2012年12月7日金曜日

12/6

雨上がりの道路が朝日にきらきらと輝いている景色が好きです。

夕暮れを背中にした杉の木や街並みのまっ黒な強いコントラストが好きです。


昔、絵を習っていた時、黒をなるべく使わずに絵を描きなさいと教わりました。大事なのは「黒」を使わずに「黒」を表現することなのだそうです。


音楽における感情表現の中にも同じことが言えるでしょうか。


黒を表現するためには、強い光が必要なのです。

愛を表現するためには、深い悲しみが必要かもしれないし、あたたかさを表現するためには、鋭い冷徹さが必要かもしれません。


TVの歌謡番組を見ていると、今もてはやされている音楽は、良いも悪いもガチガチに表面化されて、まるでたくさんの感情を心に描くことを拒んでいるように聞こえます。

一つの結論にたどり着くまでに、本当はいろいろなアンダートーンを塗り重ねてこなくてはならないのに、誰かが苦労して描いたその結論だけをしゃべっているような、名画の印刷を見ているような、そんな気分になりました。

自分が今作ろうとしているものも、その域をなかなか脱することができません。


音楽って難しいなあ。

あれ、すごい月並みな言葉…。

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