2013年8月30日金曜日

8/29 いよいよ


いよいよ、ダンス公演も本番間近です。

子供たちのダンスは、ひとりひとり抱きしめたくなるほど、本当にかわいい。


まだ当日券にも空きがあるそうです。

ぜひ遊びに来て下さい。


■駿府町 HAPPY DANCE プロジェクト「バースデー!!」

○8/31 開場17:30 開演18:00
○9/1 開場14:00開演14:30

出演 市民ダンサーのみなさん
音楽 丸山研二郎、原口朋丈
場所:静岡市民文化会館中ホール特設ステージ

◇演出・振付・ワークショップ進行:渡邉一美、がっぱい、エリリーン、大内亘、
岡本有美子、小林レーコ、野沢夕紀子、島大介(静岡コミュニティダンスプロジェクト実行委員会)

◇監修:アオキ裕キ ◇美術:出川晋

【チケット】
一般1000円、大学生以下500円
(3才以下のお客様の保護者膝上観覧は無料)
取扱:静岡市民文化会館2階事務室(窓口販売)
 チケットぴあ(0570-02-9999 Pコード:430-195)
・席数に限りがありますので、お早めにお求めください。
・チケットぴあスポット、セブンイレブン、サークルKサンクスでも直接お求めいただけます。

【お問合せ】
静岡市民文化会館
〒420-0856 静岡市葵区駿府町2-90
TEL 054-251-3751 FAX 054-251-9219
URL http://www.scch.shizuoka-city.or.jp

2013年8月28日水曜日

8/28 秋の日の反省

先日雨が行くと、空気が澄んで秋の空に変わっていました。

今日は、すっかり秋の香りの風が吹きました。

同じ風なのにどうしてそういう違いを人は感じるのでしょう。


最近気がついたこと。


■余剰

どうもケースに入れて持ち歩くギターが重い、と思っていました。ひょっとして体力が落ちてきたのか…。

しかしある時、ふと歩きながら考えました。

重いのは「楽譜」であったのです。

ギターケースのポケットに入れている楽譜の束を持ってみると、なんとギターよりも重いのでした。

頭にも入っていないのに携行している知識の重さです。


■原因

僕は、SNSというものが嫌いでありました。

半分は活動のためとはいえ、なぜパソコンや携帯にへばりついて、一喜一憂しなくてはいけないのか。

しかしある時、ふと考えました。

僕は、SNS全般ではなくて「ツイッター」というものが嫌いだったのです。

もうとにかくツイッターというもののあり方だけがいやなのです。

中には素晴らしいつぶやきを書いている人もいます。しかし偶然愚にもつかない記事が目に入って、イラッとさせられる確率が一番高いのもまた事実です。

前後の文脈がなくて、しかも全文が直に目に入ってくるからです。

しかし原因が絞られたので付き合い方が楽になりました。


■指先

歌や演奏に感情を込めすぎるのはあまりカッコよくない、と思っていました。

しかし、最近のいろいろの経験の中で、斜にかまえていないで、とりあえず自分の出来るところまでやってみようと思いました。

歌声や音の届く先に、もう一歩手を伸ばしてみる、というような感覚です。

ツイッターの話と似ていますが、ただ大きな声を出すことや、乱暴に弾くことが感情を込めることだと言わんばかりの演奏が嫌いだったのでした。

伸ばした指の先は無限であり、しかしまたそれはただの指先の届く距離でしかないのです。


秋の日の、3つの月並みな反省でした。

8/23 銀の演奏会


仙台から帰ってきて、ふらふらに疲れてしまい、ふにゃふにゃになっていました。

ふらふにゃであります。

ふらふらではあるが、ふにゃふにゃになる直前、「銀の演奏会」を行いました。

いい演奏が出来たような気がします。もっともっと思いを一杯出してもいいのではないかと最近思い始めました。

今回の出演者は。


■ザ・シンケン

久しぶりにトーク少なめのボスの歌を堪能できました。気持ちの良い秋を呼ぶような歌声でした。

■河鹿さん

初めて自分の企画に河鹿さんが出演してくれました。ご夫婦お二人の人柄が表れているようなやさしい曲たち。もっといろいろなレパートリーを聴かせてほしいと思います。

■剛大介&フー

デュオだと思っていたら、剛大さんと大介さんが一緒になっていた。うーむなかなかやるな。ボーカルの剛大さんの声は本当に素晴らしい。ミドルテンポの粘っこいロックは見習うところが沢山ありました。

