2014年6月29日日曜日

6/29 国会練習


打ち合わせのために入ったカフェで、久しぶりにホットケーキを食べました。

たっぷり生クリームがのっていて美味かった。


幼稚園の頃、僕は鼓笛隊に入っていました。

鼓笛隊の練習がある時は、送迎バスに乗れないので必ず母が迎えにきてくれました。

幼稚園はわりと街に近いところにあったので、帰りに繁華街までてくてく歩いて行って、西武デパートの上にあった喫茶店でよくホットケーキを注文しました。

あのホットケーキ、ごてごてしてぬるくてまずかったなあ。

でも、何故か必ず頼んでしまうのですね。


打ち合わせをしながらそんなことをぼんやりと思い出しました。


夏に行われる公演、「心が躍るダンスの国会」の練習がだんだんと始まりました。

市民文化会館大ホールでの幾つかの演目のほかに、講演会あり、ロビーや通路などを使ったパフォーマンスや、ワークショップありの大きな企画になりそうです。

僕は大ホールにて行われる、監修のダンサー・アオキ裕キさんの作品「どうぶつのもり」に音楽をつけます。

今回も、いい意味で期待を裏切るような、相当に面白い作品に参加できそうです。

2014年6月28日土曜日

6/27 SpeakEZ


バンド「The Fawn」にて、沼津にあるライブバー「SpeakEZ」に出演してきました。

富士のシンガー「AKI」さんの企画、アコバトル。これもすごい企画です。


国一を走り、沼津から伊豆の方へ向かう道沿いにお店があります。

名前から何となく連想する通り英語に特化したお店で、普段は外国人のお客さんも多いようです。

今回は企画イベントだったのでそういう影はありませんでした。

マスターは、メタルのプレイヤーだそうで、腕は入れ墨だらけですごいファッションでしたが、話しているとスタッフの皆さん共にとても柔和で、気さくな人たちでした。


出演は、

AKIさん(富士)
豆(富士)
Evergreen(伊豆)
川童-かわらべ-(静岡)
The Fawn

というメンバー。それぞれ個性的でとても気持ちのいい演奏でした。

来て下さった皆様ありがとうございました!


The Fawnは、今度7月12日に僕がいつもお世話になっている「ゆうゆう舎」の南風コンサート(清水マリナート小ホール)にて演奏します。

そこに向かって、段々と精度が上がってきました。

普段はそれぞれソロで活動して企画のある時だけ立ち上がる、いわば「CSN&Y」みたいなグループなのです。

個人的にはメンバー3人仲良しですが、音楽的には危うい均衡を保っているような気がします。


帰り道、ベースの里花さんは川童にも参加していたので、そちらの方で乗り合いで帰ってしまいましたが、風太さんといろんな話をしながら、夜のドライブになりました。

The Fawnのツアーはいつも笑いにあふれています。


■7月12日(土)

「私らしく地域で生きる…ゆうゆう舎南風コンサート」
静岡市清水区「清水文化会館マリナート」

開場 12:00 開演 13:00
入場料(チケット制)2000円

出演

音心(オカリナ・アンサンブルユニット)

The Fawn

ゆうゆう舎メンバー

お問い合わせ・ご予約は
特定非営利活動法人ゆうゆう舎
054-376-6856
http://yuuyuusha.blogspot.jp/

2014年6月25日水曜日

6/24 三十棒


山のほうは夕方、激しい雷とともに沢山の雨が降ったようです。


お施餓鬼法要の朗読「芋粥」の稽古で、久しぶりに東壽院さんを訪れました(昨年5月「舞語り」という公演をさせて頂いた場所です)。

本番の会場は違うお寺さんですが、僕たちのために場所を貸して下さったのです。

稽古の後、ご住職は相変わらず穏やかな表情で、粛々と仏教のお話をしてくださいました。

境内は、雨上がりのさわやかな静けさに包まれていて、植物の呼吸まで聞こえるようでした。


なぜ僕は音楽というものを演奏し、

なぜ俳優さんは演技をし、

なぜお坊さんは説法をするのだろう。

なぜ僕たちは自と他を比べ、

なぜ幸と不幸という明暗に点在しようとするのだろう。


音楽や芸術の行きつく先も、ここでもなく、あちらでもなく、我でもなく、他でもなく、上手いでもなく下手でもなく、YESでもなくNOでもなく、なんてジョン・レノンみたいなことを行ったり来たりしているうちに、たどり着くでもなく、はなから居るでもない、自然な境地の中にあるのかもしれません。

