2010年10月17日日曜日

寸又峡温泉 演奏会の報告

今まで、写真等を載せそびれていたので、詳しいレポートを兼ねて、公開します。

「翠紅苑」は大正ロマンを感じさせる、レトロなデザインのホテルです。

























雰囲気を崩さぬため音響は最小限にしています。師匠の三味線、尺八は生音。
ギターと歌、MCなど音負けする部分だけ、音響を使います。

演目は、津軽民謡、童謡、唱歌、歌謡曲等

お客様は、中高年層の旅行客に加え、温泉の近所にお住まいの方も見えます。
旅行客は関東からのお客様が多いようです。
演奏は、終始ゆっくりと暖かい雰囲気の中、行うことが出来、笑いを誘ったりもしています。
時には涙を流しながら聴いてくださる方もいます。
深く詮索は出来ませんが、三味線の音色や、唱歌などへの思い入れがそうさせるようです。

日常から離れ、静かな温泉街などの空気にふれると、ふと様々な回想にひたったり、
特別なペーソスにとらわれることがあります。
そのような感情が音楽によって、増幅されるのでしょう。
聴いてくださる皆さんにとって旅行とあわせて、よき思い出になるよう祈るばかりです。
  
時々、歌を通じて会場が一体になっていることを感じます。
お互いを気遣いながら、最大限にその雰囲気を楽しむことが出来ればいうことはありません。 

お送りするミュージシャンの側にもその意識が必要です。
そして表現のエッセンスは、このような舞台にこそ発見できると気づかされたのであります。

そしてご褒美には温泉とご馳走がまっていまーす。

おわり

と思いきや、帰り道に立派な角のはえた牡鹿に遭遇しました。
こちらの車を怖がる風も無く、
ゆうゆうと林の中に消えていきました。
うつくしい生き物です。

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