■indian summer

いやー、ロックですね。風太さんの曲が、本来あるべき姿に収まっていくような感じがしました。まだ3回目のライブとは思えないほどに、それぞれの雰囲気が完成されていました。今後が楽しみです。


次回の銀の演奏会は、個人的な都合により、9/13(金)に変更になっています。

出演者は、いまのところ、■So What(長谷川孝二&丸山研二郎)■荒井豊、が決まっています。

ぜひ次回もよろしくお願いします。


そしてまたあれよという間に、今度はハッピーダンスプロジェクトの公演1週間前。

本番直前の通し練習が始まりました。

これから本番も含め、6日間ほど市民文化会館に缶詰です。

よーし、がんばるぞ!

2013年8月24日土曜日

8/20,21,22 亘理行 その2


■明暗

ある小学校では、2階建ての2階の一番上まで波が来たのに、先生方のとっさの機転で屋根裏のスペースに避難し、1人の犠牲者も出さなかったそうです。

ところがまた別の施設では、判断が遅れたり、軽く見ていたりして非難をせず、何人もの犠牲者を出し、いまだに裁判沙汰になっているところもあるそうです。

同じような事が地元で起これば、指示する側、される側、自分はどちらの立場にもなる可能性があります。


夕方、大学の先生が、車で沿岸部を案内してくださいました。

かつては街だったであろう場所は、背の高い雑草で埋め尽くされていて、時折あざみなどの花が咲いていました。亡くなった方も沢山いるけれど、多く生き残った人たちは今はどこにいて、どんな生活をしているんだろう。

土台だけが残った駅に、おじさんが佇んでいて僕たちに当時の事を話してくれました。


地震の時、自分は隣町にいて、すぐに介護が必要だった妻を助けるために自宅に戻った。妻を連れ出す時には、波がそこまで来ていた。

家族は皆無事だったが、妻は翌年亡くなってしまった。

直接的にではなくて、地震の後に亡くなった人は大勢いたんだ。

駅の前にはお店が並んでいて、あそこに見える国道までずっと住宅地だった。

僕は、この駅から昔、集団就職で東京に行ったんだ。

問題になっている米軍基地なんか、こういう所に持ってくればいいのにな。


訥々としたやさしげな口調で、おじさんはいろいろな事を僕たちに教えてくれました。


■サトロさん

夜、大学の学生さん達と雑魚寝することになった、とあるNPOのほったて小屋に苫米地サトロさんというシンガーソングライターが来て、歌を歌ってくれました。

彼は震災の事を取り扱った映画「傍(かたわら)-3月11日からの旅-」(伊勢真一監督作品)に出演していて、震災や、原発問題についての歌を地元で歌っている方でした。

とても心ある歌詞、というか、真心のようなものが伝わってきて、素敵なミュージシャンだなと思いました。

昼間は福祉の仕事をしている、という自分と同じ境遇にもどこか共感が持てます(向こうは施設長さんだというのでずっとエライのですが)。

その映画は今度静岡(浜松市)にも回ってくるそうです。興味のある方はぜひ。

いせフィルム上映情報


■交流

子供たちのキラキラしたエネルギーは、僕に元気をくれました。

サマーキャンプにはいろいろな方が関わっていて、流しそうめんをしたり、ピザを焼いたり、宿題を見てあげたり、それは素敵な時間でした。

夜な夜な話をした宇都宮大学の学生さん達は、皆、志が高くこれからのことを一生懸命考えていました。

ある学生さんが話すことには、自分たちの活動は、直接的に被災した人や物に関して支援しているわけではないので、周りには疑問視する声もあるという事。

ボランティアとして現地に入って直接物を片づけたりする方が偉い、というような考えもあるのだと思います。

しかし「被災」という事を考えると、どこまでが「被災」でどこからが「無事」なのかは、物質的には明らかに決められるかも知れませんが、精神的にはどこにもその垣根は見つかりません。

