2013年3月30日土曜日

3/30 不安

車で高速道路を走っていると、何だか非常に気分が悪くなって、妙な不安感に襲われました。

うわあ何だろう、風邪か、悪いことの前触れかなあ、事故でもなければいいなあ、と思ってしばらく走っていました。


ipodを接続すると車のラジオでそれが聴けるというものがありますね。

先日何かでもらったので、試してみようと思って使ったら、どうも音がきれいでないので、まあいいやと思って普通のCDを聴いていたのですが、使っていないその機械の電源が入れっぱなしになっていたのをふと思い出して、スイッチを切りました。

すると、さっきまでものすごく気分が悪かったのが、嘘のようにすっきりと治ってしまったのです。

電源を切った瞬間に。


そういえば、その機械を接続したとき、どうもキーンというような嫌な音がするな、と思ったのでした。

現代の人に、心の病が増えているというのも、何も直接的な原因だけが影響しているわけじゃないのかも知れないと実感しました。

便利さの弊害かもしれません。

無理にちっちゃくしたり、すばやく友達と共有したりしなくたっていいじゃありませんか。

3/29 銀の演奏会


ボーカルえみちゃんとのデュオがついに始動しました。

聴いて下さった皆さん、ありがとうございました。

まだ整えきれていない細かいところを除けば、全体に、かなり面白いものが作れるのではないかと期待が膨らみました。

あとはもう1~2人、コーラスとボーカルが出来る人がいれば、もっと自分がやってみたかったものに近づけそうです。

ライブハウスでも、よく、あの人いい声だねー、というようなことは言いますが、「声」は、やはりただ歌詞を伝達するだけの情報を作るものではありません。

楽器よりもより肌身に近い直接的な、その音を操れるような音楽を作ってみたいと思っています。


レコーダーを持って行って、とりあえず録音してあとで反省会しよう、と思っていたら、録音ボタンを押し忘れました。

ほんと、自分はそういう周りのことだめだなあ。

ライブの告知もし忘れたりするし、ステージに上がったらもう夢中になってしまうのです。


今回共演してくれた、赤花さん、里花さん&シアンさん、凪さんは、皆さんしみじみといい演奏で、感動しました。

もっともっとたくさんの人に見に来てほしいと思います。



今回、UHUの店長、通称てっちゃんが、ブラジルのレアグルーブっぽい面白いのをかけていたので借りてきてしまいました。

jon lucien - kuenda
http://www.youtube.com/watch?v=zOICgTSvuGA

2013年3月29日金曜日

3/27 Egberto Gismonti


憧れのミュージシャン、Egberto Gisimonti(エグベルト・ジスモンチ)が日本にやってきたので、渋谷まで見に行ってしまいました。

音響の問題など、幾つか、ああもっとこうだったらなあ、というようなことはありましたが、素晴らしいライブでありました。

Egberto Gismonti - 7 Anéis
http://www.youtube.com/watch?v=0k5tTdNzRvU


世界にはいろいろな音楽があります。

そして、その自分たちの音楽や文化そのものに真摯に向き合っている人は誰でも、本当にいい音を出しています。

ブラジルにはブラジルのそれがあります。

僕たち日本人は、いったいどんな音楽を目指すべきでしょうか。

そして、それは音楽に限った話ではないのです。

2013年3月26日火曜日

3/26 ダンスワークショップ

介護老人ホームでの、ダンスを使ったワークショップで…、

演奏をしてください、とだけ言われ、一体どんなものなのかも聞かされずに行ったのでありました。

いざ行ってみると、文化会館・市の職員さん、京都のNPO法人の方、大学の研究生さん、映像屋さん、などなど沢山の方がぞろぞろとやってきました。

講師は、「アオキ裕キ(あおきゆうき)」さんというダンサーで、とても穏やかでいい雰囲気を持った方。

アオキ裕キ
http://www.studio-turns.com/instructor/aoki

多少面食らいながら、大体こんな感じでやるので、こうなったら、こんな感じで合わせてください、という大まかな打ち合わせを10分ほどでして、すぐに演奏に入りました。

ダンスは、最初の間は、体をほぐしたり、機能訓練のような体操から入り、だんだんと空の雲をイメージした動き、とか、音に合わせて自由に体を動かしていく、という創作的な動きへと変わっていきます。

