2011年6月29日水曜日

6/29

連日暑い日が続きます。

誇りに思っていることの一つですが、
僕は暑さにも寒さにもわりと強い体をもらいました。

もちろん極限的な場所には行ったことがないので、
わかりませんが、とりあえず日本のここいらではの話です。

(しかし、何年か前にタイに旅行に行った時、
あんまり日差しが強くて、背中が痛くなって、
さすがに太陽の下にいるのが嫌になったことがあります。)

日影で、椅子に座ってぼーっとし、
そこに涼しい風でもすーっと抜ければもう言うことはありません。

体が弱い人や、お年寄りは、どんどん冷房を使えばよろしい。
しかしどうして、健康な人や、若くて力のある人が、
ただ単に、夏は暑いということを受け入れられないのでしょう。

ミュージシャンは悲しみを唄い、喜びを探す仕事だと思います。
例えば恋は悲しく、生きることはつらい。
しかし、その中に最大限の喜びを見つけたいと常々思っています。

2011年6月28日火曜日

6/28

昼間の暑さとは裏腹に、涼しい夜です。
ふと、よく母が唄ってくれた歌を思い出しました。


ゆりかごの歌を かなりやがうたうよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

ゆりかごの上に びわの実がゆれるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

ゆりかごのつなを 木ねずみがゆするよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

ゆりかごの夢に 黄色い月がかかるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ


僕は、木ねずみが出てくる3番の歌詞が好きです。

切なくなったり、悲しくなったり、また優しい気持ちになったり、
まったく忙しくて、心がパチパチ音を立てています。

2011年6月25日土曜日

6/24

梅雨の中晴れに、山が夕日で照り
映えており、
とても綺麗でした。

ざらざらした光の粒子が心地よい刺激です。
木々や、土や岩の塊である山は、山としてそこにあるはずですが、
僕にとっての実存はその山の光の粒かもしれません。


阪神淡路大震災の時。

一般のネットワークの物流では、渋滞や情報不足のため、
なかなか物資の供給がうまくいかなかった反面、

障害をもつ人々のネットワークは、
普段から情報網や助け合いの形をしっかり作っているので、
独自のルートで、いち早く物資を仕入れることができたそうです。

しかし彼らは、
それを自分たちの普段のあり方のおかげと享受するのではなく、
まず何よりも先に、炊き出しをして、日頃の恩返しにと、
地域の人たちに食べ物を配って歩いたということです。

もうひとつ、家がつぶれ、がれきの中から這い出た人が、
同じように埋もれてしまった自分の家族を助けようと、
必死でがれきをどけている時、

同じようにつぶれた、隣の家から助けを呼ぶ声が聞こえると、
迷わず、自分の家族をあとまわしにして、
その生存の可能性のある隣人の救助に身を投じたそうです。

今日、牧口一二さんという方の防災に関する講演を聴いて、
感動した話の一部です。

人間の本来とはそういうものであってほしいと信じます。


僕は、僕自身の体さえ、ほんとうを見ることができません。

しかしそこに感じるのは、ざらざらとまるで、
心地よい音が共鳴したような、やさしい光の粒であるのです。

2011年6月22日水曜日

6/22

ギザギザの歯をもった竜か、巨きな魚のような形をした雲に、
太陽が飲み込まれてしまったような、そんな夕焼けでした。

結婚式が終わって、1日だけ休み、
(といってもいろいろ必要な買い出しなどをし、)

16 LIVEHOUSE UHU
17 スノドカフェ
18昼 CAFE PIANO
18夜 フォークテラス海風
19昼 富士 151
19夜 CAFE CAPU

と、ライブをしておりました。全く息つく暇もなく、
「よ~、新婚生活はどうなの?」とよくからかわれますが、
本当に心底、疲労の抜けない今日この頃です。

しかし演奏をしている間は、
何だか心がどこかを飛んでいるような感じがし、
報われたような気持ちになります。

疲れたなどということは、
私生活には恵まれ、演奏も依頼があるのですから、
何という贅沢な事だと思って自分を戒めています。

夜、ちょっと外に出ると、
桜の木が何やらさわさわささやいていましたが、
僕には何を言っているのか聞き取れませんでした。

2011年6月20日月曜日

結婚のご報告

6月14日吉日。
藤枝市岡部「柏屋」にて結婚式をあげ、入籍いたしました。

親族だけのこぢんまりとした披露宴を選ばせて頂きましたが、
当日、花嫁行列、式をご覧に駆けつけてくださった皆様。
素敵な式を企画してくださった、柏屋内レストランの一祥庵さん。
スタッフの皆様。