家も家族も無事だった人が、被災者ではないとは決められないのです。

いろいろな場所でいろいろな形で支援をする人がいてこそ、復興は進んでいくのではないかと思います。

そして、まったく関係のない生活をしている人にこそ、何かを訴えていかなくてはならないのは言うまでもありません。

僕は、彼らと触れ合って、多くの人と同じように結果的に、大変な状況にある人を見て見ぬふりをしてきたと思いました。


名残惜しくも、僕は静岡での仕事の都合で、皆より一日早く帰らなければなりませんでした。

先生の口調を聞く限りでは、来年もひょっとしたらお声がかかるかもしれません。

すぐにでもまた子供たちや学生さんに会いたいなと思いながら、皆に心の中で最敬礼をし、僕は逢隈を後にしました。

8/20,21,22 亘理行


■閖上

名取の海岸の並木道には、誰かが植えたのか、ひまわりの花が沢山咲いていました。

こんなに寂しいひまわりを僕は今まで見たことがありませんでした。


仙台に前のりして、時間があったので隣町の名取市の海岸まで歩きました。

ところが歩けども歩けども海岸に着かず、ああ、いったい僕は何をしに来たんだろう、もう引き返そうかと自問自答し始めたころに、やっと海沿いの閖上(ゆりあげ)というところの近くに出ました。

国道を一本隔てて、海沿いには草むらが広がっていました。よく見るとひとつひとつ家の基礎が残っています。

かつては住宅地だったのです。

振り返って空を見ると、雲が一筋に割れて、光の帯が無数に遠くの山に落ちていました。もうこの世のどんな神様でも、仏様でもいいから、皆が不幸なく暮らせるようにしてほしい、そんな風に思いました。

しかし、そんなことは部外者の勝手な想いなのかもしれません。


仙台は、今好景気で街には人があふれていました。

夜、ダンスワークショップ講師のアオキさんと落ち合って、ふたりで食事をしながらいろいろと話をしました。旅の話、表現の話、どれをとっても共感できるものが沢山あり、今年始まった新しいご縁の素晴らしさを再確認出来ました。


■アオキさんのダンスワークショップ

今回の企画は、宇都宮大学のあるゼミが作っている被災地の小学生のためのサマーキャンプの一内容として、宮城県は亘理(わたり)町というところにある逢隈(おおくま)小学校にて、ダンスのワークショップを行おうというものです。

2日間行われ、午前中が保護者向け、午後が児童向けでした。

簡単なゲームをしながら身体をほぐして、グループごとに植物をイメージした踊りとか、機械をイメージした踊りとか、テーマを決めてダンスを作っていき、最後に僕の歌う曲に合わせてそれを皆の前で披露しました。


大人向けには、少し難しく、観念的な講義も交えながら行いました。

人の行動は「感情」、「意志」、「思考」という3つの要素から出来ている。

今は知識を蓄えること(思考)のみが尊重されているけれど、本当に大切なのはそれぞれがバランスよく行われることであって、周りで起こっている事に感情を持って反応し、意志を持って行動し、思考を持って抑制できる、その上でどのように日々の行いを表現していくか。

つまり生きることそのものが「踊る」という事なんだよという、アオキさんの話に、僕も非常に共感しました。


参加したお母さんの中には今まで溜め込んでいた思いがあふれて涙する方もいて、僕はアオキ先生のダンスという楽しみを通じて導く「何か」の表出に深く感動しました。

それは音楽にだって当然ながら存在するものなのに、どうして僕はそんなシンプルなことを今まで後ろめていたんだろうと、自分の演奏を見直しました。


つづく

2013年8月19日月曜日

8/19 2つの時空へ


久しぶりに、大学時代の友人と会って話をしました。

自分の弱い面も、みっともない面も知ってくれて、それでも認めてくれる無二の友人。

大切な時間を過ごすことが出来ました。



さて、明日より僕は、宮城県は亘理というところにある小学校でのダンスワークショップの音楽担当をすることになり、3日間現地に行ってきます。

先の地震で津波を浴びた地域でもあり、参加者にも被災された方々が多数いらっしゃるとのこと。


静岡での自分の活動から繋がった大切なご縁です。

精一杯、務めを果たして来たいと思います。

2013年8月18日日曜日

8/17 若杉ばあちゃんの講演


戦後日本は、気に入った食べ物をどんどん輸入して、いつどんな時でも好きなものを好きなだけ食べられる、そんな食文化を築きあげてきました。

何不自由ないシステムを作ってくれた先人の苦労は大変ありがたいことです。


しかし、身体の声を聴かずに必要のない食べ物を沢山食べて、本当に体が欲しているものを食べない、そんなことが多いので、歳をとって病気をしたり、不自由になったりする人が増えています。

