戦後日本は、気に入った食べ物をどんどん輸入して、いつどんな時でも好きなものを好きなだけ食べられる、そんな食文化を築きあげてきました。
何不自由ないシステムを作ってくれた先人の苦労は大変ありがたいことです。
しかし、身体の声を聴かずに必要のない食べ物を沢山食べて、本当に体が欲しているものを食べない、そんなことが多いので、歳をとって病気をしたり、不自由になったりする人が増えています。
もちろん病気の原因は食べ物だけではありませんが、食べ物は直接身体を作るもの、決して軽く考えてはいけないと思います。
若杉ばあちゃんの講演会。
若杉友子さんは70を超えているのですが、すごいエネルギーでした。
でも、活動家にありがちな押しつけてくるような雰囲気や口調はまるでなく、やさしい元気なおばあちゃんなのでした。
基本的には、玄米菜食をすること。
食べ物には、陰⇔陽性、酸⇔アルカリ性があってその食べ方によって体質が変わってくる。
食べ合わせや調理法によってもその効果が変わってきます。
専門的に勉強しないとなかなか覚えきれない世界なのでここには書けませんが、興味のある方は調べてみることをお勧めします。
実際的には、批判も多いように見受けられます。
ネットなどで彼女の名前を検索すると、科学的根拠がないとか、うちの年寄りは長生きだけど肉も食うし、酒も飲むぞ、とか、その療法をやってうまくいかなかったら慰謝料払えんのか、とか、中には理知的な指摘もありますが、多くは愚にもつかない批判がたくさん書かれています。
しかし科学や医療の常識も数年で180°変わってしまうことなどざらにあるものです。
僕は、ばあちゃんはただ「肉を食うな」ということを言いたいのではなくて、日本の昔から続いている食べ物に対する考え方や、心のあり方についての話をしているのではないかと感じました。
ばあちゃんの言葉で印象に残ったのは、「素直に受け入れて自分の食生活を見直していく人はどんどんよくなっていく。でも、今までの生活や科学の知識に囚われてそれを変えられずに頭ガチガチになっている人は治らない。」
とか、作るのに時間のかかるものでも、「仲間を作って、その仲間と一緒にやりましょう。」というようなことでした。
ただ単に物理的な療法よりも、今までの自分や、生活の全体を見直していこうということ。
そんな風なことを語りかけているように、僕は感じました。
出版社や、メディアもきちんとそういう気持ちを理解して、報道してほしいものです。
「治らない」というのは、身体の問題ではなく、心の問題なのですね。
さて、僕は前座をやらせていただきました。
3曲演奏しましたが、いささか緊張しました。
でもなかなか面白い経験をさせていただいたと、とてもうれしく思いました。
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