種田山頭火の句集を読んでいます。
生前当時の復刻版で、単行本ではなく、ちゃんと折帖になっているやつです。
寝る前の楽しみにパラパラとめくっていると、托鉢の旅や、庵住まいのわびしさとも瑞々しさともとれない言葉たちとともに、さくさくと草むらを歩いているような気分になれます。
というわけで言い方としてはいかにも安っぽいが、しばし山頭火にはまっている。
ついつい言葉が山頭火風になってしまうのであります。
この間、仕事の合間にふと車を停めたらちょうどいちじくの畑があって、日陰が心地よかったので、
「ひとやすみする いちじくの葉がゆれてゐる」
というのを考えて、お、ちょっといいじゃん、先生どうですか?と思って、ノートに書いておきました。
夜、いつものように山頭火句集をパラパラしていると、何と、
「いちじくの葉かげがある おべんたうを持つてゐる」
というのが出て来た。
ぅがが…、足元にも及ばない、本物の方が数段上でありました。
自分は本当の旅をしてないんだなあとつくづく思います。
生前当時の復刻版で、単行本ではなく、ちゃんと折帖になっているやつです。
寝る前の楽しみにパラパラとめくっていると、托鉢の旅や、庵住まいのわびしさとも瑞々しさともとれない言葉たちとともに、さくさくと草むらを歩いているような気分になれます。
というわけで言い方としてはいかにも安っぽいが、しばし山頭火にはまっている。
ついつい言葉が山頭火風になってしまうのであります。
この間、仕事の合間にふと車を停めたらちょうどいちじくの畑があって、日陰が心地よかったので、
「ひとやすみする いちじくの葉がゆれてゐる」
というのを考えて、お、ちょっといいじゃん、先生どうですか?と思って、ノートに書いておきました。
夜、いつものように山頭火句集をパラパラしていると、何と、
「いちじくの葉かげがある おべんたうを持つてゐる」
というのが出て来た。
ぅがが…、足元にも及ばない、本物の方が数段上でありました。
自分は本当の旅をしてないんだなあとつくづく思います。
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