もちろん病気の原因は食べ物だけではありませんが、食べ物は直接身体を作るもの、決して軽く考えてはいけないと思います。


若杉ばあちゃんの講演会。


若杉友子さんは70を超えているのですが、すごいエネルギーでした。

でも、活動家にありがちな押しつけてくるような雰囲気や口調はまるでなく、やさしい元気なおばあちゃんなのでした。

基本的には、玄米菜食をすること。

食べ物には、陰⇔陽性、酸⇔アルカリ性があってその食べ方によって体質が変わってくる。

食べ合わせや調理法によってもその効果が変わってきます。

専門的に勉強しないとなかなか覚えきれない世界なのでここには書けませんが、興味のある方は調べてみることをお勧めします。


実際的には、批判も多いように見受けられます。

ネットなどで彼女の名前を検索すると、科学的根拠がないとか、うちの年寄りは長生きだけど肉も食うし、酒も飲むぞ、とか、その療法をやってうまくいかなかったら慰謝料払えんのか、とか、中には理知的な指摘もありますが、多くは愚にもつかない批判がたくさん書かれています。


しかし科学や医療の常識も数年で180°変わってしまうことなどざらにあるものです。

僕は、ばあちゃんはただ「肉を食うな」ということを言いたいのではなくて、日本の昔から続いている食べ物に対する考え方や、心のあり方についての話をしているのではないかと感じました。

ばあちゃんの言葉で印象に残ったのは、「素直に受け入れて自分の食生活を見直していく人はどんどんよくなっていく。でも、今までの生活や科学の知識に囚われてそれを変えられずに頭ガチガチになっている人は治らない。」

とか、作るのに時間のかかるものでも、「仲間を作って、その仲間と一緒にやりましょう。」というようなことでした。

ただ単に物理的な療法よりも、今までの自分や、生活の全体を見直していこうということ。

そんな風なことを語りかけているように、僕は感じました。

出版社や、メディアもきちんとそういう気持ちを理解して、報道してほしいものです。

「治らない」というのは、身体の問題ではなく、心の問題なのですね。


さて、僕は前座をやらせていただきました。

3曲演奏しましたが、いささか緊張しました。

でもなかなか面白い経験をさせていただいたと、とてもうれしく思いました。

2013年8月16日金曜日

8/16 仕上げ

ふと通りかかった家の垣根に、まだ青いイチジクと柿が並んで実っていました。

カンカンと日が照りつける夏はまだ往きませんが、知らないところで秋は始まりつつあります。


新しいCD作品。

石川県は小松市の山のほうにあるマスタリングスタジオに曲たちは飛んで行きました。

どんな風になって帰ってくるのか楽しみです。

いいマスタリングをすると、音源はずいぶん雰囲気が良くなります。細かいやすりをかけたり、絵に合った額を選んだりするような、一番最後の大事な作業なのです。


ミックスの出来上がっただけのおおざっぱなトラックを聴いて、考えました。

自分は、自分の曲たちを誰のところでもいいから届けたいわけではないし、かといって取り返して内に引っ込めておきたいわけでもないなあ。

どこかちょうどいい場所で自然な形を保っていることを望んでいる。

必要以上に人に押し付けることは、内に溜め込み過ぎることと同じなのかも知れない。

だから最近思いついたことはどんどん形にしようと考えています。


いささかキザったらしい思考に落ち着きつつあってみっともないのです。


秋冬に聴くといいかもしれません。

9月終り頃に出来あがる予定ですので、楽しみにしててね!

