年11月5日土曜日

11/4

枯れた桜の枝にメジロが遊んでいるのを見ました。

実家ではよく、いらないミカンを切って、
外に置いておくと食べにやってくるので、
父と僕とで、楽しみに眺めたものです。

薄緑の羽根がミカン色やサザンカ色とよく合う、
かわいらしい鳥です。
彼らを見ると、もう冬がやってくるのだという気になります。


今日はHPをちょっとだけリニューアルしました。

ボタンにマウスを置くと絵が変わるという仕掛けを、
どうしてもやりたくて、一生懸命調べて作りました。
ちょっとした遊びであります。


明日は、バンド「The Fawn」で山梨は山中湖畔へと、
ライブに行ってきます。珍道中、楽しみです。

2011年11月2日水曜日

11/2

11月になりました。

6月ごろから咲いている、僕の通勤路にある、
マツバボタンの花はなんと、まだ咲いています。

別名「不亡草(ほろびんそう)」などというだけあって、
時期の長~い花です。


録音がなかなかうまくいかなくて難儀していましたが、
今日やっと少し形になったように思います。

あと一歩詰めたいというところです。

でもあんまり、やってるぞ~というようなことを書くと、
ハードルが上がってしまいそうなので、
まあぼちぼちやっています、というぐらいで勘弁して下さい。

この歌録りが終わったら、
もっともっとつくりたい音がたくさんあるのです。