禅問答というのもすべてを否定し尽くすところから始まるようですが。

ご住職は、音楽はみんなで一つの時間・感覚を共有することに気づくことができる大切なものだと優しく認めてくださいました。

いやはや、我を引く第一歩になるでしょうか。

ギターを握っている限り不可能な気もします。

2014年6月23日月曜日

6/23 朗読週間

先日の公演「OTOひびく」の報告を。

主催のおけいさんのちょっとした体操や言葉遊びから始まり、それぞれメンバーが入れ替わり朗読をしていきました。

「金魚のおつかい」という与謝野晶子の童話(!)がありました。 3匹の金魚が新宿から汽車に乗ってお使いに行くという、何とものどかなのですが、古き良き時代の東京を思わせるかわいらしい話でした。

「月売りの話」(作・竹下文子)というのも懐かしい旅情を誘うようないい物語でした。


僕は、急に頼まれて、それぞれの出はけにCDの音楽を流す仕事をしながら聴いていましたが、時間があれば生の音楽をつけたいなと思わせる作品ばかりでした。


最近、朗読やポエトリーリーディングなどと称して、「言葉」によって何かの時間を作るパフォーマンスが多くなっているようです。

音や光の波で、人の感覚を強引に操作することとは違って、声だけによって語りかけて何かを伝えることには、とても純粋な感覚が隠れているような気がします。

言葉(声)は、人が生まれてきて一番初めに発するもっとも清潔なエネルギーだと思うのです。

先日の「やわらかな時間」も含めて、そんなことを考えさせられる朗読週間でありました。


朗読の週間はもうちょっとだけ続きます。

今日から、来月市内のお寺さんで行われるお施餓鬼の法要にて、朗読に音楽をつける仕事を頼まれ、その練習が始まりました。

朗読は、SPAC(静岡県舞台芸術センター)の俳優さんで、いとうめぐみさん。

今回は芥川龍之介の「芋粥(いもがゆ)」という話を読むことになりました。

これは少し変わった話ですが、欲しい欲しいと思うものが、存外簡単に手に入ってみると・・・、それは、というこころの動きを書いた物語。

やはりほんのちょっとだけ仏教の香りがします。


僕は、そのために1曲書き下ろしてみました。

ちょっとだけ面白い曲が出来ました。

6/22 OTOひびく


語り部たちのクローバーの会・公演「OTOひびく」にて演奏をしました。

みなさんの朗読の中に、綺麗な言葉のかけらを沢山発見しました。


夜はライブバー「フリーキー・ショウ」にてライブ。

お店のオーナーもみんな仲間なのでよく会ってはいるのですが、演奏をするのは初めてでした。


このところライブと、いろいろの曲の仕込みや作曲などで、休む暇なくギターを弾き詰めです。

さすがに今日は腕や肩もずんと重く、鈍い痛みまであって、エネルギーが切れそうになりました。


帰って来ると、台所には妻が明日炊くつもりの玄米が水につけてありました。

先日買ったCD「Martin Simpson&Wu Man/Music for the Motherless Child」をかけてみると、やさしい弦楽器の音が心にしみこんできます。