2013年8月15日木曜日

8/15 暑い一日

先日昼間、ちょっとした文房具が切れたので、角のお店までそれを買いにてくてく歩きました。

Tシャツを肩までまくると、攻め込むような日差しが意外にも気持ち良い。


終戦から68年。

最近はちょっと暑くなっているけれどその日差しや、近所の大きなクスの木や、山の木の葉のざわざわした森も、ずっと変わらずにそこにあるのでしょう。

その日が、うす曇りでじめじめしたか、刺すように照っていたかは知りませんが、人々の思いはその空気とともにそこにあり続けるのだと思いました。


あと30~40年で戦争を経験した人は日本から完全にいなくなってしまいます。

僕は遅い子供だったので父母は戦争経験者です。僕はその2世。そういう意味でいえば、僕と同世代の人はほとんど3世。


「戦争は絶対にしない。」

と皆、呪文のように口々に言うけれど、だんだんと皆の気持ちの根幹が変わってきている。

戦争を体験した人が完全にいなくなって、さらにその子供たちもいなくなった時、その言葉をまだ皆が皆、心に守っているという保証はどこにもない。

今、憲法改正や国防軍の話、安保の話など、いろいろと議論がなされているが、どんな方法をとるにしろ、大事なのはひとりひとりの心の中に、平和への道がちゃんと描かれているかという事ではないだろうか。

現状がどんなに大変で隣人が憎たらしくっても、いつか理解し合って皆が平和に暮らしていくぞ、という気持ちそのものがなければ、どんな軍隊も、憲法も、道具もツイッターも災いしか生まないのだと思います。

TVではしきりに平和に関する討論がなされていて勉強になりましたが、僕の気持ちなんていうものは、よほど知識のある人の前では、簡単に跳ねのけられてしまうような小さな気持ちなんだろうな。

そんな事を、無責任に考えながらぽつぽつとカゲロウの中を歩きました。


今日の一曲

Fela Kuti - Shuffering and Shmiling
http://www.youtube.com/watch?v=Y--5IlljO78

8/14 ~音楽を感じよう~終了の運び


おかげ様で伊太利亭「リアルフードプロジェクト~音楽を感じよう~」最後のイベントには、縁のあった沢山の皆さんが集まってくださり、素晴らしい時間になりました。

基本的にゲストを招いて僕と2組でお送りするというスタイルでしたので、この機会にもう一度今まで一緒に演奏させて頂いた仲間を紹介します。


会津里花
福居八大
荒井豊
風太
伽藍座長
青田ケンイチ

北街道の歌プロジェクト
ZilL
福居八大と八大’豆
The Fawn
黒川浩和
NolenNiu-de-ossi
長谷川孝二
渡辺真由子
ナカムラタツキ
ヤマザキヤマト
クロキユウタ
大木としふみ
Chuji
原口朋丈
ノーザン☆スター
松木さん
伊太利亭マスター

(敬称略・ほぼ出演順)

もっともっとお誘いしたい方がいたのですが、ここで一区切り。


食材は地産地消、安心・安全なものを。

ミュージシャンも安全…かどうかはわかりませんが、地産地消で安心できる音楽を、と考え(数組、県外のよい「食材」もお招きしました)、一昨年の6月から始めて今回で27回目、きっかり月に1回のペースで続けてきました。

いつの間にか皆さんに認知され、気に入ってくださる方も少なからずいらっしゃったようです。

自分としても、コンサートをどのように進行して、どんなコンセプトをもってお客さんに納得していただくか、と沢山考えるきっかけになりましたし、迎える側のひとつひとつの立ち振る舞いや、ちょっとした場所の雰囲気がどれほど大切かということを学びました。