音楽は、即興でやるしかなく、ふわっと何かをイメージさせるような雰囲気的なもの、という表現になりました。

実は何も聞かされていなかった手前、普通の音楽療法のようなやり方で、童謡・唱歌などを演奏してくれ、と言われることを半分は想定していたので、お、そうきたか、という期待感がとてもうれしかったのです。


話を聞いてみると、月に1、2回のペースで、そういった創作的なダンスに触れながら、お年寄りの生活にどういった良い影響が現れていくかということを、研究してシンポジウムで発表する、という大掛かりな活動だったのです。

そんなところにいきなり飛び込んじゃっていいのかなあ。


お年寄りのみなさんは意外にものりがよく(渋っている人もいるらしいですが)、手を大きく広げたり、何かの形を作ったり、自分なりの方法で体を動かし、音楽や、先生の導く景色の中に、入ろうとする気持ちが見えました。

みなさんに負けないように、僕も新しい表現の仕方や、演奏の形を磨くいい場所にしていこうと思いました。

3/25 ランゴリアーズ

どうも今朝から右の肩あたりの筋が痛い…。

ちょっと最近根詰めて弾きすぎました。


今日は今度の「銀の演奏会」にて僕とデュオで歌ってくれる、ボーカルえみちゃんと練習をしてきました。

まだまだお互いに慣れない部分もありますが、だんだん歌に力がこもってくると、きれいなハーモニーが作れることが分かってきました。

自分の曲を演奏する新しい形として定着させていけたらいいなと思います。


関係ない話ですが、車で街に向かう近道が線路に沿って弧を描いていくところに「豊月堂」というパン屋さんがあります。

僕の大好きなパン屋さんです。

何ともちょうどいいカーブの真中にあるので、そのお店に明かりがついていると何となくうれしい。シャッターが閉まっていると、寄るつもりはなくても何となくさみしい。そんな店ってありますよね。

練習に行く前にそこのパンを買ってかじっていると、そういえば何でコンビニのパンはそれなりに美味しいのに「紙」みたいな味がするんだろう、と思いました。

その「紙みたい」というところから、昔見たB級ホラーで、スティーブンキングの「ランゴリアーズ」という映画があったのを思い出しました。

ランゴリアーズ
http://emumemo.blog35.fc2.com/blog-entry-111.html

同じ飛行機に乗り合わせた人たちが飛行機ごと過去の時間に取り残される、という映画でしたが、その過去の世界では、食べ物は味を失ってしまっているのでした。

生命存在は、時間に乗っかっていくような形で未来へと進んでいるのであって、過ぎ去った時間の中には有機的な生命は存在しない、というような話だったと思います。

その過ぎ去った世界の残骸をランゴリアーズという怪物が、きれいさっぱり食べにやってくる、というそのあたりはB級という感じのストーリーですね。

その中に「サンドイッチが紙みたいだ。」という台詞がありました。


音楽も同じですが、お料理も、相手の持つ時間の価値の中に作用していくもの。

コンビニのパンがそんな味がするのは、作るところ、売るところ、それを食べる人の動機、それぞれの時間の価値が希薄だからかも知れません。

なんて、ちょっとこじつけでしたね。

2013年3月24日日曜日

3/24 季節

この間満開だった木蓮は散ってしまい、原っぱにつくしが出ていました。

近所の桜は大体八分咲きぐらいになっています。夕暮れの後の青い光に照らされると、まるで妖艶でたまらなく美しく見えます。

仕事で通る山あいの道にはまだ梅が咲き残っていますが、そちらの方は昼間のさんさんとした光がよく似合い、良家のお嬢様、というような雰囲気です。


昨日はあたらしい場所、高松珈琲さんで演奏させていただきました。とても素敵な場所で、久しぶりにほとんどが知らないお客さんだったので、自分にとってはいい刺激になりました。


自分がやりたいと思う音楽は、刻々と変わっています。

今、心にふわっと漂っているものを、常にとらえていきたいと強く思います。


どこへ向かっていくのやらわかりませんが。

2013年3月23日土曜日

3/22 あり方に関する考察

このところ時間があると、作曲にいそしんでいるのでブログのほうに頭が回りません。それぞれに使える頭の分量はやはり決まっているようです。


最近の事。


■セッション

友人のいるお店のジャズセッションに参加しました。とてもいい体験になりました。

リスナーとしてはジャズという音楽は、CD屋さんに行ったらまずジャズコーナーに行くぐらい大好きなのですが、正直に言うと地元のジャズバーなどで演奏される狭義の「ジャズ」に対して少し抵抗があります。