本当にありがとうございました。

全く未熟な私ですが、よき伴侶を得、
皆様に祝福していただいた喜びをもって、
これからも日々精進していきたいと思っております。



















昔は、花嫁さんが家を出て、相手の家に嫁いでゆく姿が、
いたるところに見られ、それは風情があったそうです。
そして通りがかりの人も、祝福の声を当たり前にかけたということです。

私たちの式は、それを真似ただけにすぎませんが、
人と人との心のつながりについて、
自分たちが改めて考えるきっかけになればと思い、
挑戦させていただいた次第です。

式の模様は、スタッフとして手伝ってくださった、
通称、ぱらぽんさんのブログで紹介されています。

よろしければご覧ください。

2011年6月13日月曜日

6/12

東海道岡部宿「柏屋」にて、わが心の師、
福居八大師匠の結婚式が行われました。

まずは花嫁行列にて、式場入りです。

奥さまは白無垢を着て人力車に乗り、
その前を師匠が紋付袴姿でゆっくりと先導し、
旗や、長持を担いだ人が続きます。

しめやかな花嫁行列に、見物客が彩りを添えて、
一層めでたさを演出するなか、

師匠は終始デレ…いや、ひきしまった面持ちで、
式にのぞんでいました。

「けんちゃん、見に来るならギター持ってきてね。」
と前日に頼まれ、当日も打ち合わせもなく、

そもそも弾く場面があるのだろうか、
とギャラリーに交じって式を見ていると、

「それでは続いて、丸山研二郎さんのギターの演奏です。」
といういきなりのアナウンスが!

まったく師匠は、と思いながらお祝いの演奏をしてきました。

実は、不肖なる私も、師匠と同じ会場にて、
あさって6/14、結婚式を挙げさせて頂きます。

14:30より、よりしめやかに花嫁行列、三々九度式を行います。
もちろんお時間のある方は冷やかしに来てください。

気軽に私服でお越しいただければ幸いです。

2011年6月11日土曜日

6/10

LIVEHOUSE「UHU」にて、
「まげるなトーホグ!アンプラグドライブ」に出演しました。

ステージを使わず、ろうそくの明かりと完全生音で演奏し、
売り上げの幾ばくかを、東北に寄付するというものです。

いつものライブハウスで、音響を使わずに演奏をする。
しみじみとしたいい夜でした。

雨が降ってきました。
外ではカエルたちが合唱しています。

活動でも、商売でも、慈善でも、問題提起でもない、
表現でもなく、崇拝でもなく、攻撃でもない、

まったくコロコロと泣いている銀の笛であります。



あの子が水をやっていた チューリップが咲いたよ
涼しい空のほこりを落とし きれいな水を差し上げて

あの子が水をやっていた チューリップが咲いたよ
誰も知らない木かげの ひそかな愛を知らしめて

あの子が水をやっていた チューリップが散ったよ
恵みの雨を知らない わたしたちにも夏が来るだろう

2011年6月10日金曜日

6/8.9

わざわざ時候の挨拶をすることもないのですが、
最近は、紫陽花や、どくだみや、夾竹桃の花が咲いて、
段々と夏らしい景色になってきています。

軒下の燕の雛も大きくなり、鳥らしくなってきました。


静岡は紺屋町の地下街、
リアルフードレストラン「伊太利亭」にて、
あたらしい試みを始めました。

リアルフードプロジェクト
~音楽を感じよう~

自然食のおいしい食事と、ナチュラルな生音の音楽。
毎月第2水曜日、夜7:30~。

次回は7/13です。
時々ゲストを招いて、
しみじみとした企画に仕立てていきたいと思います。


今日は、静岡のFM-Hi!のラジオ番組、
佐藤シンヤの「Music Hi! Returns」に、
出演させていただけることになり、収録に行ってきました。
O.Aは、6/21、6/28(18:30~19:00)の2回です。

