大学の頃からの友人の結婚式の二次会に出席するため東京に行ってきました。
それは後で書くとして、僕は銀座に行きました。
以前に何かで頂いた、三越のお店でオーダーメイドのシャツを作ってくれる、というクーポンがあったのですが、静岡には三越がないので、ちょうどこの機会にそれのある銀座に行ってこようということだったのです。
銀座。
田舎者の僕には、何だか宇宙のような響きです。
やっぱりステッキとか持って行ったほうがいいのかな?
デパートの人が、田舎者だと思って口をきいてくれなかったらどうしよう。
電車の中での僕の読み物は永井荷風「濹東綺譚」でありました。隅田川の東、玉ノ井の陋巷で、主人公である壮年の小説家と、遊女とのひと夏の情を通じて、昭和10年代の東京の歓楽街の風情を見事に描いている名作ですが。
ここに昭和初期の銀座などの描写も出てきて、すっかり僕の頭は、円タクと、アッパッパと、ステッキと、渡し船と、という感じになっていましたので、さすがに最近の近代的で、オープンな銀座に少し面くらいました。
いつの時代の人間だ。
幸いにもオーダーシャツは、何事もなくすんなりと採寸して作ってくれ、お店の人も気さくで普通の人なのでありました。当たり前か。
信号街で隣に並んだお母さんが子供に、「あのアルマーニのビル面白い形だね。」と言っていました。
やはり銀座であります。
きっとその子はアルマーニの靴下などをはいて学校に行くのでしょう。
こっちは、しょっちゅう田んぼに足を突っ込んじゃうから高い靴下なんか買ってくれなかったんだぞ、と勝手に心の中で話しかけてしまうのでした。
ファーストバイトならぬ、セカンドバイトはシャベルで?
結婚式では、久しぶりに懐かしい人に会えました。
大学時代は、中・高などに比べ在学中は特に仲の良かった友人が多かったですが、卒業すると三々五々それぞれの住むべき街へと散ってしまって、意外とそのまま沢山の人に会わなくなってしまいました。
そんな中、彼は在学中はしょっちゅう遊んだというわけではないのに、卒業後かえって話す機会が増え、今でも仲良くしている大切な友人です。
もちろん彼もミュージシャンであり、彼らの作っていた「JET RUG」という伝説のバンドは、学生バンドとしては稀有な高い人気を誇っていました。
彼は、まったく違うジャンルの音楽の世界にも僕を紹介してくれ、交友関係を広げてくれました。
初めて会う他の友人たちも皆、気さくで話しやすく、ご夫婦の人柄を感じさせます。久しぶりにしこたま酔っぱらって、知らない人とふざけあったりして馬鹿になることができました。
何だかうれしかった。
ふみのりくん、まやさん、おめでとう!末永くお幸せに。
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