お店によっては、すごく融通が利かなかったり、限定されたジャンルの音楽にしか興味を示さない人たちがそろっている側面があったりもするからです。

でも、そこは和気あいあいとしていいお店でした。


■遊びの国

UHUでのナカムラタツキ企画「遊びの国」にまた出演させて頂きました。タツキ君とのデュオで僕がリードギターです。

今回はいいアレンジが出来てきたようです。

先日ある番組のオーディションに参加してからタツキ君は何か悩んでいたようで、変わろうとしている、というようなことを言っていました。

僕は、そのまんまいってほしい気もしますが、進化を求め続けるのは素敵なことです。

ただ、メディアや周りの人に迎合していくことで変わるのではなく、「お客さん」と「自分」という2つの現象があって、その中で自分がどうありたくて、聴いてくれる人にどのように感じてほしいのか、常に考え続けていくことが重要だと思います。

それは常に心の中だけに秘めているべきで、それを売り物にしたり、キャッチコピーにしてばらまいたりした時点で、音楽家としての成長は望めない、とそんな風に勝手に僕は考えています。

僕は音楽に対して真摯なタツキ君のステージがとても好きです。


■カフェ「namiki」さんに行く

少し前に、近所に素敵なカフェが出来ました。全部で12席ぐらいの、ご自宅を改造した小さな喫茶店。

行って話してみると、マスターはもとはプロのクラシックギタリストだということ。いろいろと音楽の話をして盛り上がりました。しかもまったく飛び込みで入ったにもかかわらず、共通の知り合いが多いのでした。

またひとつ、いい居場所ができました。

自分が、好きだな、と思うお店は、嘘をついていないと感じられるお店ではないかな、と思います。

最近は情報が発達して、お店の作りも、飲み物やお料理の味も、先人が一生懸命考えた結果、優れているものを簡単にコピーできるようになりました。

ぱっと見れば、とても雰囲気がよさそうに見える所でも、何だかハリボテ感がする所が意外と多いのです。

友達とちょっとした時間を過ごしに行くのならそれで構わないのですが、本当に自分の大切な居場所にはなりません。

特に喫茶店というところは、ただ単においしいお茶を飲みに行くだけではない場所だと思うのです。


お客さんにどのように時間を過ごしてもらえるかということに関して、「喫茶店」と、「音楽家」、どうもよく似ているような気がします。

2013年3月18日月曜日

3/18 雨情


春の嵐がやってきて、雨がばしゃばしゃと窓を叩いています。

きっと写真の木蓮も散ってしまったかも知れないと思います。

新しいミニアルバムに入れたい曲は出来つつありますが、なかなか練習が追いつきません。

思いばかりが先行してしまいます。


今日はこの雨の音を聞きながら寝ましょう。

ライブのお知らせです。



■3/21(木)
静岡七間町「LIVEHOUSE UHU」
「風太のボクんちへおいでよ」
風太、中村信哉、丸山研二郎 他
open 18:00  start 19:00 ¥1000

■3/22(金)
静岡七間町「LIVEHOUSE UHU」
「ナカムラタツキ企画(仮)」
ナカムラタツキ&丸山研二郎、鈴木ng秀典ーだー。、チャンティ(山梨)、福富明生
open 18:00  start 19:00 前売¥1500 当日¥1800

http://livehouse-uhu.com/

2013年3月17日日曜日

高松珈琲ライブ詳細


詳細が決まりました。

高松珈琲さんの3周年の記念イベントにて演奏させていただきます。内容はライブのみのイベントなので、ゆっくりと音楽を楽しめます。

まだDMが上がってきておりませんが、もう予約は受け付けていると思います。ぜひご参加ください。

今までお店にご縁のなかった方でもお気軽にご来店いただけます。20名様で打ち切りですのでお早めに…。



■3/23(土)
静岡「高松珈琲」
3周年記念 特別ライブ
出演 丸山研二郎
19:30~21:00  1,500円
ブレンド珈琲(HOT or ICE)irodori特製パンプキンプリン付き