何にでも始まりがあれば終わりがあります。

皆さんに認めていただけることに感謝しながら、また新しい企画、地元のための新しい音楽のあり方を考えていきたいと思います。

お客様、かかわってくださった皆様、本当にありがとうございました。

2013年8月14日水曜日

8/13 静かな光

以前ライブでやらせてもらった「静かな光“Projection of silence”」という映像作品を久しぶりに見返してみました。

時間が経っているためもあってか、なかなかに面白かったのでここに上げてみます。

映像はムサ美(武蔵野美術大学)関係の大田氏と黒澤氏、音楽は私であります。


最近、歌詞をつけて形になった「空の灯」という曲の原型はこのために作ったのだった、という事を思い出しました(7分30秒ぐらいから出てきます)。

音楽は自分のやることなので謙遜したい気持ちでいっぱいですが、映像はとにかくカッコいい。


2013年8月12日月曜日

8/11 遊びの国

「遊びの国」という国はどこにあるのだろう。

ナカムラタツキの同名曲「遊びの国」では、「ウサギ追いかけて迷い込んだ穴の先」にあるそうなのです。「ウサギの話では、昼も夜もないし、季節も巡らない」のだそうです。

「きれいだな、きれいだな、きれいだな、桃の花」というところで僕は思わず何かの衝動を覚えました。

確かにそうなのです。

「きれいだな」と思うのは桜でも梅でもなく「桃の花」なんだ、と思いました。

僕はいつの間にか、タツキ君の曲をほとんど口ずさめるようになっている事に気が付きました。

してやられたと感じであります。


ナカムラタツキのイベント「遊びの国」はとてもいい時間になりました。

出演者は、

私×荒井豊×渡辺真由子
安兵衛
こたつじゃっく(from 埼玉)
そのひぐらし
ナカムラタツキ
(敬称略)

という面子でした。


僕たちのバンドはだんだんとまとまってきて、少しずつ余分な事に囚われずに演奏できるようになってきました。

その分、もっとダイナミクスが必要な部分や逆に繊細に整えたほうがいい部分などが分かってきました。

うむ、そろそろバンド名を決めてもイイカナ、などと偉そうに考えていたら、今日、仕事中にまるで電撃のようにバンド名が浮かびました。

はっ!これだ、と思ったのです。

でも、一応皆に相談しないと。

2013年8月10日土曜日

8/10 言霊


うちの網戸に巨大なバッタがとまっていました。

つまりバッタのお腹がずっとこちらに見えている状態ですね。

小さい頃はカマキリが怖くてバッタは好きだったのですが、最近逆転してきました。

何だかどうもカマキリが妙にかわいくって、バッタを見るとどうもグロテスクなような卑屈なものを見るような気持ちになるのです。

何でだろうなあ、と考えていると、バッタ!と音がしてどこかに羽をぶつけながら飛んでいってしまいました。

「あれには生まれ変わりたくないよね。」とこっちで話していたのが聞こえたかな。

申し訳ないことをしました。

人間という生き物が進化の中で高等だというのは、僕達が僕達の弱さを慰めるために作った迷信なのです。


さて、明日は、UHUにてナカムラタツキ君の企画「遊びの国」に出演します。

どちらさまも、ぜひぜひ遊びにいらしてください。


■8月11日(土)
静岡七間町「LIVEHOUSE UHU」
ナカムラタツキ企画「遊びの国」

出演
18:30~19:10 丸山研二郎、荒井豊&渡辺真由子
19:20~20:00 安兵衛
20:10~20:50 こたつじゃっく
21:00~21:40 そのひぐらし
21:50~22:30 ナカムラタツキ

open 17:30 / start 18:30
ticket 1500円 (1drink別)

LIVEHOUSE UHU
http://livehouse-uhu.com/

2013年8月8日木曜日

8/8 法師蝉の見る夢

仕事が終わり、夕方からデュオ「So What」の練習をしました。

いい曲のレパートリーが増えそうで、楽しい時間でした。


帰り道。

通っていた大学の前を通ると、ふと当時の記憶がよみがえりました。

昼過ぎに、ひどい時には夕方起きて、ぼーっとしてから定食屋でご飯を食べて、一本だけビールを買い、坂を登って夜の学校に行く。

そして学校の建物の屋上に腰掛けて、夜の街を眺めながらお酒を飲んだり、一緒に持ってきたギターを爪弾いたりしていました。

何のためにも、誰のためにもならない時間でした。


今は、朝早くに起きて仕事をしに行き、いろいろの用事を済ませて帰ってくるのは夜遅く。

沢山のステージで、歌ったりギターを弾かせていただいたりして、後から後からあらゆる種類の予定が帳面に書き込まれていきます。

そんな日常が当たり前になりましたが、まるで川面の泡のように心をすり抜けてゆくばかりで、あの時楽しかったよねー、と誰かに言われても、えっと、何だっけ?と聞き返してしまったりするのです。


