「やわらかな時間」と題した中山一朗さんとの朗読と音楽の会も、いつのまにか5回目になりました。
今回は僕の方から発案して、絵本のお店「Peekaboo!」さんを会場にさせていただきました。
中山さんの朗読「蕭々十三年(山本周五郎)」を何度聴いただろうか。
僕なんかが批評するのもおこがましいのですが、以前よりも何かより力を帯びたような感じがしました。
例えば、作中でお殿様が家来に激を飛ばすシーンなどがあります。
彼の喉からは途方もなく大きな声が出るのですが、その印象はただ怖いというのではなくて、何かこちらの悪い気持ちを払われているような気がするのです。
邪気を払う、四股(しこ)みたいな朗読。
最後にはほろりと感動を誘いました。
半分は僕の音楽の時間。
中山さんの朗読がいい雰囲気を作ってくれたのか、気兼ねなく、やさしい気持ちで演奏することが出来ました。
近所に住んでいるという高齢の奥様が、ふるさとの風景を思い出したといってとても喜んで下さいました。
ふたりで作る会が、タイトルの「やわらかな時間」という言葉に段々と近づいてきました。
次回は秋にまた行います。
今回も来て下さった皆様、ありがとうございました。
ところで、写真の怪獣の赤ちゃんの人形君。
僕たちが会場入りした時にはすでに椅子にちょこんと座っていて、すっかり聴く準備をしてくれていたのですが、中山さんにどうもよく似ているような気がしていたら、知り合いのお客さんはやはりみんな同じように言っていました。
子どもかな?
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