定員:20名
ご予約は店頭又は電話にて承ります。
TEL (054) 294-8667
静岡県静岡市駿河区池田581−2‎

http://www.at-s.com/gourmet/detail/2088.html

2013年3月16日土曜日

3/15 画竜点晴

木蓮の花が満開になりました。ゆきやなぎも満開。紅梅、白梅も満開で寄り添うように佇んでいました。

僕はどちらかというと、かたまって沢山の花が咲く植物が好きです。でも一輪の大きな花が好きという人もいます。


音楽のほうも、皆いろいろな聴き方をしているようです。

よく出会うのが、「歌」しか聴いていない、という人。流行り歌にしか興味のない人には特にそういう方が多いようです。

中にはライブに来て生の演奏を聴いて、初めて楽器の音の魅力に気付いた、と言ってくださる方もいます。それはミュージシャン冥利に尽きることです。

逆にサウンドのみが重要で「歌詞」をまったく聴いていないと言う人もいました。

前に、知り合いのサックス吹きの人と音楽の話になり、最近こんなの聴いてるんだよ、とCDを紹介すると、サックスソロはあるか?と質問されました。

僕はCDを買ったりする時に、特定の楽器のソロが入っているかどうかで選んだことがなかったので、それは少々面食らう質問でした。

いや、どうだったかなあと思って後で聴き返すと、実際、サックスは入っていたけれど、そのソロパートはなかったのです。

あの曲にでてくるサックスソロかっこいいなあ、と思って聴くことはありますが。

とてもいいなと思う曲があって、友人に聴かせたところ、聴き終わって一言、あの楽器のあそこのとこのピッチがちょっとはずれてるねえ、ということでした。

え!?それだけ?歌詞とか、メロディとか、雰囲気とかに関するコメントは一切なし?

確かに、画竜点晴という言葉もあるとおり、ほんの一箇所至らないだけで全体が崩れてしまうということもあります。その人には、その一部分が大切だったのかもしれません。

僕はわりと細かい事を気にしない性質で、全体を一つのかたまりとして聴いてしまう事が多いです。なので音楽を分解して、細かい部分的な事を取り沙汰するのはあまり得意ではありません。

まあ生活においてもそうなのですが。

一つの物事を、いろいろな方向からとらえる人がいてこそ、音楽の手法も発達してきたのだなあと思います。

2013年3月14日木曜日

3/13 伊太利亭


大学時代の同級生でもある、ベーシストChujiはとても面白い人です。

いつもふざけているかと思うと、急にまじめになったりする。演奏もそんな感じ。

でもとても博識で、心ある人だと思います。


今日の伊太利亭のライブで、僕のオリジナルにベースで参加してもらい、僕も彼のオリジナルに1曲ギターをつけました。

自分がやりたかった音楽に向かって一歩踏み出せたという意味で、とても充実したライブになりました。まだまだ細かいところは改善の余地はあるけれど、雰囲気的にはいい方向に向かえているようです。


音楽を向上させるために必要なのは、必ずしも練習だけではありません。

新しい人、場所、曲と出会い、どんどん新しい音楽的な経験を積んでいくことが大切だと感じます。

でもその経験を正しい形で自分の中に取り入れていけるように、やはり日ごろから鍛錬していなくてはいけない、と思いました。

2013年3月12日火曜日

3/12 one for all ...

シンガーソングライターのジルくんが、一昨年に引き続き、東日本大震災の復興支援イベント「One for all, All for one」の第2弾を開催することになったので、打ち合わせに行きました。

僕は、自身もボランティアに参加し、なりやふりではなく具体的に復興というものに携わろうとしているジル君の姿勢を尊敬しています。

僕は少なくとも、きちんと筋の通った音楽を演奏できるように練習しよう、と思いました。

イベントは6/23(日)、藤枝の「ひとことカフェ」というところをお借りして開催します。

また詳しい情報が決まり次第、報告させていただきます。


さて明日は、いつもの伊太利亭のイベントがあります。

前にも書きましたが、今回はベーシストChujiがゲストです。熱い演奏ができそうです。

お時間ありましたら遊びに来て下さい。


■3/13(水)
静岡紺屋町「リアルフードレストラン伊太利亭」
リアルフードプロジェクト~音楽を感じよう~
出演 Chuji、丸山研二郎
19:30~ 休憩あり 2ステージ ¥2500(食事付)