不思議なことに今考えると、何の意味もないようだった時間ほど意味深く感じる事があります。

今日は、その1人ぽっちで眺めていた街の光が、妙に頭に湧きかえっています。

いや、1人ぽっちではなかったな。


段々ツクツクボーシの声が大きくなってくるとそんな事を思い出すのかもしれません。

2013年8月7日水曜日

8/6 ダンスワークショップ


月一で行っているデイサービスのダンスワークショップ。

すでにダンスという単体のアートの枠を超えて、不思議にも面白い活動になっています。


今日は、ある小学校から招いた子供たちがお年寄りと交流するという企画で、子供たちがお年寄りに手のマッサージをし、しりとりをして遊び、創作ダンスを披露し、最後にみんなで「ふるさと」の曲に合わせたダンスを踊る、という内容でした。

子供たちと触れ合っている皆さんの笑顔は忘れられない輝きを持っていました。

普段は、しかめっ面をして参加しない方も子供の手を取りたそうにしているのが印象的でした。中には、涙を流して喜ばれる方もいます。


僕も伴奏をしながらジーンと涙が出てしまいましたが、それを子供たちに言うと、「うそついちゃいけないよ。」と言われてしまいました。僕も子供のころそうであったように、こんなひげ面のあんちゃんが歌いながら泣いていたなんて、きっと想像できなかったでしょう。


思い返してみると、その空間には僕たちの仲間や施設の職員さんも含めて、1ケタから10代~90代まですべての世代の人が集まっていたことになります。

今、そのようにあらゆる世代の人が同時に何かを共有する、場所、事はどんどん少なくなっています。

奇しくも今日は、広島原爆の日でありました。

TVでは、原爆のこと、それを受けての原発問題のこと、沖縄の基地問題のこと、アフリカの貧困問題のこと、ニューヨークで下着姿の人たちが何人集まれるかというギネスに挑戦した、というようなことをやっていました。

確かに世界にはいろいろな人がいます。

どんな意見を持つ人であっても、仲良く認め合って暮らしていける世の中が、いつかやってきたらいいなと思います。


前回、お年寄りが書いた絵をプリントしたTシャツが完成し、皆さんに配りました。僕も1着いただきました。

大切にします。

2013年8月5日月曜日

8/4 通し稽古


この暑さや、世の中の憂いの中で、子供たちは元気に光り輝いています。

聞かん坊ほど可愛かったりして。

SCDP(静岡コミュニティダンスプロジェクト)公演の全体ショウイングが行われました。

結論から言うと、素晴らしい公演になるだろうと予感しました。


8つのチームのプログラムと、その他演出されるプログラムが一堂に会して、全体で一度止めながら通してみる。

今まではそれぞれのチームの中で練習をするだけだったので、お互いの演目を見るのは初めて。

緊張してふりを忘れてしまう人もいて、やーいやーいと思っていると、僕も緊張してギターの音を忘れてしまいました。

一つ一つの事柄が個々に行われていれば、その見た目の意味しか持ちませんが、他の演目が前後に入り、その流れの中に存在することで、俄然意味深くなったり、または別の意図を持ったように感じたりします。

僕も含めて、皆が全体の中で自分たちの役割がどんなものか考えた上で練習すると、より内容がしまってくると思います。


それぞれのリーダーと一緒に、終わった後も遅くまで会議室にこもって、お互いの演目に対して講評したり、時には厳しいダメ出しをしたり、熱い話し合いをしました。

その熱意が、作品を通じて表現力となってお客さんに伝わるんだなと改めて実感しました。


僕たちもライブハウスなどで、何組か出演するライブを企画したりします。でも悪く言えばその内輪ノリというか、何度も来ている友達しか楽しませられないという、力の無さにうんざりすることがあります。

