2011年10月12日水曜日

10/10,2

僕らの街に、チック・コリア率いる再結成バンド、
「リターン・トゥ・フォーエバー」がやってきました。

ずっと見たかった、ある意味「アイドル」に、
地元で会えるなんて素敵、と思い、
いそいそとチケットを購入し出かけて行ったのです。

チック・コリアは1960年代後半から、当時、
若手ピアニストとしてジャズの帝王マイルス・デイビスの、
バンドに在籍したことをきっかけに頭角を現し、

その後、自らのバンド「リターン・トゥ・フォーエバー」で、
ジャズ・フュージョン界での最大級のヒットを飛ばしました。

僕は彼の、ジャンルにとらわれない独特なコンポジションと、
不思議な浮遊感のあるフレーズにとてもあこがれています。

現在御年70歳。

結論から申し上げると超カッコよかったです。
ものすごくロックしていました。

バンドは、

チック・コリア (ピアノ・エレクトリックピアノ)
スタンリー・クラーク (ベース)
レニー・ホワイト (ドラム)
ジャン・リュック・ポンティ (ヴァイオリン)
フランク・ギャンバレ (ギター)
フローラ・プリム?(ゲスト・ボーカル)

という構成でありました。

バンド全体がまるで震えているように、
恐ろしい音の厚みを持っていて、
それでいて、一人ひとりが自由に見えました。

しかしどんなに複雑なフレーズをつぎ込んでも、
全体が意志を持った一つの生き物のように、
美しい質感を失わないのです。

アンサンブルの一つの頂点を見たような気がしました。


お客さんをよく見ると、
ノリノリで聴いているおばあさんがいました。

よく考えてみれば、40年以上前からやっているわけで、
そんな当時からのファンがいてもおかしくはないのですが、
なんとも不思議な感じがしました。

色褪せない輝きをもったミュージシャン達だと思います。

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