2013年7月27日土曜日

7/26 銀の演奏会

幾つかの話。


■生命

500万年後の地球、1億年後の地球、2億年後の地球にどんな生き物が暮らしているか、という番組をやっていました。

科学的に進化の形のセオリーを導き出し、未来に起こるであろう、氷河期の訪れや、火山活動が活発になることによる温暖期、海が地表のほとんどを占める時代の訪れなどを予測して、その時どんな生物が栄えるか。

泳ぎ始めた鳥が巨大化してオットセイのようになったり、魚が空を飛んだり、巨大なクラゲの複合生物が遊泳したり、粘菌が幅をきかせたり、タコが陸上に進出したり、最後にはイカが知性をもつという、荒唐無稽な話でした。

そして、どの時代にもすでに人類は滅びてしまっていないのです。

よく科学の本などで、カンブリア紀とか、デボン紀とか、ペルム紀、三畳紀、などといろいろ勉強しました。

僕たちの歴史はたかだか数十万年、地球の時間からすれば、まばたきほどの一瞬です。


地球上に、僕たちの生態系とは隔絶された、太陽のエネルギーを全く必要とせず存在している生命が発見されたことによって、宇宙にも当たり前に生命は存在する、という事が定説になりました。

木星の衛星「エウロパ」などにも、何やらいるのではないかと、調査をする計画があるそうです。

宇宙全体は、あまりに大きな生き物の塊なのかも知れません。時空間が生命にあふれているのだとしたら、僕たちという存在は、一体何なのでしょうか。

二酸化炭素を吐き出して温暖化を招いたり、放射能を振りまいて生態系に影響を与えていることなどにも、何か、良くも悪くも人類というものが帯びている不思議な意味のようなものを感じざるを得ません。



■On and Off

昼間、知り合いの芸術家「丹羽勝次」さんの個展に顔を出しました。

御歳、八十ン歳。

かつて「幻触」という芸術活動に属し、絵筆を捨て、「書かないことを書き、作らないことを作る」というコンセプトで、いまだに素晴らしい作品を作り続けている方です。

つまり「書かない」ので、ランダムに、純粋に情報に反応し、自然に行為する。

作品はその行為の痕跡なのだと、彼は教えてくれました。

そして、その「On and Off」と題された作品は、本当に河原の小石や、滝をじっと見つめていた時の水の残像のような印象を持っているのです。

絵筆を持たずに絵画を表出出来るのであれば、ギターを持って絵を書くことができますよね、という話をして盛り上がりました。

結局のところ、何にもなくても、絵画や、音楽をやることができるのです。


■はあはあ、やっとタイトル通り、銀の演奏会の話にたどり着きました。

今回の出演者は、大石晴士郎、ナカムラタツキ、ツダイーン、丸山研二郎という面子でした。

ゆっくりしていていい時間になりました。

でももっと、コンセプトを明確にして、ここにしかない楽しみを作ることができる、という気がします。


先に書いた二つの事が、頭をぐるぐる回っていました。

ツダイーンのタガタ君は先日お遍路さん四国八十八カ所を、まわり終えて来たそうです。

自分はまだまだ何もしていない、と思います。

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