もちろん自分の実力の問題ですが、僕たちも僕たちの畑で、負けてはいられないなと強く思いました。

8/2 折々


責めるような暑さの昼間が過ぎて、音楽の時間がやってきます。

木陰の涼風のように音を操れたらどんなにいいだろうといつも思いますが、なかなか簡単なことではありません。


前回ライブをさせて頂いたのが、去年の12月。

折々さんのライブも今回で3回目になりました。

最初は遠慮がちにお邪魔していたものが、だんだんと顔見知りのお客さんも増え、お店の方とも話しやすくなって、自分にとって大切な場所になっていくのが分かります。

演奏のあとにも、常連さんやお店の方と飲み食いしながら、すっかり話し込んでしまいました。

おかげで帰りは日付も変わってずいぶん遅い時間になってしまいましたが、素敵な時間を過ごすことができました。

セットリストは、

Wave
栴檀の花
川の流れのように
Aquarius
たまゆら
We are all alone



空の灯
北街道の唄
My Way
私の青空


久しぶりの荒井さん、まゆちゃんとのトリオで、新しいオリジナル曲をアレンジしました。

つたない採譜能力で自分で楽譜を書いたものですが、とても面白いアンサンブルになりつつあります。

あるお客さんが、耳に残るというよりも心の深いところに残る音楽だ、と言ってくださいました。

とてもうれしい言葉でした。


この3人のバンドに、歌のグループをくっつけたり、管楽器や打楽器をくっつけたり、流動的にどんなメンバーでも演奏できる形を作りたいと秘かにもくろんでいます。

別に僕がいなくったっていいのです。

立場上メインボーカルや、リードギターなどというパートを請け負っているだけで、主人公ではないのですから。

2013年8月4日日曜日

8/2 海流

職場の先輩が、ヨット乗りなのだという事を話していて知りました。

その方は遠くても伊豆半島まで行くぐらいだそうですが、清水には結構沢山ヨットのチームがあって、太平洋横断などは序の口、世界を何周したという話が日常茶飯事なのだそうです。

特に外海に出るのに許可がいるわけではなく、外国では行った先の港で入国許可をするのだとか。

板子一枚下は地獄などといいますが、ある意味で単純な生活を超越した自由な世界だなと思います。

太古の昔から、そのように回遊しながら生きていた人が沢山いたのでしょう。


遠く離れた国の人種なのに似たような文化があるとか、遺伝子が近いとか、そんなことも当然のように頷けるなと思います。

楽器や音楽の様式もやはりそうですね。


今日の一曲。

Ry Cooder & V. M. Bhatt - A Meeting by the River
http://www.youtube.com/watch?v=ez-oEsg1uw0

2013年8月1日木曜日

7/31 やわらかな時間 Vol.3


毎週のように通っていた喫茶店「OAK(オーク)」が、ママさんの体調不良により閉店して数カ月。

そのまま、ママさんは惜しまれながらも逝ってしまったし、何となく灯が消えたような気持になっていました。

お通夜の帰りに、俳優の中山一朗さんと食事をした時、時期としては尚早かもしれないけれど、僕たちは僕たちの想いで、7月に朗読と音楽で追悼公演をやろう、という話になり、

昨日「やわらかな時間Vol.3」と題して、清水の「スノドカフェ」にてそれを開催しました。


OAKとスノドカフェの2か所で行われていた中山さんの朗読会に、いつしか僕もギターを持って参加させていただくようになり、今回でちょうど3回目になります。

1回目が同じくスノド、2回目がOAKにて、でした。

追悼公演とは大っぴらに題していたわけではないので(とはいえ中山さんはフェイスブックではかなり大っぴらにしていましたが)、OAKにゆかりのある人は実際ほとんど来なかったのであります。

でもかえってそれで良かったのかもしれません。


今回の演目は、

■朗読
「蕭々十三年」 作・山本周五郎
音楽 アヴェ・マリア(カッチーニ)

■音楽
秋桜
さよならをするために
別涙
Friend
思い出は美しすぎて
鳥の歌
黒いオルフェ
CobaltⅣ
空の灯
見上げてごらん夜の星を



中山さんが、後ろのほうにママさんのための席を作って、花を添えました。

ちょうどその隣の席がうちの妻でしたが、何だかママさんが来ていたような気がするなあ、という事でした。

残された僕たちが、どんな形でその想いをまとめられるか、ということが大切だったのかもしれません。来て下さった皆さん、ママさん、ありがとうございました。


朗読の音楽に「アヴェ・マリア(カッチーニ)」をギターで弾きました。

いろいろな作曲家がアヴェ・マリアを作っていますが、特に心にぐっとくる作品の一つだと思います。

Ave maria ‐ Caccini