2012年9月26日水曜日

9/25

うちの奥さんが急に夜中に起き出して、気分が悪く吐きそうにしていたので、僕も目を覚ましました。

お水と、もし吐きそうならここに吐きなさいと言って、洗面器を持ってきてやりました。それは使わずにすみましたが。

「大丈夫か?どんな感じ?」と聞くと、しばらく黙って横になっていましたが、急に思い立ったようにその気分が悪かったことの説明を始めました。

「土になってたの。」

「え?気分悪いんだろ、どう、良くなったの?」

「だから土になって分解してたの。」

「何それ?精神的な話?」

「そうじゃなくて、だから、この布団も土もおんなじでしょ。それを分解してたんだって。」

気分が悪いことに関して心配して症状を聞いているのですが、はっきりと起きて、きっちり目を開けてこっちを見ながら、何だかどうもあまりにも「詩」のようなことを言うので、面白くなって昨日の夜中にうちの奥さんの言葉をメモしたものを、ここに書くものです。


 夜中に吐き気がした理由
  
 
 自分は空のわたり鳥や 

 土になって

 汚いものや 大切なものを

 ごちゃまぜにして分解していた

 目の前にあるものを あらゆるものを

 自分の体を通すことが私の目的だった

 だから吐き気がしても 私は進まなければ

 いけなかった

 なぜ吐き気がしたかというと

 土には思い出があったから

 それは死んだ人の思い出だった

 私によって分解されようとしていたけど

 私はそれを受け入れがたく思って

 いつかはそれを体に通さなくちゃいけない

 思い出は他のものや 土といっしょになる



というわけで彼女は気持ち悪くなっていたのだそうです。
「土には思い出があったから」というところが、まるで寺山修司ですね。

朝になって聞いてみると、やっぱり寝ぼけていたそうです。何で洗面器が置いてあるの?と言っていました。

旦那が旦那なら妻も妻です。

2 コメント:

河村ふみこ さんのコメント...

奥さまの夢、素敵ですね。

詩にしたものを読むと、
ほんとの、物語。昔話の世界かと。

とっても、感性の豊かな方なんですね。

先日の日記の、ひょうたんオブジェも、
素敵だな~って、思ってたのです。

いつか、お会いしたいです♪^^♪

まるけん さんのコメント...

河村さん。

これは僕はあんまり書きかえていなくて、ほとんど言ったままなんです(笑)

いつか一緒にあそびに行けたらいいんですが。


変な夫婦ですが、仲良くしてやってください。