http://real.italytei.jp/

2013年3月11日月曜日

3/11

UHUにて、また久々に近藤智洋さんと一緒にライブをし、楽しい時間を過ごすことができました。

今度は僕がゲストとして東京へと誘っていただきました。

そのように評価していただけることはありがたいことですが、自分としてはいつまでも自分が下手くそだとしか思えないので、意外なことのように思います。


翌日は、実家の寺の方で法要があり帰省しました。

この法事は定例のものですが、偶然にも東日本大震災の3回忌の時期と重なるので、同時に回向をして、犠牲者の霊を追悼しようということになりました。

その中で住職である父の発案で、「鎮魂歌」と称して、お前何か歌え、という風に僕に白羽の矢がたち、何と法要の最後にミニコンサートをすることになってしまったのです。

音楽供養という言葉もありますが、僕は霊魂に対して自分たちのちゃらちゃらした音楽など、まるっきり役に立たないと思っています。

もちろん父も本当にたかが流行り歌で鎮魂ができるほど、人の生き死には簡単なものではないと理解しているはずです。

そのために、古来からいわゆる宗教的儀式があるのです。

なので、震災後よく歌われるようになった曲を、あくまで普段から耳にするであろう音楽を通じて、そういった節目にだけ災害のことを思い出すのではなく、常に祈りの気持ちを持っていろいろなことに接していく、ということを忘れないでいたい、というメッセージを込めて演奏させていただきました。


日ごろ漫然とこなしていた法事で自分の音楽を披露する、ということで、いかに信仰というものが大切であるか、あらためて考えさせられました。

無責任な「がんばれ」という言葉が非難されたように、沢山の悲しみを背負った方に対して、どのように語りかけたらいいか、というようなことが、盛んに議論されています。

しかし、きちんとした信仰をもつ者同士は、そういった表面的な言葉や態度に関する価値観の違いをたちまち飛び越えて、直接的に、シンプルな共通した言葉で話し合えると信じます。

時には、まるで共通点のない人々が集まって、肉親以上に助け合うことができることを実感したりするのです。

これは例えですが敬虔なクリスチャンであれば、「神のご加護を。」という言葉の中に無限のいたわりや、激励や、共感をこめることができるのではないでしょうか。

僕たちの信仰を同じくする人たちからは、震災後、義援金よりも何よりも、支援に来た人と一緒になって本堂のご本尊に向かえた時が一番うれしかった、という話を聞きました。

このブログは、特定の思想などを喧伝したりする目的ではないので、表現の仕方は難しいですが、祈りの気持ちを礎にすることで、何でがんばっている人にさらにがんばれっていうの、とか、復興支援が偽善であるとか、まるで無用な、形のない誤解を解くところから始めなくてもすむのではないか、という気持ちがするのであります。

父親から、そんなことを考える機会を持つように、と自分に演奏の機会を与えられたようにも思いました。


今日は少し恐れ多いことを書きました。

まるで苦労知らずの身勝手な意見を申し述べることをお許しください。


東日本大震災だけでなく、数々の災害や事件、事故等でご苦労なさっている方の気持ちが少しでも多く癒えることを、心からお祈りいたします。

2013年3月7日木曜日

3/7 蠢動

「春眠暁を覚えず」と言いますが、暖かくなってきて、逆に少しずつ布団から出るのが億劫でなくなってきました。

前の晩も、早く寝ないと起きられない!という危機感が和らいで、気が楽です。

元々あまり気候には左右されないほうだったのですが。


最近は、どうもいろいろと新しいことが降って湧いてきます。以前の仲間との再会、新しい場所での演奏、新しいコラボレーション。

今日また、久しぶりの知り合いから連絡があり、日本舞踊の音楽をやらないか、という話を頂きました。

日本舞踊!

創作的に違う世界の音楽を取り入れながらやるのだと思いますが、一体自分の演奏が絡んでどういう風になっていくのか。

また楽しみなことが一つ増えました。また決まりましたら告知します。


さて、明日はUHUにて近藤智洋さんのライブがあり、僕も出演することになりました。

近藤さんも、この共演を毎回楽しみにしてくださっているようで、暖かい交流だと僕は勝手に思っています。

ずっと続いているご縁も、大切にあたためていかなくてはなりません。



■3/8(金)
静岡七間町「LIVEHOUSE UHU」
「近藤智洋LIVE 2013」
近藤智洋、クロキユウタ、丸山研二郎、The Shinken、Benjamin Linus
open 18:00  start 19:00 前売¥2500 当日¥3000

http://livehouse-uhu.com/

3/6 ヴァンジ


大学1年生の時に一度行ったきりであった、三島市にある「ヴァンジ彫刻美術館」に行きました。

美術的な体験の中で、作品に再会する、というのはとても意味深い事だと思います。

以前とはまた違ったイメージを持って、作品に出会うことができます。時には形すら違って見えることがあります。でもきっと自分の心が変わっているのです。


津軽三味線の師匠のじょんから節が、聴くたびに違って聴こえることがありました。その度に、手を変えましたか?と聞くと、いや、いつもとおんなじですよ、と言われました。

まったく同じ楽曲なのに、ぜんぜん違った印象を受けるのです。


音楽は演奏する側の調子で微妙に雰囲気が変わりますが、彫刻はまったくそのまま佇んでいます。それがかえって静謐な水のように、自分の気持ちを映して自分へと分かりやすく見せてくれるように感じる時があります。