さっきの打ち上げの大笑いはどこへやら。

僕の住んでいるところはあまりにも静かです。


明日からは、今度あるお寺さんの法要式にて朗読と音楽の演目を披露することになり、その練習が始まります。

すこし腕を休めてまたがんばれそうです。


Martin Simpson & Wu Man - One More Day

2014年6月21日土曜日

6/20 やわらかな時間


「やわらかな時間」と題した中山一朗さんとの朗読と音楽の会も、いつのまにか5回目になりました。

今回は僕の方から発案して、絵本のお店「Peekaboo!」さんを会場にさせていただきました。


中山さんの朗読「蕭々十三年(山本周五郎)」を何度聴いただろうか。

僕なんかが批評するのもおこがましいのですが、以前よりも何かより力を帯びたような感じがしました。

例えば、作中でお殿様が家来に激を飛ばすシーンなどがあります。

彼の喉からは途方もなく大きな声が出るのですが、その印象はただ怖いというのではなくて、何かこちらの悪い気持ちを払われているような気がするのです。

邪気を払う、四股(しこ)みたいな朗読。

最後にはほろりと感動を誘いました。


半分は僕の音楽の時間。

中山さんの朗読がいい雰囲気を作ってくれたのか、気兼ねなく、やさしい気持ちで演奏することが出来ました。

近所に住んでいるという高齢の奥様が、ふるさとの風景を思い出したといってとても喜んで下さいました。


ふたりで作る会が、タイトルの「やわらかな時間」という言葉に段々と近づいてきました。

次回は秋にまた行います。

今回も来て下さった皆様、ありがとうございました。


ところで、写真の怪獣の赤ちゃんの人形君。

僕たちが会場入りした時にはすでに椅子にちょこんと座っていて、すっかり聴く準備をしてくれていたのですが、中山さんにどうもよく似ているような気がしていたら、知り合いのお客さんはやはりみんな同じように言っていました。

子どもかな?

2014年6月14日土曜日

6/13 銀の演奏会


昨日は本当に忙しかった。

朝早くから介護の仕事で、夕方から録音の仕事をし、夜は今度のライブの練習で、まさにセブンイレブンでありました。

このところそんな日々が続いていました(どんな日々だろう)。


一夜明けての「銀の演奏会」。

ギターをさわってもどうもやる気が起きず、ふわふわと弾き癖だけなぞっているような練習しかできなかったのですが、いざ会が始まってみんなの演奏を聴いていると、何だか心の奥底からやる気が湧いてきました。

今日は本当にやってて良かったなと思いました。

出演者は、


■リカルス

これはいつもお世話になっている石田チビオヤジさんとボーカル・ケイコさんの即席ユニットで、ここに会津里花さんが入ると川童(かわらべ)というグループになるのですが、今日は里花さんがお留守だったそうです。

リカさんがルス、リカルスだそうです。

演奏は問答無用ですばらしかった。


■マリナーズ

以前に山梨でお会いして大好きになった、ダウン症という障がいをもったお姉さんと、その妹さんがボーカルでお母さんがピアノというグループ。

障害とかそうでないとか、そういうイデオロギーはすっ飛ばしてしまって、ものすごい感動が胸の中に迫ってくる、不思議な人たちです。

一曲目から涙でステージが見えなくなりました。ぜひ一度聴いてもらいたいと思います。


■ハヴケイスケさん

彼はアメリカやアジアでも演奏したり、国内でもヒッチハイクでのライブツアーを成功させたりしているらしく、旅人らしいとてもホットでやさしい歌を歌ってくれました。

かといって、いわゆるステレオタイプなバックパッカーにありがちな、すれたような雰囲気がなくて、本当に気持ちのいいライブでした。

ちょうど僕と同い年で、何だかきらきらした目を持った好青年でありました。きっといい友達になれそうです。



ライブにはいろいろな人が来てくれます。

純粋に楽しみに待っていてくれたり、自分を啓発する場所として考えてくれたり、何だか知らないけど号泣していたり。

それぞれがそれぞれの楽しみ方をして、それが当たり前に存在している。

みんなが仲間であって同時に個々である。

これからもそんな風な場所、時をつくっていけたらいいなと、強く思った夜でありました。

来て下さったみなさまありがとうございました。

2014年6月9日月曜日

6/8 通常国会

街かどの夾竹桃も咲きだして、だんだんと夏らしくなってきました。

しかし僕はダンス王国の大臣になったので、国会に出席しなくてはなりません。

公務に忙しいのです。なんてね。


この夏に「ダンス王国Shizuoka 第一回通常国会 ~心が躍るダンスの国会~(仮)」と題して、またまたコミュニティダンスの公演が行われます。

僕ももちろん、大きなダンス作品の生音楽担当として出演させて頂くことになり、今日、最初のオリエンテーションに行ってきました。

企画書のタイトルだけ見て吹いてしまいましたが、皆本気でやっています。

これが本当に素晴らしい。


去年は静岡市民文化会館中ホールにて、ステージ上ステージ(ステージ上に客席も作る)というものを組んで、1つの連続した舞台としてお届けしましたが、今回は大ホールにての公演。

