先日行った公演「舞語り」からのご縁で、僕の実家のほうではあまり縁のない法要でありますが、曹洞宗は顕光院さんの「施餓鬼会」にて、朗読劇「鬼子母の愛(岡本かの子)」を披露しました。
最近は、お寺でコンサートを企画したり、ある種のイベントを行ったりするのは、流行りのようになっています。
ところが法要の中で、となるとやはり取ってつけたような音楽コンサートではかえって本来の儀式の意味を削いでしまうので、仏教に繋がりのある演目がいいのだと思います。
施餓鬼というのは、その名の通り餓鬼道に落ちた者に対する施しを意味します。
仏教説話「鬼子母神」は、愛慾のあまりよその子供を食べてしまう母親の話です。最後には釈迦の手によって改心させられ、その償いに子授けの神様になるのです。
意味合いとしてはとてもいい演目だったように思います。
僕は実は、お寺でコンサートをするという事に関して、今までは少し抵抗がありました。
やはりどこか場違いなような気がしていたのです。
しかし昔のお寺というのは、老若男女どんな人でも集まれる場所で、ある意味公民館のようなところだったといいます。
これからは、単なる遊びではないにしても、そういった意味のある楽しみを提供できる場所として、考え直されるべきなのかな、と考えが変わりました。
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