大学1年生の時に一度行ったきりであった、三島市にある「ヴァンジ彫刻美術館」に行きました。
美術的な体験の中で、作品に再会する、というのはとても意味深い事だと思います。
以前とはまた違ったイメージを持って、作品に出会うことができます。時には形すら違って見えることがあります。でもきっと自分の心が変わっているのです。
津軽三味線の師匠のじょんから節が、聴くたびに違って聴こえることがありました。その度に、手を変えましたか?と聞くと、いや、いつもとおんなじですよ、と言われました。
まったく同じ楽曲なのに、ぜんぜん違った印象を受けるのです。
音楽は演奏する側の調子で微妙に雰囲気が変わりますが、彫刻はまったくそのまま佇んでいます。それがかえって静謐な水のように、自分の気持ちを映して自分へと分かりやすく見せてくれるように感じる時があります。
ちなみに僕はよく人から、会うたびに顔が違うね、と言われます。
それは、僕が違っているのではなくて、あなたの心が…、いや何でもありません。
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