学生の頃、へたくそな学生バンドを受け入れてくれるようなライブハウスは、静岡では、「サナッシュ」か「スパイラル・マーケット」という2か所ぐらいでした。
スパイラル・マーケットというところは、特にお世話になったところで、オーナー「トオルさん」は、通称「スパイラル」を閉めた後も、ほかでライブのお店を出して、静岡の音楽シーンにはある意味欠かせない人でした。
僕も、ずっとお付き合いさせてもらっていましたが、残念ながら2年ほど前に、トオルさんは急逝してしまいました。
それから、静岡には、アングラを受け入れてくれるお店は無くなって(あったのかもしれないけど、話の都合上そういうことにしておきます)、さみしいなと思っていたら、急に「騒弦」というお店が出現しました。
店長に、大学の同期で友人の天才詩人(だと勝手に僕が思っている)「ノダフルタ」氏が抜擢され、何とも怪しい雰囲気を醸し出していたので、気になっていたら、何と、今度出演してほしいと言ってくれるではありませんか。
そして、昨日、のこのこと演奏をしに行ってきたわけです。
対バンは、ノダフルタ氏のバンド「アドバルーン」とエレクトロニカの「ステテコ」さん。
久しぶりに、椅子のない、いわゆるスタンディングのライブハウスで演奏しました。何だかうれしかったことは、かつての「スパイラル」に雰囲気がそっくりだったのです。
手作り感満載で、入りにくくて、くさくて汚い、失礼、でも全部褒め言葉です。そして、なんだか妙に居心地のいい、あたたかい場所だったのです。
静岡の大切な場所の一つになりそうです。
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