その他、ロビーでのワークショップや、公募のダンス作品のミニブース、商店街とのコラボレーション、などなどが企画されていて、フェス形式での開催になります。


コミュニティダンス、と一口に行っても簡単に文章では説明できない、いろいろな感動的な表現があり、僕たち音楽家や、芸術家も様々な面でかかわっています。

「幸福論」についての研究から、ダンスにはすべての幸せに関する要素が備わっていると提唱する学者先生もいるそうですが・・・、

それは多分、芸術全般に言えることで、僕たちは理屈ではなくて、感覚でその本質を理解しているからきっと続けているんだろうなと思います。

そんな雰囲気を、感じて下さったらうれしいです。


公演は2014年8月30、31日の2日間です。

また詳しいことは追って報告します。

2014年6月4日水曜日

6/4 Guinga


ずっと欲しかったブラジルの作曲家「Guinga(ギンガ)」のCDが手に入りました。

ネットでもプレミアが付いてしまって、20000円(!)などとおちょくられていたのですが、やっと常識的な値段のが見つかったので2本買ってしまいました。


外国から船便に乗ってどんぶらことやってきた音源を聴いてみると、YouTubeで上がっていた同じ音源よりもはるかに美しく気持ちのいい音。

ミュージシャンの意図した曲順、ジャケットを見ながら聴くイメージ、などなど作品全部がそこにあるからでしょうか。

「すぐれたギタリスト、個性的な作曲家、味のある歌手、そして歯科医」

という批評がどこかに載っていました。

お医者さんでよくこんな素晴らしい曲を作っている暇があるなと思いますが、その音楽を聴いていると、演奏家、作曲家、歌手、即興屋、技術屋、アーティスト、どれとも特定できない全体的な感じがします。

やっぱり、僕はそういうものが好きです。

何か別の職業に身を置きながら創っている、というところも魅力的です。


むむ、しかしそういえば前回、物に囚われない生活について書いたばかりであった。

もう一つCDラックほしいなー。


Guinga - Passarinhadeira
https://www.youtube.com/watch?v=xe_52P-5eaA

Guinga - Dichavado
https://www.youtube.com/watch?v=KWNII6Z6mos

2014年6月2日月曜日

6/2 imagine no possessions


家に机がやってきた。

大切な知り合いの静岡大学のH先生が、ご自宅でいらなくなった物を下さいました。


先生と、物を所有することについてしばし話をしました。

先生は読書家でもあると同時に、いろんな物のコレクターでもあるので、家は物であふれているらしいのです。

最近は、物を所有しない暮らしを考えて、いらないものを処分したり、できるものは寄贈したりしているそうです。

年末年始に本を整理したら、いらない本が段ボールに50箱にもなったとか。

それだけでも驚きですが、あとそれを2~3回やればすっきりするということでした。どんだけあるのだろう!


自分が所有できる物なんて一つもないと、変に抹香くさい話にするつもりはないのですが、なるべくなら、物に囚われないシンプルな暮らしをしたいものです。


逆に僕の大切にしているもの。

一人暮らしを始める時に実家から持ってきた「ひらめ」の湯のみ。もう15年以上使っています。

そのへんのスーパーで母親が買ってきたので別に珍しくも何ともありません。


ある時、東京のフリーマーケットで、しかも叔母が出しているお店で、この同じヒラメの急須を発見しました。

興奮して、叔母に、こんなところでペアのを見つけるなんて!と話すと「へえ~。」と特に驚いたこともない様子でした。

最近ヘルパーの仕事で行っている家にも何と同じ湯のみが置いてあって、これ家にもあるんですよ、と言ったらやはり「へえー。」ということでした。


「我が家の名曲、隣家の・・・!」なんて標語もありましたね。