ちなみに僕はよく人から、会うたびに顔が違うね、と言われます。

それは、僕が違っているのではなくて、あなたの心が…、いや何でもありません。

2013年3月6日水曜日

3/5 ライブのお知らせ


3月前半のライブ告知です。


■3/8(金)
静岡七間町「LIVEHOUSE UHU」
「近藤智洋LIVE 2013」
近藤智洋、クロキユウタ、丸山研二郎、The Shinken、Benjamin Linus
open 18:00  start 19:00 前売¥2500 当日¥3000
http://livehouse-uhu.com/

■3/13(水)
静岡紺屋町「リアルフードレストラン伊太利亭」
リアルフードプロジェクト~音楽を感じよう~
出演 Chuji、丸山研二郎
19:30~ 休憩あり 2ステージ ¥2500(食事付)
http://real.italytei.jp/


また、大好きなシンガー「近藤智洋」さんが静岡にやってくること。

伊太利亭では、ベーシスト「Chuji」に僕のオリジナル曲にベースをいれてもらいます。

どちらも楽しみなライブです。ぜひ遊びにいらしてください。

2013年3月2日土曜日

3/1 邂逅

昨日のマキタさんとミッちゃんトコでのライブは、自分でもかなり調子よい演奏ができたような気がします。

最近、お客さんの動きを過度に気にせず演奏ができるようになってきました。

その分自分が演奏をしている曲のメロディや、歌の、今まで登れなかった微妙な棚みたいなところに少しだけ乗っかったような感覚がします。

昨日は特にそれがよかった。

しかし過ぎたるは何とやら、自分勝手な演奏になってはいけません。


最近のことを2つ。


■近所にある、高松珈琲という喫茶店で、演奏をすることになりました。

静岡では情報をよく目にする方もいるかもしれませんが、「戯曲」などの朗読や読み合わせをするワークショップをやっている俳優さんからの紹介で、実現しました。

そのお店の3周年記念に音楽ライブを、という企画だそうで、まだ相談中ですが、3月23~25日の間のどこかになりそうです。

お店に縁のなかった方も、お越し頂けます。

また決まったら告知します。


■この間、昼間の福祉の仕事で、利用者さんのお宅を訪問すると、何とそのお宅の奥様がライブのお客さんでした。

仕事の関係で仲良くなった方がライブに来てくれる、ということは時々あるのですが、なかなか知らずに偶然ばったり、というのは少ないので、とてもうれしい出来事でした。


ただ単にどんな音楽をやっていて、どれだけ上手か、ということだけではなくて、いろんな形で結ばれたご縁によって物事は進んで行くんだなあ、と改めて思います。

2013年3月1日金曜日

2/28 春霞

先日、薄雲にぼやっと傘をかけたような月の美しい夜がありました。

晴れた空が綺麗、と思っている人はわりと多いです。

何かで仲間と電車に乗っていてパノラマに海が見えたとき、一緒に美術を勉強していた仲間が、曇っていて残念だね、と言ったので、晴れた景色が綺麗だというのは誰が決めたんだろう、という話をしたのを思い出しました。

海が鉛色になったり、厚い雲の灰色のコントラストも綺麗だと思います。でも理屈っぽいやつは嫌われますね。

最近、夜遅くに隣の人の迷惑にならないように、ものすごく小さな音でギターを弾きながらふんふん言っていると、また新しい曲がぽこぽこと出来てきました。

というよりは考え方を変えて、今までは練習の合間の「遊び」として自由に弾き流してしまっていたメロディや、フレーズを録り貯めておくことにしたのです。

それが、しばらくして思いがけない発想とつながることも時々あります。

必ずしも、きちんと計画して練り上げたもの=いいもの、とは限らないのですね。

少しずつライブのほうにも出していきたいと思います。