僕が静岡に来て、一番最初に外で見たライブが、
佐藤シンヤことサトシンのライブでした。

その時、僕は19、サトシンは27、8でしたので、
ちょうど10年たって僕は今その時のサトシンの歳になりました。

演奏のジャンルが全然違うので、なかなか普段、
会うことは少ないですが、心優しい兄貴のような存在です。

全く今日は、スタジオでぶっつけ本番ながら、
サトシンのリズムに乗せられて楽しいトークをしてきました。

よかったら聞いてやってください。

2011年6月8日水曜日

6/4.6/5

「白山」「氷見」と2か所で演奏をしました。
石川県も、富山県も本当に人がすばらしいです。

手厚いもてなしと、さわやかな人情に、
心の底が震えるような喜びを感じることがあります。

打ち上げの旅館のおばちゃんと話をしているだけで、
うっかりすると泣いてしまいそうな気持になりました。

やはり自分だってそのように、来てくれた人に、
喜びを与えられるような人間に、いつかはなりたいのです。


富山のイベントには、仲間のミュージシャンがたくさん来ていて、
ひさしぶりの友人たちと、楽しくお酒が飲めましたし、

車椅子の元ちゃんの介助も、皆積極的に手伝ってくれ、
バリアだらけの場所でも、難関を乗り切ることができました。

人と人とが、無条件に助け合えることは、
何にもかえがたいものです。

何か、あった出来事を書きたい気がしますが、
ずっと机の前に座ってもこれといったことが思いつきません。

さわやかな南風と、静かな田園や山の景色が、
ずっと思いだされては、消えていきます。

2011年6月3日金曜日

6/3

さて明日から、石川県、富山県ツアーです。

今回は「電動車椅子の元ちゃん」と、
ミュージシャン「ZILL」くんとの珍道中です。

演奏の合間に介護もしなきゃならない(笑)


今日TVで、加賀の日本一のトチの木が写っていました。

石川県でのレコーディングのオフの時、
山道をドライブしていて偶然出会った巨木です。

食料の少なかった昔、トチの実は貴重な栄養であったため、
地元の人は「命の木」と呼んでいるそうです。

また会いに行きたくなりました。


□6/4(土)
石川県白山市 溜まりバー「夕焼け」
出演 やなぎ ZILL 丸山研二郎
開場 : 20:00 開演 : 21:00
入場料 1500円


□6/5(日)
富山県氷見市 「ひみミュージックフェスティバル」
氷見市いきいき元気館 3F 大ホール
14:00~18:30 入場無料
出演 ロンサムハンサム 鳥井 さきこ
    ZilL(ジル) Yukk0(ゆっこ)
    丸山 研二郎 志帆 会津 里花

【主催】 明るい社会作り推進氷見市民会議
【後援】 氷見市教育委員会
【お問い合わせ先】 明るい社会作り推進氷見市民会議
(0766)74-0690

6/2

水無月の6月です。
立葵の花が満開になりました。 

同居人が言うには、
ベランダの植物にアブラムシが沢山ついてしまったので、
どこかにいたテントウムシ君を捕まえて動員したが、
すぐにいなくなってしまった、とのことです。

自然農法は失敗しました。


このところ、ちょっと疲れていたこともあってか、
何となく精神的に不安定な日々を送っていました。

しかし自分の中で、新しい気持ちにもふれました。

それは、最近ステージに立つ前に、
ものすごい疲労感を感じるように、
体調が悪くなることがしばしばありましたが、

その時になると、すっと心が決まる、という体験です。

「すっと心が決まる。」というのが文章では説明しにくいのですが、
始まるまでの緊張を、すっと開放していくというか、
陳腐な表現かもしれないけれど、
自分を許していくというようなことかもしれません。

自分の実力のほどや、本分をわきまえるべきだと思いました。

肌寒い日が続きましたが、
明日からは暖かくなるそうです。